指定文化財一斉公開〜出島編(かすみがうら市)

かすみがうら市の文化財一斉公開。前回の千代田編に続き出島編です!

出島エリアは非常に文化財が多いので1日で周るのは難しいです。千代田エリアは比較的少ないので2日間で計画しましょう。

お寺や古墳もあるので幅広く地域のことがわかります。文化財は鎌倉時代のものが多いので、当時の時代背景も気になるところ。けっこう混雑していましたので、チャンスをうかがってガイドさんにたくさん質問してみましょう〜!

最勝寺

最勝寺

最勝寺

宍倉地区の最勝寺。とっても可愛らしい屋根がお気に入りです♫

寺伝によると1559年に願慶がんけいによって開山。開基は宍倉城主の菅谷すげのや隠岐守貞次さだつぐです。

開山と開基はなにが違うの。。開山はお寺や信仰をはじめた人で開基はそれを経済的にバックアップした人という感じ。開基はお殿様とか偉い方が多いですね。貞次は亡くなったお母さんの礼拝所として建てました。

こちらには県指定の文化財が2つ。絹本著色阿弥陀三尊来迎図けんぽんちゃくしょくあみださんぞんらいごうずは鎌倉意時代末期か江戸時代の作といわれています。

絹本著色阿弥陀三尊来迎図(県指定文化財)

絹本著色阿弥陀三尊来迎図(県指定文化財)

三枚の掛け軸の中央が阿弥陀如来。右が観音菩薩、左が勢至菩薩です。貞次のお母さんが寄進したといわれています。

後世に背景が黒く塗りつぶされましたが、わたしは好きです。夜に降臨しそうでちょっとリアリティありませんか?

1691年に徳川光圀(水戸黄門)が表装(掛け軸の周り)を修理したため、葵の紋があります。

木造阿弥陀如来坐像(県指定文化財)

木造阿弥陀如来坐像(県指定文化財)

木造の阿弥陀如来像は最勝寺の本尊。鎌倉時代中期の作で像内に1698年の光圀が寄進したことが書かれています。

wata

この日は御朱印もいただけました♫

アクセス

名称松翁山 瑞雲院 最勝寺(浄土宗)
住所茨城県かすみがうら市宍倉787
駐車場あり
Webサイト公式サイト

富士見塚古墳

富士見塚古墳(前方後円墳)

富士見塚古墳(前方後円墳)

かすみがうら市の興味深い古墳といえば富士見塚古墳。霞ヶ浦に面した柏崎地区にあります。パンフレットには古墳とありますが、実際には古墳「群」。前方後円墳が1基と円墳が5基あります。

5世紀頃にできる前方後円墳は全長80m、高さ9mとビックサイズ!一体だれのものなのか。。発掘されたとき、古墳はあばかれていて埋葬されていた品々がよくわかっていません。うーん。。

古墳上の望遠鏡

古墳上の望遠鏡

古墳の上には望遠鏡が設置されていました。じつは行方市の三昧塚古墳が見えるんです。富士見塚と同じ巨大な前方後円墳。なにか関係があるのでしょうか。舟で渡れる距離なのですが。。

展示室

展示室

整備された駐車場と出土品を展示する建物もあります。パンフレットで紹介されているキリンのような埴輪や武器・馬具などが面白いですね。巨大な古墳ですから当時の有力者だったのでしょう。

じっくり見学すると古代の霞ヶ浦を想像できます。行方市の三昧塚古墳とセットで考えても面白いですよ♫

アクセス

名称富士見塚古墳(展示室)
住所茨城県かすみがうら市柏崎358-1
駐車場あり
営業時間午前9時〜午後4時30分
定休日毎週月曜日及び、12月28日~1月4日(祝日開館、翌日休館)
入場料無料
Webサイト公式サイト

