仏頂山 楞厳寺と木造千手観音立像|かさま文化財公開・御朱印(笠間市)

この記事でわかること
  • 笠間市の文化財公開について
  • 楞厳寺の国指定重要文化財”木造千手観音立像”
  • 御朱印

はじめて”かさま文化財公開”に足を運んできました!

もう素晴らしいの一言。主催の笠間市教育委員会や学生のみなさん、各公開地の方々のおかげで楽しく見学できました。今回はその一部をお伝えできたらと思います。

この記事では笠間市の楞厳寺りょうごんじをご紹介します。笠間時朝が寺院に寄進した笠間六体仏のひとつで国指定重要文化財が安置される笠間氏にゆかりの古刹です!

参考 令和元年度 かさま文化財公開笠間市公式

楞厳寺とは

楞厳寺に続く道路

楞厳寺に続く道路

仏頂山 楞嚴寺は笠間市片庭にある臨済宗の寺院です。2年に1度開催されるかさま文化財公開で国指定重要文化財の”木造千手観音立像”を公開しており、今回はそのときにあわせて参拝しました。

創建は明らかになっていませんが、鎌倉時代、笠間時朝(笠間藩の初代藩主)が前身となる寺院を再建し、笠間氏の菩提寺としました。

室町時代、大拙和尚を中興とし律宗を禅宗に改めました。このとき山号を仏頂山、寺号を楞嚴寺にしたといわれています。

楞嚴寺は現在文化財となっている山門の周辺にありましたが、寛永8年(1631年)の火災で焼失。その後は奥の院だった観音堂を仮本堂として使用し、昭和29年(1954年)に現在の本堂を完成させました。

笠間時朝が再建した以降は諸々の記録があるのですが、それ以前はほとんどわかっていないようです。

ご本尊は大日如来です。文化財の千手観音像とは違うんですね。

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千手観音像は文化財公開のほか、毎年4月8日の花まつり(お釈迦様の誕生日)でも公開されますのでお見逃しなく!
MEMO
山号の仏頂山は楞厳寺の後ろにそびえ立つ標高430.9mの自然豊かな山岳です。

行き方

楞厳寺は細い道が続くのでちょっと行きにくいんです。場所は文化財公開のパンフレットがわかりやすかったので引用します。

地図にある通り、山門の先は車のすれ違いが困難です。ふだん交通量は少ないのですが、公開日は多いのでお気をつけください。

駐車場に停められるのは10台くらい。20台はちょっと難しい。できればスタートダッシュでお参りするのがいいかと思います。

山門(国指定重要文化財)

山門(国指定重要文化財)

山門(国指定重要文化財)

農道のような細い道路の先にポツンと山門が見えました。国指定重要文化財の山門です。

車を停めると道を塞いでしまうのであまり見れていなかったのですが、茅葺屋根の素敵な山門だと思います。

室町時代に建立された禅宗様式の四脚門。門だけなのでお寺の一部という感じはしませんが、里山にマッチする風情ある佇まいです。

入口

駐車場から境内に続く石段

駐車場から境内に続く石段

山門から5分ほど走れば駐車場です。車を下りていざ参拝。本堂のある敷地までは歩いて数分です。

写真は境内に続く石段なんですが。。ずっと日陰らしく足下には苔がびっしり。歩くとふかふかしていました。

石段を流れる雨水

石段を流れる雨水

前日の夕方にゲリラ豪雨があったので石段に水が流れていたんですよね。大自然の中にやってきたようです。

観音堂

観音堂

観音堂

石段を登って目の前にあるのが観音堂です。ビッグ!

国指定重要文化財になっている千手観音像はもともとこちらにありました。重文に指定されると保管方法が定められるので像は収蔵庫に移されるんです。

観音堂の前では文化財や境内のパンフレットが配布されていました。文化財公開は朝10時から午後3時まで。わたしたちがお伺いした10時30分頃、駐車場はほぼ満杯。関心のある方が多かったのでしょう。

貴重な文化財から見る方が多いので朝は比較的混みます!

