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NHKによるとゴールデンウィークにもっとも賑わった観光地は笠間の陶炎祭です。
その他、主な観光地の観光客数はこちら。
- 笠間市:陶炎祭・・・54万人
- ひたちなか市:国営ひたち海浜公園・・・31.5万人
- 大洗町:アクアワールド大洗・・・7.9万人
- 日立市:かみね動物園・・・3.2万人
ひたち海浜公園はネモフィラの早咲きが影響しました。前年よりも26万人以上減少。それでも陶炎祭が圧倒的な人気であることに変わりありません。世界的な絶景を超える陶炎祭とは一体どんなイベントなのでしょうか。
じつは初めて足を運びました。激しく混むので敬遠していたのを後悔しています。陶器と熱気に溢れた会場、作品についておしゃべりする楽しさ。奥深くって時間があっという間に過ぎていきました。
陶炎祭は陶芸についてわからない人ほどオススメ。一気に好きになれますよ。初心者が楽しめる理由をまとめておきますので、来年ぜひ足を運んでみてください!
陶炎祭とは
陶炎祭について公式サイトから引用します。
笠間の陶炎祭(ひまつり)は毎年4月29日~5月5日に笠間芸術の森公園イベント広場で開催される茨城県下最大のイベントです。
200軒以上の陶芸家・窯元・地元販売店などが、広大で緑豊かな笠間芸術の森公園イベント広場に集い、個性豊かな店作り と作品でお客様を迎えるという、他に類を見ない陶器の祭典です。
陶炎祭について/笠間の陶炎祭
今年で37回目。1982年に芸術村ではじまりましたが、12回(1993年)からいまの笠間芸術の森公園内に移りました。年々観光客が増えたせいですね。
4月29日〜5月5日の開催日は不動。2000年から変わっていません。今年は6日が日曜日でしたので、「もっとやって欲しかった」という声も多く聞きました。
チャンネル笠間が会場の雰囲気を面白く伝えています。円形に並んだブースが特徴的ですね。とても賑やかです〜!
「陶器を見るのってそんなに楽しいの?」と思う方もいるかもしれません。はっきり言って楽しい!
ブースのようすをご紹介します。
各ブースのようす
茨城生まれなので子供の頃に笠間で陶芸体験をしました。学校や町内の遠足などでもよく行きます。昔から笠間といえば陶芸。でも、その頃の陶器といえば土色。あまりワクワクしなかったり。。
最近はぜんぜん違います。一瞬見ただけで「うわっ」と思うような作品が並んでいました。時代は変わった。。
わたしが実際に購入したブースからご紹介します。
会場のクロネコヤマトと佐川急便ブースから商品を自宅に送れます
工房禮
なんとも味わい深い緑色。かさま織部焼の工房禮です。
「織部焼?笠間焼じゃないの?」わたしも先日までそうでした。そもそも笠間焼とはなんでしょうか。笠間市のWebiサイトから引用。。できませんでした。歴史はありますが、どういう焼き物なのか説明されていません。
じつは現代の笠間焼に明確な定義はありません。強いて言うなら『笠間市周辺で作られたもの』。非常にユルイ定義ですが、会場の陶芸家さんも同じ認識。それが却って大きな発展に繋がったのかも。
脱線しましたが、工房禮は美しい作品ばかり。涼しげなところもいいですね。わたしの購入した小さめのお茶碗は1200円。焼き物って素朴な値段のものもありますよ。
ブース名 | 髙野文夫 / 工房禮 / 会場内店番号[25] |
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販売品目 | 織部焼全般 |
住所 | 茨城町長岡3430-2 |
TEL&FAX | 029-292-7287 |
定休日 | 不定休 |
作品を購入できるお店 | 笠間工芸の丘、きらら館、玉起屋 |