龍福寺

龍福寺

龍福寺

有河地区の龍福寺。ネット上にはあまり情報がありませんね。現地でいただいた案内には以下のようにありました。

龍福寺は、正式名称を熊野山 寶珠院ほうじゅいん 龍福寺と称する真言宗豊山派の寺院で、応永年間(1394-1427)に朝尊ちょうそんにより開山されたと伝わっています。
下軽部長福寺の末寺で、本堂は大正時代の火災に伴い再建されていますが、境内には室町時代を前後する時期の仏像や、多数の石造物が残されており、往時の面影を今に伝えています。また、霞ヶ浦を南方に望む台地上に立地しており、本堂からの眺望は素晴らしいものです。
有河地区 龍福寺

鰐口(市指定文化財)

鰐口(市指定文化財)

展示されている文化財は鰐口わにぐち。お参りするときコーンと打ち鳴らすことで仏様に呼びかけます。市内では安食地区の太宮神社に次ぐ古さなのだとか。重さを知るために実際に持たせていただけました。おもっ!

頭山満翁の写真

頭山満翁の写真

本堂には荒木貞夫など大日本帝国時代の軍人とのゆかりの品々が。。一番驚いたのは先代のご住職が写るこちらのお写真。右から2番目のお方は。。尊王思想の強い善應寺から渡ったご住職だったからと思われます。

アクセス

名称熊野山 寶珠院 龍福寺
住所茨城県かすみがうら市有河113
駐車場あり
Webサイトかすみがうら市公式内

法蔵寺

宝珠杵(県指定文化財)

宝珠杵(県指定文化財)

深谷地区の法蔵寺。ちょっぴり不思議な伝説を持った文化財宝珠杵ほうしゅしょを公開していました。

宝珠杵は宝珠のついた杵。端に珠が見えますね。杵は密教(真言宗や天台宗など)の宝具で人間の煩悩を打ち砕きます!古代インドの武器であるもりが元になっているんですよ。

杵の先端には爪のようなものがあります。これがひとつだと独鈷杵、3本だと三鈷杵、5本だと五鈷杵といいます。写真だとわかりにくいですが、5個あるのでこちらは五鈷杵です。

ムジナが守った伝説から貉五鈷むじなごこと呼ばれているのだとか。詳細はガイドさんでもよく知らなかったです。。

木造十一面観音菩薩坐像(県指定文化財)

木造十一面観音菩薩坐像(県指定文化財)

もうひとつの文化財は十一面千手観音像。遠くてわかりにくいですが、金箔が塗られています。たびたびの火災で光背・台座・化仏(頭についている別の顔)を失ったそう。それでもあるのですから、なんともありがたい存在。

法蔵寺

法蔵寺

法蔵寺は1406年(応永13年)に朝賢が開山。江戸時代には2の末寺、15の寺の門徒があったとか。やっぱり明治は仏界にとって大きな転機だったんですね。

wata

どうでもいい情報ですが、ゲーム『新桃太郎伝説』のえんま様(大王)の武器は独鈷です。子供の頃は名前すら読めませんでした。。

アクセス

名称吉祥山 円満院 法蔵寺(真言宗豊山派)
住所茨城県かすみがうら市深谷1399
駐車場あり
Webサイト公式サイト

南円寺

南円寺

南円寺

加茂地区の南円寺!を紹介したいのですが、こちらは残念ながら撮影禁止。中の様子をご紹介することができません。

文化財の薬師如来にご興味のある方はかすみがうら市の公式サイトからご覧ください。

南円寺境内

南円寺境内

訪問した11月に花は咲いていませんでしたが、東国花の寺に数えられています。4月下旬から5月上旬のボタンがオススメ♫

花の寺の公式サイトにお寺の由緒がありましたので引用します。

 開山されたのは応永元年(1394)で、開基は祐尊法印。名刹として知られ、17代住職・俊盛僧正は大和国の長谷寺に登嶺、延宝3年(1675)総本山長谷寺第10代化主に任ぜられている。のち、25代圓瑞法印が諸堂伽藍を建立したが、明治19年(1886)の火災によって焼失。その後、昭和48年に本堂、鐘楼堂、山門、庫裏が、平成10年には客殿が再建された。
茨城3番 五知山 南圓寺/東国花の寺 百ヶ寺

忙しくなければ御朱印をいただけます。初穂料は300円。寺宝展も開催しますし、実際に足を運んで見てみましょう〜!

