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茨城でもっとも祭事が多いであろう鹿島神宮。日付が決まったものが多いのも特徴ですね。
毎年9月1日は神幸祭が行われます。長い歴史の中で少しスタイルを変化させましたが、実際に拝見してみて多くの畏敬の念を集めていることがわかりました。
この記事では鹿島神宮の神幸祭と提灯まち、それと例祭の山車をご紹介します。神幸祭は厳粛なおまつりですが、同日に賑やかでド派手な催しもあるんですよ〜!
神幸祭とは
神幸祭は鹿嶋市の鹿島神宮で毎年9月1日に催されます。神幸はご祭神の武甕槌大神が境内を出御(出立)し、氏子をご覧になることをいいます。
神幸祭は多くの神社でありますが、鹿島神宮は例祭の後にはじまります。そのため午後8時からと少し遅い時間です。
ただ、例祭の山車の曳き廻しや提灯まちは大変ユニークで楽しめますので、ぜひ日中からご覧になってください!
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神幸祭は1日だけですが、翌日の午前10時から行宮祭、午後3時から還幸祭があります
駐車場
駐車場はいくつか案内されていますが、オススメは2箇所です。いずれも有料ですが、神宮に近く駐車できる可能性が高いです。
1つ目は関鉄バスターミナル跡地。住所は茨城県鹿嶋市宮中1丁目13-18です。
ふだんは閉められていますが、イベントのときだけ開放されます。神宮の鳥居まで歩いて5分ほど。広大なので安心して駐車できますよ!
もうひとつは鹿島神宮駅のお隣の有料駐車場です。3時間まで100円。終日でも300円です。
こちらはバスターミナル跡地よりも離れていますが、少し安価です。(たぶん)
今回、わたしはこちらに駐車しました。神宮のおまつりの際にはぜひご活用ください!
例祭の山車
鹿島神宮をはじめ、鹿行地域のおまつりでは山車人形をよく見かけます。潮来祇園祭禮、鉾神社例大祭、いずれも地域にゆかりがあったり人気のある人物、あるいは神様です。
人形はいわゆる『有名どころ』とは限らず、地域性があるのが面白いと思います。潮来の源頼政や神功皇后、鉾神社の安徳天皇などは非常に興味深かったですね。
鹿嶋では。。なんといっても大町区の剣聖・塚原卜伝でしょう。実在の人物で史上最強に名前の上がる達人です。鹿嶋市のマスコットぼくでんくんのモデルにもなっています。
その他、山車は次のようになっています。
町名 | 山車の製作年代 | 飾り物の名称 | 飾り物の制作年代と作者 | 額の文字 | 演奏芸座連 |
---|---|---|---|---|---|
中町区 | 平成5年 | 天照皇大神 | 平成14年 青柳義行(町内建築業者) |
神徳 | 潮風會囃子連 (潮来市) |
大町区 | 昭和5年 | 塚原卜伝 | 平成18年 川辺留吉(町内建築業者) |
和楽 | 牧野下座連 (香取市佐原) |
新町区 | 平成4年 | 聖徳太子 | 平成4年 田中春男 |
和 | 祭好会鹿嶋芸座連 (鹿嶋市) |
櫻町区 | 平成26年 | 木之花咲耶姫 | 平成26年 田中正男 |
随神 | 源囃子連中 (潮来市) |
角内区 | 平成元年 | 武甕槌大神 | 平成元年 篠塚良雄 |
敬神 | 上町芸座連 (潮来市) |
比較的近年にできたものなので、かなりキレイ。奏でているのは鹿島囃子ですが、奏者はお隣の潮来市から多く来ているようです。潮来っておまつりの町だったんだなぁと再認識。
夜の6時頃にはじまる総踊りとのの字廻しにも注目してください。神宮近くの交差点でぐるぐると山車を回転させるのがのの字廻し。それを応援する踊りも素敵ですよ〜♪
わたしは提灯まちの方にいたので見れませんでしたが、神宮近くの交差点でありますので、ぜひご覧頂きたいですね。上の動画はそのようすです。
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山車の運行を執り仕切ることを『年番』といい、1年毎に引き継がれます。2019年は角内区が年番でした。
提灯まち
提灯まちは午後4時頃にスタート。提灯は夜8時頃に出御するお神輿の明かりとなります。
でも、じっと提灯を持っているわけじゃないですよ。青竹にたくさんの提灯を提げて祭頭囃子に合わせ激しく動かしながら境内へ向かっていくんです。
提灯は地区ごとに色やデザインが違っています。動きも違っているので見ていて飽きませんよ〜!
ものすごいハードワークなので参加しているのは20〜30代の男性ばかりでした。わたしだったら1時間も持たないかな。。
揺さぶれてて落ちた提灯は縁起物としてお持ち帰りできます。わたしもひとつゲットできましたよ!
提灯は7時頃に境内に入ってお焚き上げとなります。これがまたスゴイ迫力。。!
単に火を付けて燃やすのではなく、燃え盛っている最中に回転させたり曳き廻したりするんです。なぜに。。!?
男衆の荒っぽさに驚きながらも最後にはキレイサッパリなくなっています。そして次々と焼かれていく提灯。神幸祭の始まる頃(8時)までずっと続いていました。
『提灯まち』は少し前まで『提灯まつり』とも呼ばれていたようです。
神幸祭
神幸祭は鹿島神宮のご祭神を迎え、神輿に乗せて町内を練り歩く行事です。1日の夜8時にはじまり、8時30分頃まで続きます。
予定時間が近づくと、拝殿の周辺のは正装の氏子や信仰者たちが集まっていました。となりの提灯まちは賑やかですが、明らかに雰囲気が違います。
定刻になり祝詞がはじまると一層空気が引き締まります。いよいよご降臨となると一斉に電気を消灯。原始的な状態となり、時代を超越した気分になりました。
いままさに降りてきていると思うと緊張が走ります。頭をあげたらなにかを見てしまう予感。。
しばらくして電気がつくと思わずホッとした気持ち。続いて行列の参加者の名前が呼ばれ、続々と編成されていきます。
5分ほどすると行列が神宮をでていきます。天狗とおかめは猿田彦命と天鈿女命でしょうか。榊の神輿や立派な旗も格式を感じますね。
お神輿は本殿と同じ形なんですね。しっかりと拝見しました。神幸によってわたしも清め、祓われたかな?
このあとも神宮周辺の交通規制は続き、山車の曳き廻しは続きます。2日連続で夜10時までというのは凄すぎる。。!
鹿嶋の方々の圧倒的な情熱と体力を感じました。まだ暑い時期なのでずっと見ているのは大変ですが、会場で大きなエネルギーをもらったような気がしました♪
アクセス
名称 | 神幸祭・提灯まち |
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会場 | 鹿島神宮周辺 茨城県鹿嶋市宮中2306-1 |
日程 | 2019年9月1日・2日日 |
時間 | 10:00-22:00頃 |
まとめ
鹿島神宮の神幸祭は毎年9月1日に催されます。
夜8時にご祭神の武甕槌大神が出御。氏子や崇敬者をご覧になります。
出御の前には提灯が明かりとして奉納され、例祭の山車が賑やかに曳き回されます。
ご覧になった方に福を与える行事ですので、ぜひ足を運んでみてください!
参考文献
茨城県神社誌/茨城県神社庁
2019年4月30日 茨城新聞…新天皇即位 山車を引き回し祝福 5月1日、鹿島神宮門前2町で
記事は筆者の主観が多分に含まれております。
誤解や情報が古くなっている場合があることをご了承ください。
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