もともと笠間焼は笠間粘土や花こう岩の風化によってできた陶土を焼いたもの。丈夫なので日常雑器として好評でした。笠間藩主に保護されていたことや江戸に近いことから発展。戦後、一時下火になりましたが、1950年に茨城窯業指導所が笠間に陶芸家を集めて再興させました
あじさい工房
ブース全体があじさい色!その名もあじさい工房。見事な色ですよね。会場でも目立っていました。
燻銀彩焼という技法で造っています。公式サイトから引用します。
銀色に輝く燻し瓦を陶器に応用したあじさい工房独自の技法です。焼成した後に空気を完全に遮断し、炭化水素を含むガスで還元反応させます。この燻す効果により当工房独特の銀彩色をだしています。
燻銀彩焼/あじさい工房
瓦を利用しているせいでしょうか。触ってみると表面はざらざら。独特の手触りが気に入りました。それに料理がとっても映えます。お寿司(食品サンプル)目立ってますよね♪
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ブース名 | 谷口将海 / あじさい工房 / 会場内店番号[11] |
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販売品目 | 陶器全般 |
住所 | 茨城町石岡市下青柳332-1 |
TEL&FAX | 0299-42-3677 |
定休日 | 無休 |
Webサイト | 公式サイト |
作品を購入できるお店 | 笠間工芸の丘、きらら館 |
坂本新
会場には飲食店も含めて200以上のブースがあります。その中にはもちろん新人さんも。『笠間のたまご』コーナーは初参加の陶芸家が揃っています。
キラキラー♪坂本新さんの作品です。ガラスのような光沢ですが陶器なんです。笠間焼の幅広さを感じますね。
光沢は特殊な顔料で二度焼いて出しているとか。真新しく感じましたが、ラスター彩という古くからある技法だそうです。若い方が古い技法を使って参入してくるなんて面白い!きっと笠間焼はこうして発展してきたのでしょう。
たまごコーナーは若い女性が多くてかわいい作品が多かったです。これから楽しみですね!
ブース名 | 坂本新 / 会場内店番号[笠間のたまご] |
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販売品目 | 皿、ボウル、カップ等の食器類 |
住所 | 笠間市平町 |
定休日 | 不定休 |
作品を購入できるお店 | ギャラリー舞台 |
イナダスタジオ
笠間焼には食器や花器以外にもたくさんありますよ!イナダスタジオのこしかけくーん!
あまりに愛らしいので即買い。わたしが買ったのは「かえる」。お部屋や玄関に飾ると「ぶじかえる」ご利益があるケロ。
眺めているだけで楽しい。こんな焼き物もありですよね〜。会場ではねこ、はにわ、きつねなども発見しました。表情や動きがみんな違いますから1つずつ見ちゃいますね。
会場のブースはすべてプロ。技術だけじゃなくて焼き物で人を楽しませるツボも心得ています。ぶらぶら歩いているだけで気になるものが飛び込んできますので、気軽にどうぞ〜♪
ブース名 | 稲田浩男 / イナダスタジオ・こしかけくん / 会場内店番号[141] |
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販売品目 | 陶人形、マグネット |
住所 | 茨城県笠間市南吉原 |
Webサイト | 公式サイト |
作品を購入できるお店 | きらら館 |
飲食店が楽しい
長く滞在するとお腹が空きます。ぜひブースでお召がりください。陶炎祭の飮食は他のイベントと全然違いますよ。陶芸家たちが作っていますからこだわりが違います!