アクセス

名称南円寺
住所茨城県かすみがうら市戸崎1300
駐車場あり
Webサイトかすみがうら市公式内

松学寺

松学寺

松学寺

戸崎地区の松学寺では木造の地蔵菩薩像を公開。県指定の文化財です。

高さは1mほど。腹帯をしているので『腹帯地蔵』とも呼ばれています。人々に慕われた幕末の尼僧勇山尼ゆざんにが祀られていることもあり、安産祈願で多くの女性がお参りされたと思われます。

市内には胎安神社や子安神社、それに奇祭『へいさんぼう』があって、安産に対する信仰が非常に篤かったことがわかります。

腹帯地蔵(木造地蔵菩薩立像)(県指定文化財)

腹帯地蔵(木造地蔵菩薩立像)(県指定文化財)

松学寺は模堂 永範もどう えいはん和尚によって1504年の開山。異説もありますが、戦国時代中期なのは間違いないそうです。

wata

公開日は抹茶をふるまっていましたが、大人気で売り切れていました。。

アクセス

名称牧洞山 樹新院 松学寺(曹洞宗)
住所茨城県かすみがうら市戸崎1300
駐車場あり
Webサイトかすみがうら市公式内

椎名家住宅

椎名家住宅

椎名家住宅

加茂地区の椎名家住宅はただの古民家じゃないですよ。建てられたのが1674年(延宝2年)建築年代がたしかな民家として東日本最古!そして国指定の文化財です。

350年近く前の民家ですか。。現代の家が30年もすれば建て替えと考えると、すごいことですよね。天然素材恐るべし!

椎名家の位牌から1624年頃からこの地に住んでいたと考えられるそうです。お庭には不動堂があったりと現代とは色々と違っていて面白いですね。

居間

居間

中を案内してくださるのはおそらくイベントのときだけでしょう。ベテランのガイドさんのおかげで楽しく見学できました。

wata

ガイドさんはたくさんの方に興味を持ってもらえるのが楽しみと仰ってましたので、ぜひ足を運んでください!

アクセス

名称椎名家住宅
住所茨城県かすみがうら市加茂4148
駐車場あり(舗装はされていません)
Webサイトかすみがうら市公式内

かすみがうら市歴史博物館

かすみがうら市歴史博物館

かすみがうら市歴史博物館

スタンプラリーに参加された方は最後に歴史博物館に来ることに。記念品と交換できるんです!お城の中の受付に声をかけてくださいね。

館内は有料。でも、それだけ充実した内容となっています。無住のお寺の文化財などは博物館で展示されますので、わたしは時々足を運んでいます。

1Fは企画展と帆引き船関係の展示。2Fは農業・漁業の民族資料ですね。むかしの仕事道具や人々の衣食住に関する展示をしています。

3Fは歴史資料の展示!オススメです。幕末、かすみがうら市には竹内百太郎や伊東甲子太郎といった尊王攘夷派がたくさんいました。天狗党や新選組など教科書にある単語も連発するので楽しめます♫

wata

日本に初めてソーセージ作りの技術を持ち込んだのかすみがうら市の飯田吉英!日露戦争で外国人との体格の違いに気づいて、日本に肉食文化を取り入れようとしました。興味深いです〜!
注意
館内は撮影禁止です

アクセス

名称かすみがうら市歴史博物館
住所茨城県かすみがうら市坂1029-1
営業時間午前9時~午後4時30分
駐車場あり
定休日毎週月曜日、年末年始(12月28日~1月1日)
※祝日が月曜日と重なる場合は開館し、翌日の火曜日が休館となります。
電話番号029-896-0017
入場料 【一般】210円(150円)
【小・中学生】100円(50円)
【小学生未満】無料
※かっこは20名以上の団体料金。その他詳細は公式サイトにて
Webサイト公式サイト

まとめ

かすみがうら市の文化財の一斉公開。出島エリアではお寺、古墳、民俗など幅広い分野に触れることができます。

ガイドも充実していますので初心者も安心。全部見るなら余裕を持って2日間で計画を立てましょう!

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