wata
- 鹿島神宮の由緒
- 境内の見どころ
- パワースポットといわれる理由
- 御朱印
今年(2017年)のお正月。人生の転機を迎えていたもので、県内のいくつかの神社で願掛けをしてきました。そのひとつが茨城県の一宮 鹿島神宮です。
10箇所以上で願掛けをして言うのもなんですが、やっぱりここぞというときは鹿島神宮です。東国三社に数えられ茨城最強のパワースポットという声もあります。もちろん願いは無事に叶いました!
今回は鹿島神宮でお参りする方のために、境内の名所と最強のパワースポットである理由をご紹介します。
ちなみに一之宮とは古い社格で茨城でもっとも社格が高いという意味です。古代から続く由緒正しき神社なんですよ♪
朝9時以降であればニの鳥居付近でボランティアの観光ガイドを頼めます。
鹿島神宮とは
由緒
ご祭神は武甕槌大神です。一般的に「大神」がつくのは天照大神くらいなので当地では極めて重視されているということですね。
武甕槌大神といえば「国譲り」の神話で高天原から派遣され、大国主命と話し合って国を譲り受けたことで知られています。それにより天孫(天照大神の孫)の瓊々杵命が降臨。命の子孫はやがて天皇となります。初代天皇(神武天皇)の東征も支援していますので神話では大活です。
wata
アクセス
鹿島神宮の最寄り駅はJR大洗鹿島線の鹿島神宮駅です。初詣に利用するのもオススメ♪
時刻表は鹿島臨海鉄道のWebサイトで確認できます。1時間に1本程度ですから、乗り遅れないように注意です!
東京にお住まいの方は高速バスが安くて早いです。東京駅から鹿島神宮まで約2時間。。出発口は八重洲南口、時刻表と運賃は京成バスのサイトにあります。
平日であれば鹿島神宮正面の通りにある第二駐車場を利用しましょう。(土日祝は有料)
催事の場合は臨時駐車場をチェックです。無料の場合があります。神社まで歩いて5分ほど。住所は”茨城県鹿嶋市宮中1丁目13-18”です。ここならバイクもOK。
祭事で臨時駐車場もなし、それでもなんとか安くしたいのであれば、鹿島神宮駅そばの”鹿島神宮駅前駐車場”」を利用しましょう。なんと3時間100円。住所は”茨城県鹿嶋市宮下2丁目1-11”です。看板で値段をチェックしてから駐車してくださいね。
名称 | 鹿島神宮 |
---|---|
住所 | 茨城県鹿嶋市宮中2306-1 |
駐車場 | あり |
Webサイト | 公式サイト |
年間行事 | 1月7日…白馬祭 大寒付近の日曜…大寒禊 3月9日…祭頭祭 5月1日…御田植祭・流鏑馬神事 6月第2日曜…古武道演舞大会・百々手式 6月30日…大祓式 9月1日…例祭・神幸式 9月2日…行宮祭・還幸式 10月第1日曜…日本武道交流演武大会 11月3日…相撲祭 12月31日…大祓式 ※12年に1度…9月2日…御船祭り |
鹿島神宮の参拝まで
車で行く場合、無料の駐車場がありますが、イベントのある日や連休中は10時過ぎると満車になることが多いです。
なので、早めに行くか諦めて有料駐車場に停めてのんびり一日を過ごしましょう。無料で利用できるのは第二駐車場です。鳥居をくぐるまでは5分ほど。
写真は鹿島神宮の二の鳥居です。東日本大震災で倒れてしまいましたが、たくさんの方の支援で再び建立されました。
鹿島神宮は巨樹に囲まれた森の中にあります。ニの鳥居をくぐり太く立派な参道を歩いていると、心も広くなったような気がします。鳥居からほんの数分歩くと楼門があります。
楼門
寛永11年(1634年)に水戸藩の初代藩主・徳川頼房が奉納しました。頼房公は水戸黄門こと徳川光圀のお父さん。国の重要文化財に指定された由緒ある楼門。とにかく大きいです。茨城の一宮に相応しいサイズですね!
