陰陽神社と霊獣 貔貅(常陸大宮市)

「伝説の」や「霊獣」といった言葉を聞くとワクワクしませんか?

オラ、ワクワクすっぞ!

今回は伝説の霊獣貔貅ひきゅうについて。(以降:ヒキュウ)ヒキュウは風水をご存知の方には知られているようですね。試しにamazonで検索してみてください。金色の置物が大量にでてきます。開運アイテムとしてご活躍のようで。。。

そちらも魅力的ですが、茨城にはヒキュウのいる神社があるんです。それが常陸大宮市の陰陽いんよう神社。なぜヒキュウ?そもそもヒキュウってなに?神社と併せてご紹介します♪

陰陽神社とは

陰陽神社は旧山方町の山の上。(陰陽山:標高233m)JR水郡線の山方駅から車で5分ほどのところに”一の鳥居”があります。山に登るので社殿まではさらに15分ほどかかります。

陰陽神社は徳川光圀(水戸黄門・義公とも呼ばれる)なしで語れません。神社と創建と命名に深く関わっています。

概要を茨城県神社庁から引用します。(読み飛ばしてもOK)

【御由緒】

 水戸 徳川二代藩主、徳川光圀公(義公)が寛文元年 (1661)に領内御廻村の時、一里ほど南の上大賀村念仏塚から陰陽山の大岩を遥かに望見したとき戌亥(北西) の方から径一尺ほどの金色の玉が飛んできて義公の十間ほど前に落ちて消えた。
 義公は庄屋に戊亥の方の岩山を案内させ、この陰陽山に 登り親しく御覧になられ非常に感動され、この石をそれまで呼ばれた夫婦岩を改名し陰陽石と名づけられて、二石並んでいる石の大きさを測らせ、東側の小ぶりの石(高さ10m横23m厚さ 2.5m)を陰石、西側の大きい石(高さ8.8m横 5.6m厚さ1.9m)を陽石と名づけられた。
陰陽神社/茨城県神社庁

もともとあった巨石は夫婦岩と呼ばれていました。それが水戸黄門によって陰陽石と名付けられ、やがて石をご神体とする陰陽神社が誕生ということですね。

ところで、陰陽ってなんでしょう。この場合は中国の思想のことで、あるものを2つに分けて捉えること。2つは関係していますが相反するものですよ。例えば、光と影、北と南、男性と女性、といった感じです。

そう考えると夫婦岩と陰陽石はほとんど同じ意味ですね。光圀はどうしてこの名前にしたのでしょうか。光圀が学んでいた『儒教』や『史記』と関係ありそうですが。。。

参拝まで

陰陽山 森林公園

陰陽神社の駐車場は安心の広さ。一の鳥居から入りたい場合は、陰陽山 森林公園の駐車場がいいでしょう。週末でも広々。キレイではありませんがお手洗いもあります。

陰陽山森林公園入口

なるべく社殿に近いところに駐車したいなら、上の写真の通路を進んだ二の鳥居前に停められます。そこからはレッツ登山!

二ノ鳥居

・・・ここから先は気を引き締めてお進みください。暗くて足元が安定しません。地面がぬかるんでいたり落ち葉ですべります。

手水舎
社殿への道のり

距離は長くありません。わたしはゆっくり15分ほどかけましたが、10分ほどで登ることも可能かと思います。

ヒキュウとは

山頂付近に社殿があります。いよいよヒキュウとご対面ですが、その前にどんな霊獣か振り返っておきましょう。言葉だけだとわかりにくいので、イメージをご用意しました。

伝説の霊獣貔貅

Illustaration by hinako

ちゃんと辞書にも載っていました。

ひ‐きゅう〔‐キウ〕【×貔×貅/×豼×貅】の意味

古代中国で、飼いならして戦いに用いたという猛獣。貔は雄で、貅は雌。
goo辞書

司馬遷しばせんの『史書』にあるそうです。黄帝の時代に現れたそうですが紀元前2500年ほどのこと。。。気が遠くなります。

ヒキュウはオスとメスの名が合わさっていますが、どうしてでしょうか。紀州文化振興会のサイトに興味深いことがあります。

 貔と貅は本来神獣の雄と雌を別々に指した語だが、南京市の辟邪の解説を見るまでもなく、今日では「貔貅」は一語として神獣の一種を意味する。これはおそらく、貔貅と天禄を左右一対にした時代があり、片方を貔貅と呼んだからであろう。
六・貔貅の雌雄と陰陽原理/紀州文化振興会

