佐白山 正福寺(佐白観音)〜坂東観音霊場 第二十三番札所(笠間市)

県内でもっとも多くの種類の御朱印を発布しているお寺をご存知でしょうか。笠間市の正福寺しょうふくじ佐白さしろ観音)です!

毎月新たな御朱印が登場しますから、いまでは驚くような数になっています。ぜひ、自分にご縁のある一枚を選んでみてくださいね。坂東三十三観音霊場のひとつに数えられているので、観音さまの御朱印をいただくのもいいでしょう。

この記事では笠間市の正福寺をご紹介します。初代笠間城主とのゆかりの深い歴史あるお寺です。笠間稲荷のすぐ近くにありますので、あわせてご参拝してみましょう♪

佐白山 正福寺とは

正福寺境内

正福寺境内

正福寺は笠間市の笠間に位置する真言宗の寺院です。由緒は以下のように伝えられています。

白雉2年(651年)粒浦某という猟師が、佐白山を守る白い3つの動物に導かれて霊木を感得し、千手観音像を刻み、三白山三白寺三白院と名乗ります。後に寺号を三白山正福寺と改め真言宗寺院として孝徳天皇の勅願寺となりました。鎌倉初期には身分の高い者達によって観音巡礼は行われ、この頃坂東霊場は作られたのではないかと推測されております。

正福寺は佐白山頂に建った笠間城の祈願寺と定められましたが、後に笠間城が廃藩置県により取り壊され、正福寺は後ろ盾を失います。明治3年の廃仏毀釈の法難に遭い七堂伽藍は焼失。本尊諸仏は難をのがれ近隣寺院に預けられ、昭和5年に現在地に本堂が再建されました。一時寺名を佐白山観世音寺と称しましたが、平成24年に正福寺と改められ現在に至ります。
正福寺の歴史/正福寺公式

3つの動物については民話にもなっています。「三白山」から現在の佐白山に変わったのは、初代笠間城主の笠間 時朝ときともがご本尊の十一面千手観世音菩薩のご利益によって佐け(助け)られたことに由来します。

ご本尊は平安時代末期に運慶派によって彫られたといわれています。正福寺のサイトだとそれが時朝の命となっていますが。。時朝は鎌倉時代に生まれたのでよくわかりません。

また、正福寺は『宇都宮氏によって滅ぼされた』通説を否定しています。こちらも以下の公式サイトに見解がありますので、ご覧ください。

通説をざっくり説明すると、正福寺と徳蔵寺(城里町)の争いに便乗した宇都宮氏が正福寺を攻め滅ぼしました。その後、藤原時朝を送り込み笠間氏を名乗らせ領主となったというものです。

参考 本尊、千手観音について正福寺公式

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佐白山に亡霊が出るというウワサをご存知でしょうか。じつは笠間時朝が正福寺を滅ぼした後、悪夢を見続けたので城内に再興させたというお話があります。それが現代風にアレンジされて広まっているのかな?
MEMO
正福寺の御本尊は代々の笠間城主を保護したことから『身代わり観音』ともいわれていました。

駐車場

車で行く場合、入口の道路挟んだ反対側にある公営駐車場に駐車できます。お手洗いがあって笠間稲荷にも近いので便利!

歩いて数分なので、ぜひ合わせてお参りしてみてくださいね。

境内

正福寺入口

正福寺入口

駐車場をでるとすぐに写真の参道が見えます。一見険しそうですが、足元は整備されていますのでさほど苦労しません。

母の桜

母の桜

途中、大変立派な桜を目にしました。こちらはヤマザクラです。石碑には「母の桜」とありました。先代のご住職が命名されたのだとか。

ここから本堂のある境内に進み、階段を少しのぼったところにはさらに立派な「父の桜」もありました。

春の開花、楽しみですよね。茨城県の桜にお写真がありますので、ぜひご覧ください。また、常磐百景(@joban_100) さんから上記の情報もご提供いただきました。感謝です!

参考 【笠間市】正福寺の父の桜・母の桜茨城県の桜

手水舎

あじさいとカサブランカで彩られた手水舎

あじさいとカサブランカで彩られた手水舎

7月上旬に訪れたところ手水舎にはあじさいとカサブランカが。。すごくキレイですよね!

手水舎の奥にあるのは開運龍頭観音です。信徒から寄進された像なのだとか。近づくとライトアップされますよ♪

本堂

本堂

本堂

本堂です。この日は七夕でしたので笹と短冊がありました。本堂の右側に見えるが授与所でお守りや御朱印をいただけます。

余談ですが、書き置きの七夕限定の御朱印はお昼すぎには発布終了していました。ただ、こちらの場合、後日でもいただけますのでがっかりしなくて大丈夫です。

200円を納めると本堂内で御本尊や寺宝などの説明を受けることができます。拝観時間は次のようになっています。

11月~3月:9:00~16:00
4月~10月:8:00~17:00
※12時~13時は昼休み

御本尊の千手観音は公開されていませんが、逗子や柔和なお顔の馬頭観音(珍しい!)などを見ることができますよ!

石仏とカサブランカ

石仏とカサブランカ

7月には見事なカサブランカが咲いていました。少し前にはツツジが素晴らしかったです♪

正福寺はこの本堂ができるまで廃寺となっていました。ご本尊と仁王像が近くの寺院(玄勝院)に預けられていたので、歴史はつないでいたんですけどね。

古い本を読むと正福寺の宗派が真言宗ではなく曹洞宗と書かれているのはこの関係でしょう。

正福寺は佐白山観世音寺のほかに勝福寺と名乗った時期もあります。天正18年(1590年)、当寺の笠間城主・笠間綱家が秀吉に除封され、宝勝院を残して六坊を失っています。宝勝院は山上に移されて観音堂を建て勝福寺としたそうです。

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事前予約でさらに詳しいご説明を受けることも。。公式サイトの『拝観について』をチェックです。

御朱印

御朱印の案内

御朱印の案内

正福寺の御朱印は非常に種類が豊富です。わたしが知る限り、どの寺社よりも多いです。

千手観音(左)・愛染明王(中)・馬頭観音(右)

千手観音(左)・愛染明王(中)・馬頭観音(右)

通常のほか、月ごとの金泥・銀泥があり、さらに誕生日や七夕といった特殊な御朱印も用意されています。

そのとき足を運べなくても版が残っているものならさかのぼっていただけます。インターネット上からも受け付けていますよ。

御朱印は本堂の右手にある授与所に張り出されています。ネット上でも確認できますので予め希望を整理しておくといいでしょう。

御朱印料はまちまちです。通常は300円。金銀の書き込みは平日800円、土日500円と変則。ネット経由だと500円です。

アクセス

名称佐白山 正福寺
住所 茨城県笠間市笠間1056-1
電話番号0296-72-1332
駐車場あり
年間行事 毎月17日…縁日護摩修行
1月1日…元朝大護摩祈願
2月:初午祈願会
3月:一万灯祭
7月10日…四万六千日
Webサイト公式サイト
坂東三十三観音公式サイト

まとめ

笠間市の正福寺(佐白観音)は坂東観音霊場の二十三番目の札所。代々笠間城主に信仰されてきました。

苦難に見舞われた歴史がありますが、現在では本堂を再建し多くの参拝者がいます。

豊富な種類の御朱印も評判です。笠間の中心地にありますので、ぜひお気軽にご参拝ください。

参考図書

坂東観音巡礼/平幡良雄
茨城の寺(二)/今瀬文也

スペシャルサンクス
常磐百景(@joban_100)

みんなのお焚き上げ

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