二郎杉
楼門をくぐったすぐ右手に樹齢700年、高さ40mの二郎杉があります。二郎というだけあって、境内で2番めに大きい杉です。
1番めはご神木です。大きさは同じくらいですが樹齢1300年といわれています。あまり目立たないのですが、本殿の裏にそびえ立っています
拝殿
鹿島神宮の拝殿です。参道の正面ではなく右手にあるんです。拝殿および本殿は一般的な社殿と異なり北向きです。これには北方の蝦夷の見張りをしているという説があります。
拝殿の奥に本殿がありまして、そちらにご祭神が祀られています。江戸幕府の第ニ代将軍・徳川秀忠によって、元和5年(1619年)に建てられました。
とてもシンプルですが、それが親しみやすくて参拝者が訪れる理由かもしれません。ここでいつものように二礼二拍手一礼。お礼参りを済ませたので、境内を散策してみます。
さざれ石
拝殿でお参りを済ませて奥の方に進むと左手にさざれ石があります。君が代にも出てくるのでおなじみですね。
もともとは小さな石の意味でしたが、いまでは長い年月をかけてひとつになったものを指すそうです。大きくて、なかなか神秘的な形をしています。
こちらのさざれ石は2006年に奉納されたもの。神宮の歴史としてはとても新しいですね。
さざれ石のすぐそばにある桜は鎌足桜です。桜の前の看板には以下のようにありました。
花びらが、満開をむかえる頃、めしべの内側にピンク色の観音菩薩像が見られることから、別名『観音桜』とも言われます。
神社の境内で菩薩。。ちょっと不思議ですが、とっても綺麗です。まもなく5月になりそうなのに、しっかり咲いていますね。
鹿嶋市は藤原鎌足の出生地という説があります。この桜は同じく鎌足や鎌足のお母さんが生まれた説のある千葉県木更津市の鎌足桜を分けられたものです。
奥宮
鹿島神宮の摂社にあたる奥宮です。摂社というのは、本社に関連した神を祀っていて、少しだけ格式が下にあるそうです。
とはいえ立派です。建てたのはなんと徳川家康!以前はこちらが本殿でした。
木漏れ日で輝いているように見えます。屋根の苔は歴史を感じて良い雰囲気。こちらもたくさんの参拝者がいます。
要石
奥宮の裏の方を進むと要石があります。要石は数々の伝説がある不思議な石です。例えば、地上に見えているのはほんの一部で、実は地中深くまであって地震を起こすナマズの頭を押さえているとか。。
江戸時代にはナマズ画が流行ったこともあるそうですよ。
はたまた、要石を掘り起こそうとした徳川光圀は、いくつもの災難にあったとか。鹿島七不思議のひとつに数えられています。
御手洗池
1日40万リットルもの湧き水がある御手洗池です。真夏でも氷のように冷たい水があるので、清涼池とも言われます。むかしは参拝前にここで禊(身体を清めること)をしたそうです。よごれたまま神様の前に行くのは恐れ多い、という考え方だったんですね。
要石と同じく鹿島七不思議に数えられています。大人でも子どもでも、この池に浸かると水は胸のところまでしかこないとか。。。
wata
年に一度、御手洗でみそぎをするイベントがあります。ご利益があると人気で11月に参加者を募集するとその日に定員に達するそう。俳優の堺雅人さんは塚原卜伝のドラマ撮影の際にみそぎをしました。半沢直樹のヒットはその2年後です。
一の鳥居
神社のご紹介で一の鳥居がなかったのは少し離れた場所にあるからなんです。
じつは鹿嶋市と潮来市をつなぐ神宮橋から見える位置。湖(北浦)の中に立っています。これには次のような理由があります。
古来、西の一之鳥居の建つ大船津は水運による経済や文化の要衝であると同時に鹿島神宮参拝の玄関口であり、江戸時代に歌川廣重の『六十余州名所図會』にも描かれ水上鳥居としてその景観が親しまれていました。
一之鳥居/鹿島神宮公式
陸地の玄関口に立てられていたということなんですね。住所だと”鹿嶋市大船津2251 沖”となります。
NHKの”ブラタモリ”でも訪れた場所です。鳥居の近くに駐車スペースがありますのでご安心ください。
御朱印
鹿島神宮の御朱印は『鹿島神宮』『奥宮』の2種類。受付は8:30〜16:30です。
以前は楼門近くの授与所でいただけましたが、現在は祈祷殿側に専用の窓口があります。お願いをしたら番号札をいただけるのでしばらくしてから交換してください。
参拝者が多い神社で書き手がたくさんいらっしゃるかと思いますので書体はさまざまかと思います。
御朱印帳
御朱印帳の販売もしています。わたしは鹿島神宮らしい鹿の御朱印帳を購入。驚くことに相川七瀬さんのデザインでした!
