wata
- 七福神神社の由緒
- 幡谷祐一氏について
- 御朱印のいただきかた
国道6号を車で走っているとなんだか気になる神社を目にしませんか。そう、たまに大勢の人たちが集まっている茨城町のあそこです。
この記事では小幡山 七福神神社をご紹介します。他とは一風変わったユニークな神社です。わかる範囲で由緒などをまとめましたのでご参考になれば幸いです。
都合上、元旦に参拝したようすをご紹介します。ブログ執筆時にも再訪していますが、内容は大きく変わりません。
目次
小幡山七福神神社とは
小幡山七福神神社は茨城町の小幡に鎮座しています。国道6号沿いにありまして、隣には大きな駐車場のレストラン『食事処 八幡太郎』があります。
平成になって創建された神社ですが、立地や看板が目立ちますので「なんとなーく知っている」という方は多いでしょう。
七福神神社は茨城県の実業家・幡谷祐一氏(形式的にはハタヤグループ仙友会)によって創建されました。祭祀は水戸の常磐神社が執り行なっています。
由緒を『けんしん』(茨城県信用組合)の公報から抜粋します。
幡谷会長がこの地に七福神を祀ることを思い始めたのは、ここ小幡山の檜の樹林を森林浴していたとき、こんなところに七福神があって祈願できたらすばらしいだろう」と考えたからだといいます。七福神は人々の日常生活に密着した、幸せをもたらす福の神といわれており、幡谷会長は以前から毎日、当組合本店の木彫りの七福神に、交通安全、万民幸福、五穀豊穣、天下泰平を願ってきました。そして、「地域のみなさまに気軽に立ち寄ってもらえるように」との願いを込めて、ここに七福神を建立しました。
けんしん 平成24年9月期
ご祭神は七福神です。毘沙門天、弁財天、大黒天、恵比寿天、布袋天、寿老人天、福禄寿天ですね。
同広報誌によると平成24年に10回目の例祭があったとのことなので、平成14年(2002年)の創建かと思います。
幡谷氏については数々の功績のある方なので一言では説明できませんが、県信と茨城トヨペット両社のトップというとスゴさが伝わるでしょうか。
元旦や例祭などの行事には県信の職員が運営スタッフとして参加されていました。初詣のときは甘酒をごちそうになちゃいました。感謝です♪
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例祭は幡谷氏の誕生日(10月6日)の頃に開催しています。
鳥居と駐車場
運転中に見かけるのがこの看板。「神社にしては親しみやすいな」と感じる方も多いでしょう。
写真右の方に見えるのが一の鳥居です。足の部分には平成17年(2005年)に建てられたとありました。創建から数年は本殿とその周辺しかなかったのかもしれませんね。
鳥居周辺に数台分の駐車スペースが用意されています。
鳥居の先には少しだけ石段。登っていく途中で「安全運転」を促しています。自動車業界に関係する神社らしいですよね。
お賽銭箱がありますので拝殿にあたるのでしょうか。本殿までは少し歩きますので、ここで済ます方もいらっしゃるのでしょう。石柱には「小幡南表七福神」とありました。
この建物の裏は「福の森(杜)」と呼ばれ檜の巨木が立ち並んでいます。本殿に向かう途中、七福神が個別に安置されていてお参りできるようになっています。
幡谷祐一氏の銅像
表七福神の先には。。幡谷祐一氏の銅像!
お寺なら開祖の像を安置することは多々ありますが、神社で人物の像はレアですね。
幡谷氏から薫陶を受けた橋本昌、野口幸治、関正樹の三氏が幡谷氏の長男・定俊氏と相談して2019年に建立しました。
県民なら三氏の名前をどこかで聞いたことあるでしょう。いや、むしろ聞いたことなかったら大変。橋本氏は知事でしたから。
銅像の裏には幡谷氏の経歴が彫られた石碑があります。
幡谷氏は大正12年(1923年)にいまの小美玉市に生まれ、平成30年(2018年)に95歳で逝去されました。大正12年は関東大震災のあった年ですね。
お父さんの仙三郎氏がいまの県信を創業し、茨城トヨタ自動車を買収しています。その関係で氏は同社の経営に参画し後に経営者になったという経緯が記されていました。
経歴をたどると87歳のときに筑波大学大学院で博士号を取得しています。それで銅像に「学術博士」とあるんですね。晩年もすごく意欲的でびっくりです。
像の前にはうさぎ。。うさぎは『因幡の白兎』の神話にちなんで大国主命の使いとされています。ある種の国づくりをした氏を支える存在ということでしょうか。
銅像は夜にライトアップされていますが、境内に入れるかどうかはわかりません。(境内の出入り口に鍵をかけられるため)
七福神巡り
幡谷氏の銅像の先には七福神の像が点在しています。10月の例祭では『七福神めぐり』を開催しているようですね。
七福神はひとつひとつ立て札でしっかりと解説されていますので、ちょっとしたお勉強にもなりますよ。
そういえば、七福神を祀る神社ってかなり珍しいですね。常陸七福神とか佐竹七福神などお寺では何度も目にするのですが。。
わたしは日々スキルアップに励んでいるので弁財天には念入りにお参りするようにしています!
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拝殿から本殿までの敷地は雨の日に非常にぬかるみますので注意してください。
随神門・本殿
表七福神から200mほど先に二の鳥居が見えてきます。くぐると左手に手水舎、その先には随神門が建てられています。
随神門の額には平成25年(2013年)とありますので門も同時期に建てられたのでしょう。
さらに奥に本殿があるのですが、そこまで踏み入ることはできず随神門の場所でお賽銭を入れてお参りします。
ところで、社務所には幡谷氏(仙三郎氏だったかも)をご祭神とする掛け軸がかけられています。神社で尋ねたことはないのですが、本殿で一緒にお祀りされているようですね。
神社の鎮座する茨城町のご当地キャラも次のようにツイートしていました。(語尾のクセがすごい!)
先月、小幡城に行く前におじゃましたときは小雨が降ってたけど、今日はいいお天気でよかったぬ〜ん! 小幡山七福神社は、茨城県信用組合の創業者である幡谷仙三郎氏が祭神になってるぬまヽ(・∀・)ノ 企業グループの偉い人がいっぱい来てたぬん! pic.twitter.com/hrkce2JZBl
— ひぬ丸くん【公式】 (@Ibaraki_Town) May 7, 2014
実在の人物がご祭神というのは違和感あるかもしれませんが、水戸の常磐神社のご祭神は徳川光圀と徳川斉昭です。つくばみらい市には伊奈備前守をご祭神とする伊奈神社がありますし、ときどきはあるんですよね。
氏が残してくださった便利な世の中に感謝しつつ参拝させていただきました♪
御朱印
小幡山七福神神社の御朱印です。参道沿いの授与所でいただけます。
4〜5回参拝しているのですが、なかなか御朱印を書ける方にお会いできず、絶対にだれかいらっしゃるであろう元旦に参拝してみました。
いただけたらかなりのラッキーかと思います。運試しのつもりで足を運ぶのもよいでしょう。
アクセス
名称 | 小幡山 七福神神社 |
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住所 | 茨城県東茨城郡茨城町大字小幡702-1 |
駐車場 | あり |
まとめ
この記事のまとめ
- 小幡山七福神神社はハタヤグループ仙遊会が建立
- ご祭神は七福神
- 御朱印は授与所でいただけるが不在の場合が多い
記事は筆者の主観が多分に含まれております。
誤解や情報が古くなっている場合があることをご了承ください。