オスとメスを並べて呼んでいるうちに一体の霊獣とされた、ということかと思います。

また、開運のご利益があるとされるのは次のことからでしょう。

貔貅は避邪や天禄とも言い、中国の古代より語り継がれている伝説の凶猛な瑞獣です。貔貅は肛門がないため天下の財を飲み込むが漏らさず、神通特異であるために財を招き宝へ進み、四方の財を吸納すると言う意味を持っています。同時に邪気を避けるので身に帯びると幸運に恵まれると言います。このため貔貅は古代五大瑞獣の一つとされています。因みに残りは龍、鳳、亀、麒麟です。
プロメテウス/貔貅:中国神話上の金銀玉などの財宝をぱくぱく食べて集めてしまうおめでたい神獣

引用元のプロメテウスさんは他にも大変詳しい解説をしています。ご参考にどうぞ。

参考 貔貅:中国神話上の金銀玉などの財宝をぱくぱく食べて集めてしまうおめでたい神獣プロメテウス

陰陽神社の社殿

それでは社殿の前に並ぶ狛犬。。。としてのヒキュウをご覧ください!近寄ってみましょう。

ヒキュウ像阿
ヒキュウ像吽

・・・うーん。ウナ○イヌという声もわかるような。なかなか愛嬌があります。(写真でわかりにくいですが、向かい合って座っています)

台座にいろいろと解説がありますが難しい文章。。。分かる範囲でかいつまむと以下のようなことでした。

陰陽神社とヒキュウについて
  1. 元禄4年(1691年)、徳川光圀が創建
  2. 社名は黄帝陰陽にちなんでいる
  3. 狛犬がヒキュウなのは日本でここだけ
  4. ヒキュウは(儒学者の)朱舜水とともに日本にやってきた
  5. 寛政10年(1791年)、有志によってヒキュウ像が献上
  6. かつてあったヒキュウ像が盗難にあったので、2012年に有志がふたたび献上

解説の板によると陰陽神社貔貅保存会ともうひとつの会が平成24年にヒキュウ像を献上とあります。もとあった像は盗難されたためです。

また、もう一方の台座には次のようにありました。

この狛犬は、多くの神社に見られる獅子狛犬と異なり、朝鮮北部高麗地方に於いて狩りのときに使われた足の短かく太くて背の長い犬の姿をしている。県内には勿論、全国的にもこのような姿の狛犬は他には見られない珍しいものである。

こちらには氏子と宮司、禰宜のお名前が。平成4年とありますので、もとの像を修復したということでしょうか。盗難されたのはそのあと。。。

どうやら実在する犬種がモデルなんですね。ヒキュウは霊獣なので仕方ないですが、それも日本でなく大陸の犬。やはり、陰陽神社に中国の思想が強く関係しているようです。

陰陽神社社殿の柱

本殿は緻密に造り。柱に細かな紋様が掘られているのがわかるでしょうか。極めて高度な技術を持つ職人が関わっていたのでしょう。

MEMO
陰陽神社のご祭神はイザナギとイザナミ。夫婦円満や子宝のご利益があるといわれています

wata

陰陽神社の御朱印はありません。ブログ山地の住人のりんさんがご確認くださっています。(2014年の情報)

陰陽石

社殿の右手に進むと陰陽石があります。

崩れた陰陽石

しかし、2011年に発生した東日本大震災によって崩れてしまっています。一方が木に引っかかっていますが・・・ちょっとわかりにくいですね。落ちかけたしめ縄が悲しいです。

陰陽石周辺は極めて危険な状況です。近づかない方がいいでしょう。

山頂

陰陽山の山頂の風景

社殿から少し登ると山頂です。常陸大宮市の絶景を楽しむことができます!こちらはぜひ足を運んでみていただきたいです♪

アクセス

名称 陰陽神社
住所 茨城県常陸大宮市山方4927番地
駐車場 あり
TEL・予約 0296-49-2793
Webサイト 茨城県神社庁

まとめ

陰陽神社には日本で唯一ヒキュウが狛犬としてある。ヒキュウ像のモデルは朝鮮半島で狩りに使われた犬種。

ヒキュウは中国の黄帝に飼われた霊獣で金運をあげるご利益があるとされ、風水アイテムとしても知られています。

陰陽神社は夫婦円満や子宝のご利益があります。神社は鳥居から時間15分ほどですが、少し険しい道程なので晴れた日の参拝がオススメです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Follow Twitter Feedly
SHARE