2月17日(水)『うなぎ地蔵』(城里町)の記事を公開しました。次回更新は2月21日(水)の予定です。

茨城の巨人伝説を一気に知ろう!ダイダラボッチ、大串の巨人などまとめ※随時更新中(茨城県各地)

(この記事は2017年12月30日に加筆・修正をしました)

ダイダラボッチはダイダラボウ、でいだらぼっちなどとも呼ばれる伝説の巨人のことです。奈良時代に編さんされた常陸国風土記ひたちのくにふどきにも載っている由緒正しき伝説なんですよ♪

ダイダラボッチに関することは茨城県の各地に山ほどあります。名前は色々なんですけどね。知るたびに「へー」となりますが、バラバラに知るよりも一気読みした方がわかりやすくて楽しいはず。

すぐには書ききれませんが、少しずつこの記事に集めていきたいと思います。伝説を見かけるたびに茨城県が巨人伝説の地だと思い出してもらえたら嬉しいです(*^^*)

県央エリア

水戸市『大串貝塚ふれあい公園』

茨城の巨人伝説といえば大串の巨人は外せません。常陸国風土記に記述があって、水戸市には巨人が食べた貝でできた貝塚があります。巨人伝説は全国にあります。でも、貝塚と結びついているのは水戸だけですなんです。なお、いまは大串貝塚ふれあい公園として、だれでも入ることができます。

ダイダラボウの石像

公園は珍スポットとしても知られています。インパクトある大串の巨人像があるからでしょう!全高15m。むちゃくちゃ大きいです。ちなみに、常陸国風土記には巨人の足のサイズが書かれています。長さ72m、幅36mです。どれくらい大きいのかピンと来ませんね。150cmの女性の足のサイズが24cmだとすると、72mは300倍。身長を同じ倍数で考えると450mになります。超巨大ですね( •̀ㅁ•́;)

像はちょうどお尻のあたりから入ることができます。中には県内の巨人伝説に関する展示物があります。地域ごとの名前や伝承なんかです。像の中をあがると巨人の目線で周辺地域を見ることができますよ〜。

埋蔵文化財センター玄関

大串貝塚は約5000年前にできました。文献に記載された貝塚としてはもっとも古く、国指定の史跡となっています。縄文土器をはじめ、さまざまな発掘がされた重要な場所です。発掘されたものは公園内の埋蔵文化センターで見学することができます。

縄文時代の竪穴式住居の復元

だいだらぼっちの足跡が池になっています

他にも復元された古代の住居や常陸国風土記に関する記述などもありますので、古代のロマンにひたれる場所となっています♪

名称 大串貝塚ふれあい公園(埋蔵文化財センター)
TEL・予約 029-269-5090
住所 〒311-1114 水戸市塩崎町1064-1(水戸市埋蔵文化財センター)
開園時間 9:00~21:00(園内施設は9:00~16:15)
休園日 なし(園内施設は月曜日(祝日の場合はその翌日)、12月29日~1月3日)
駐車場 あり

県南エリア

つくば市『筑波山』

筑波山

筑波山にはダイダラボッチの大きさに関するエピソードがあります。

簡単に説明すると日本中をかけずり回っているだいだらぼう(ダイダラボッチ)は、遊び疲れると筑波山に腰を掛けて休んでいました。そのため筑波山の山頂はだいだらぼうのおしりの形に凹んでしまったそうです。まるで低反発まくらのようですね。。。

筑波山の標高は877m(女体山側)。それに腰掛けるとなると、山の2倍以上の身長はあったでしょう。まさに巨人です!そして、自然を形づくった神様らしいエピソードだと思います。

利根町『笠脱沼』

笠脱沼へ続く道

利根町の蛟蝄こうもう神社に近くに笠脱沼かさぬきぬま(笠貫沼とも)があります。田んぼに囲まれた場所なので、地元の方でもまず見ないはず。でも、道路が整備されていますので、場所さえわかれば簡単にいけます。写真のようになにもない通りにいきなり出現します。

笠脱沼

小さくてシンプルですけど、素晴らしく気持ちがいい場所です。この笠脱沼のはじまりに大田羅だいだら(ダイダラボッチ)が関わっています。北相馬郡志によれば、沼の形は大田羅が脱いだ笠の重みによってできました。そこに水が溜まって笠脱沼が誕生。以来、この地を潤す重要な役割を果たしています。なお、このお話は蛟蝄神社のWebサイトで確認できます。

ただ、「利根町の昔ばなし」によると、蛟蝄神社の神様が脱いだ笠の重みでできたとあります。笠脱沼の水は神社の神事にも用いられているので、こちらの説も納得できますね。

2つの説の共通点は、人々の暮らしを支える水源が神様によって与えられたことです。

県西エリア

桜川市『背負い石』

桜川市の平沢地区にある高峰山には、ダイダラボッチゆかりの巨石があります。桜川市のデジタルコミュニティミュージアムに詳しくありますので、興味が湧いたらぜひご覧ください。

だいだら坊の背負い石1

伝説を簡単にご説明しましょう。常陸国風土記の時代(奈良時代)よりもさらに前。平沢の地で天災と疫病が立て続けに発生しました。人々は不安になるばかりで、まさに神にもすがる思いでした。それを耳にしただいだら坊(ダイダラボッチ)は、人々の救いになればと神が宿る大石を背負って平沢までやってきたのです。しかし、高峰山の中腹で石を縛っていた縄が切れてしまいました。落ちた石はなぜかだいだら坊の怪力でも動かせず、だいだら坊は無念なまま平沢を去っていきました。

だいだら坊の背負い石2

むむむ。だいだら坊の無念はよくわかります。善意しかないですからね。。。このようなお話の背景には石の形状と石のある場所が関係していそうです。祠のある方向から見ると、たしかに縄でしばったような跡が見えます。そして、同じくらい大きな石は周辺にありません。

巨石は縄でしばって運ばれてきた→運んだのは巨人に違いない→巨人といえばだいだら坊!・・・意外と当たっていたりして。

巨石がたくさんある筑波山では巨石信仰が盛んでした。巨大なものや人智を超えたものに神秘的な物語はつきものということでしょう

番外編

大洗町『ダイダラボウのはまぐりめし』

常陸国風土記に登場する大串の巨人。山ほど貝を食べたと思いますが、それをモチーフとしたお弁当があります。鹿島灘特産のはまぐりを使ったダイダラボウのはまぐりめしです。大洗町の磯浜町にあるお弁当の万年屋が作っています。

ダイダラボウのはまぐりめしパッケージ

購入できるのは大洗町だけ。なぜなら大洗駅の売店で買える駅弁だからです。売店は切符を買わなくても入れますので、興味ありましたらぜひ。ちなみに、駅の駐車場は短時間であれば駐車料金がかかりません。(埋まっていることが多いです)

ダイダラボウのはまぐりめし

880円(税込)と高価ですが、猛烈においしいです。立派なはまぐりは香りも食感もいいです。ごまの存在も絶妙。はまぐりの旨味を引き立てていますね。器やパッケージも凝っているので、お土産に喜ばれると思います!


参考図書
利根町の昔ばなし/著:高塚馨
民話100話 土浦ものがたり/著:本堂清