太子堂

太子堂

太子堂

観音堂は境内の中心にあってちょうど日差しがあたっていますが、少し離れるとこの通り。

聖徳太子像(右)、虚空蔵堂(左)

聖徳太子像(右)、虚空蔵堂(左)

観音堂の左前方に位置する太子堂です。明治23年(1890年)に建てられたとされています。建物がくたびれた以外は建てられたときとまったく同じ風景だったりして。

堂内には鎌倉時代に彫られたと考えられる木造の聖徳太子像と鎌倉時代半ばとされる虚空蔵菩薩像が安置されていました。いずれも太子堂が建てられたときに修繕されたようです。

飛鳥時代のスーパースター聖徳太子。現在ではいたかどうかわからないなんて極端な説がありますが、いなかったことは証明できませんし記録をたどればやはり実在したと思います。そういえば十七条憲法は廃止されていないのでまだ有効ですよね。

虚空蔵菩薩像は人々に知恵を授ける仏として知られています。100年前も子どもたちがお参りしにきたんでしょうね〜

木造千手観音立像(国指定重要文化財)

国重文を安置する収蔵庫

国重文を安置する収蔵庫

観音堂を左側からぐるっと周ると写真のように収蔵庫が見えます。こちらに木造千手観音立像が安置されています。

収蔵庫周辺の苔の具合。。素敵だと思いませんか。ふだんコンクリートの上ばかり歩いていますので、この深緑がすごく新鮮なんですよね。

手前には文化財のガイドをする方が数名。班長の腕章をしている方もいました。県内の文化財公開でおなじみの学生ガイドもいらっしゃいましたよ。

千手観音像は撮影禁止となっています。国重文ではよくあること。致し方無しといつもよりじっくりと拝見しました。

本当にすごいですよ。木を削ったとは思えない質感で観音様の衣類は近くで見ても布のように感じました。

像には慶長4年(1252年)と彫られていたので750年以上前。伝運慶の作といわれています。

時代を超えて人々を驚かせる素晴らしい仏像です。それに笠間時朝の初願によってできたと思うと歴史上の人物をとても身近に感じるんですよね。非常に良い体験でした。

じつは。。この仏像のお姿をご紹介できます。なぜなら文化財公開のスタンプを集めてゲットできる景品に各文化財のお写真があるからです!

楞厳寺の木造千手観音立像(スタンプラリーの景品)

楞厳寺の木造千手観音立像

撮影禁止の仏像(の写真付きポストカード)を景品にするなんて笠間市の教育委員会は粋ですよね。

観音像は全長207.5cmもありますので間近で見るとまた印象が違ってくると思います。数少ない機会にぜひ足を運んでみてください。

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千手観音の両脇にいるのは毘沙門天と不動明王。それぞれ本寺の文化財です。

本堂

本堂

本堂

楞厳寺の現在の本堂です。昭和29年の完成したのでお寺としては比較的新しく感じます。中にはご本尊の大日如来像が安置されています。

この如来像も市指定の文化財です。14世紀初期〜後半につくられたとされたといわれています。

近くの立て札には「国指定天然記念物 片庭ヒメハルゼミ発生地」とありました。この周辺に生息するセミは生息地の北限とのこと。

ヒメハルゼミは6月下旬から7月下旬に発生して一匹が鳴き出すと一斉に合唱するとか。ハクレンみたいな習性のセミですね。。

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ヒメハルゼミは旅の僧侶に親切にしなかった老人の化身という伝承があります。バチが当たって姿を変えられてしまったということでしょう。

御朱印

楞厳寺の御朱印

楞厳寺の御朱印

楞厳寺の御朱印です。御朱印料は300円。

ふだんもいただけるのでしょうか。この日は文化財公開の日でしたので境内のテントでお寺の方にお声掛けしていただけました。

本堂の安置されている大日如来の文字がありますね!

アクセス

名称仏頂山 楞厳寺
住所茨城県笠間市片庭775
駐車場あり

まとめ

この記事のまとめ

  • 笠間市の文化財公開は2年に1度。次回は2021年
  • 楞厳寺の国指定重要文化財は観音堂を離れ収蔵庫に安置されている
  • 御朱印をいただける。文化財公開日は休憩テントでお寺の方にお声掛けする

参考図書

茨城の寺(一)/今瀬文也

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