作品のご紹介でなくてすみません。でも、美味しかったのでご紹介します。
筒井陶房
おしゃれ!本当に仮設なのか、というクオリティ。筒井陶房です。ふだんからコーヒーを振る舞っているプロのお店。目の前でゴリゴリと豆をひくところから始めてくれます。もちろんお店の焼き物で出してくれます。
実は渋滞を乗り越えて会場入りしたあとに一杯目でした。香りがさいっこ〜に良かったです!アイスコーヒーもありましたが、やはり香りを楽しむならホット。
陶器はお皿やコップなどの食器類が特徴的でした。表面は黒、内側はブルー。表面を一部削って土の色が楽しめるユニークなデザインでした。人気なので売り切れてしまったものもたくさん。。
ブース名 | 筒井修 / 筒井陶房 / 会場内店番号[140] |
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販売品目 | 和・洋食器、花器、陶板、その他とパンドムシャムシャ、コーヒー |
住所 | 笠間市南吉原408-2 |
TEL | 0296-72-3202 |
定休日 | 不定休 |
作品を購入できるお店 | ギャラリー陶正、門、きらら館、かつら陶芸 |
多田工房
飮食と焼き物の展示を半々にしたブースは多田工房。笠間市産の「飯村たまご」を使ったベルギーワッフルを販売していました。お味はプレーン、メープル、ブルーベリーの3種類。
プレーンを注文。ふかふかでシナモンがとってもいい香り♪たまごがいいのか濃厚な味わいでした。
販売している焼き物は白地に赤、青、黄色といった鮮やかな色が特徴的でしたね。爽やかな雰囲気で素敵です。
ブース名 | 多田光宏・美佐 / 多田工房 / 会場内店番号[188] |
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販売品目 | 食器、ワッフル、コーヒー、ジュース |
住所 | 笠間市池野辺354-1 |
TEL | 0296-72-8070 |
作品を購入できるお店 | もえぎ、スペースニコ、きらら館、工芸の丘 |
清水陶房そばがき屋
渋いメニューを発見。清水陶房そばがき屋です。ふだんは陶芸だけとのことですが。。そばがきの味は本物。手間がかかるのでやってないお蕎麦屋産も多いですよね。
ふわっふわの食感!常陸秋そば100%なので口にふくむと香りがスゴイ。だしの効いたつゆもおいしかった〜!
陶器はシンプルな土の味わい。ワンポイントのお花やつくしが渋くてよかったです。
ブース名 | 多田光宏・美佐 / 多田工房 / 会場内店番号[188] |
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販売品目 | 陶器、磁器、花びん、陶人形、陶彫 |
住所 | 城里町小勝1560-74 |
TEL | 0296-88-3237 |
営業時間 | 午前9時~午後7時 |
定休日 | 不定休 |
n-minuts@speedway.ne.jp | |
作品を購入できるお店 | 工芸の丘、きらら館、共販センター、ギャラリー桜、ギャラリー門 |
小林理恵の蒼い陶
本業顔負けの串焼き登場。RIE’sサティ&C’s Barです。焼いているのは豚の肩ロース。焼き物には違いありませんが。。
お肉は大きくて歯ごたえがあります。その分肉の旨味が味わえました。秘伝のタレは柑橘系の果物が混じっていたでしょうか。フレッシュな香りがしました!
焼き物は淡いブルーと独特の彫りが印象的。厨房はワイルドでしたが繊細な作品ばかりです。
ブース名 | 小林理恵 / 蒼い陶 / 会場内店番号[181] |
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販売品目 | 【飲食】生ビール、ハイボール、豚肩ロース串 【物販】オーダーメイド・モニュメント、食器、酒器 |
住所 | 茨城県笠間市 |
Webサイト | 小林理恵の《蒼い陶》 |
作品を購入できるお店 | 工芸の丘 |
アクセス
会場へのアクセスは公式サイトがもっとも詳しいです。そのため、公式サイトにあるリンクをまとめます。
名称 | 笠間芸術の森公演 |
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住所 | 茨城県笠間市笠間2345 |
Webサイト | 公式サイト内アクセス情報 |
まとめ
笠間の陶炎祭は200以上の焼き物ブースが並ぶ大イベント。2018年のゴールデンウィークでもっとも賑わいました。
陶芸のことがわからなくても充分楽しめます。気軽に足を運んでください。
ただし、混雑だけは覚悟する必要があります。来年、駐車場やシャトルバスがさらに充実することに期待しましょう!
最後に主催者から魅力を語っていただきましょう。茨城新聞の動画です。
記事は筆者の主観が多分に含まれております。
誤解や情報が古くなっている場合があることをご了承ください。