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この記事では茨城県にちらばった狐にまつわる伝説をまとめました。
狐は古来から人々に親しまれる身近な存在。五穀豊穣の神(お稲荷様)や人を化かす妖怪としてさまざまな民話に登場します。
楽しいものから恐ろしいものまで幅広くありますので、ぜひ茨城の狐伝説に触れてみてください。神社やお寺にたくさん残っていますよ♪
鹿嶋市:鎌足ゆかりの白狐の伝説
大化の改新で知られる藤原鎌足(中臣鎌足)は鹿嶋市出身!?しかも、出世には白狐の予言があったとか。。
鹿島神宮のそばにある鎌足神社を訪ね、鎌足伝説もご紹介します。鎌足神社のご祭神は藤原鎌足、菅原道真そして宇賀御魂命。
おっとここでお稲荷さん登場!祀られた経緯が気になりますね。
龍ケ崎市:狐の嫁の伝説
茨城で特に有名な狐の伝説。それが女化伝説。
命を助けられた白狐が女性に化けて助けた男のもとへ恩返しにやってきます。子どもをもうけて幸せな暮らしを続けますが、やがて。。
伝説は語り継がれて実在の戦国武将の出生にも関係。ゆかりの場所には女化神社があり、いまも民話として多くの方に知られています。
いくつも説があるのも面白いですね。ぜひご一読ください!
牛久市:狐の子孫といわれる天才軍師の伝説
常陸国を飛び越え下総国でも活躍した天才軍師は白狐の子孫。。なんて面白い伝説あります。
栗林義長とは一体何者だったのでしょう。正直、常に戦力的に苦しかったので地元の方々の贔屓目もあったと思いますが。。
ヤン・ウェンリー並に大活躍する物語は読んでいてワクワクします。だれか現代風に書き直していただけないものでしょうか。
那珂市:四匹の狐の伝説
県南の女化伝説に対して県央には四匹の狐伝説があります。遠い昔、神通力を持った狐の四兄弟が悪さをした仲間の代わりに人々を助けたというもの。
人類の発展の裏には狐たちの協力があったのです。。兄弟はいまも茨城の各地に祀られています。
長男の源太郎は那珂市にある常福寺境内の源太郎稲荷。次男の甚二郎も同市内(本米崎)の甚二郎稲荷へ。四男の四郎介はひたちなか市の四郎介稲荷神社に祀られています。
いちばん有名なのは三男の紋三郎ですね。県内でもっとも参拝者が多いといわれる笠間稲荷に祀られています。
お参り前にご一読いただくとよいかと思います♪
筑西市:陰陽師と狐の伝説
不思議なチカラを持った人物は狐の子孫なのかもしれません。。
平安時代に活躍した陰陽師・安倍晴明の母親は白狐。しかも茨城の筑西市出身という説があるんです。これはわたしが勝手に言っているのではなく市公認です。
実際に市を訪ねてみるとしっかり紹介されていました。大阪の葛の葉伝説とよく似ているんですよね。むかし『信太』と呼ばれた地名だったことが関係しているかも。。
結城市:九尾の狐の伝説
全国の民話を集めてもこれより悪い狐はいないかも。。中国から渡来した九尾の狐です。
何度も転生しては時の権力者に近づいて民を苦しめました。あの封神演義とも合体する壮大なストーリーがスゴイ。。
日本では玉藻前。中国では妲己と名乗りました。伝説はいまも史跡として残っていますよ!
記事は筆者の主観が多分に含まれております。
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