最強のパワースポットである3つの理由
鹿島神宮の魅力はいろいろありますが、重要なのは”パワー”です。そこで、わたしなりに鹿島神宮が茨城最強のパワースポットである理由を考えてみました。
最強のご祭神・タケミカヅチ
タケミカヅチは日本神話に登場する立派な神様です。最強の武神とされていて、大きな活躍がふたつあります。
ひとつは神話の時代に出雲の国を訪れて、支配者のオオクニヌシから国を譲ってもらったことです。『出雲の国譲り』と言われるもので、それまでの神々が失敗したことを見事やりとげました。面白いのは武神であるタケミカヅチが武力に頼らずに話し合いで解決したこと。ただ強いだけじゃないんです。
もうひとつは日本を建国した神武天皇の東征を助けたことです。自分の剣を神武天皇に授けることで窮地を救っています。剣は『ふつのみたまの剣』といって、それとされるものが境内の宝物館にあります。(模造刀ですが1300年前のもの!)
wata
鹿島には塚原卜伝という剣聖がいます。生涯一度も負けたことのない剣の達人ですが、剣に頼らず物事を解決したエピソードがいくつもあります。タケミカヅチの精神は鹿島の地に受け継がれているのでしょう。
日本建国と同じ2677年の歴史
鹿島神宮は2017年現在、2677年の歴史があります。なぜ2677年なのか。日本建国から数えるとそうなるからです。
鹿島神宮御創建の歴史は初代神武天皇の御代にさかのぼります。神武天皇はその御東征の半ばにおいて思わぬ窮地に陥られましたが、武甕槌大神の「韴霊剣」の神威により救われました。この神恩に感謝された天皇は御即位の年、皇紀元年に大神をこの地に勅祭されたと伝えられています。
御由緒・御祭神/鹿島神宮
ただ、創建は現在の場所ではなく潮来市だったという説もあります。詳しくは大生神社の記事をご覧ください。
wata
生命力に溢れた境内
茨城は温暖な気候と豊かな水によって巨樹王国と言われます。鹿島神宮はどの神社よりも歴史があって人々から保護されてきた場所ですから、たくさんの巨樹に囲まれています。
写真でもわかると思いますが、参道は天にも届くような巨樹の下にあります。大きな生命に守られているような場所なので、そこで”パワー”を感じるのは当然なのかもしれません。
おまつり
鹿島神宮は県内でもっとも由緒のある神社。それに伴い多くの祭祀があります。
写真は5月1日に行われる流鏑馬のための準備です。馬が走りやすいようにしているんですね。鹿島神宮に祀られている神様はタケミカヅチ。日本神話で最強の武神ですから、鹿島神宮では武道に関係した催し物がたくさんあります。
4月には県内の学生たちの弓道大会がありました。境内の写真に袴姿の人がたくさんいるのはそういう理由です。弓道着って凛々しくていいですね。みんな礼儀正しいし、よい競技だと思います。それにしても鹿島神宮で弓道大会とは素敵ですね〜
この項目では今後足を運んだおまつりの記事をご紹介します。
まとめ
この記事のまとめ
- 鹿島神宮は日本建国と同じ年に創建
- 最強の神を祀る最強のパワースポット
- 御朱印は”鹿島神宮”と”奥宮”の2種類。
wataがいま読んでいる本
マンガで『古事記』を学びたい方向け
神社巡りの初心者におすすめ
記事は筆者の主観が多分に含まれております。
誤解や情報が古くなっている場合があることをご了承ください。