医王山 護命院 岩谷寺と薬師如来像|かさま文化財公開(笠間市)

この記事でわかること
  • 境内の猫について
  • 国指定重要文化財の薬師如来について
  • 御朱印

笠間六体仏をご存知でしょうか。笠間時朝が寄進した仏像で笠間に現存する3体はいずれも国指定重要文化財です。

この仏像をまとめてお参りできるのがかさま文化財公開。2年に1度なのでと〜っても貴重です。あとは毎年4月8日にも公開されるんですよ。

この記事では笠間六体仏が安置される笠間市の岩谷寺いわやじをご紹介します。かさま文化財公開につき境内にはのぼりやボランティアガイドが配置されております。

岩谷寺とは

かさま文化財公開のパンフレットから岩谷寺について一部引用します。

岩谷寺は、笠間市栗栖にある真言宗智山派の寺院です。大同4年(809)に弘法大師の弟子秀悦上人によって佐白山に護命山医王院岩谷寺として開創され、順徳院の御宇ぎょうに忠円が再興して、医王山護命院岩谷寺と改められました。江戸時代の岩谷寺は、末寺5、門徒26か寺を持ち、境内には大小14の堂宇があったようです。文政11年(1828)と明治16年(1883)の火災により、本堂・庫裏・諸堂などは焼失してしまい、明和6年(1769)建立の山門だけが残る状況でした。
岩谷寺とは/かさま文化財公開

かつて隆盛を極めた時代があったんですね。境内の石碑によると秀悦しゅうえつは平城天皇の勅願所として開山しました。そして笠間氏が笠間城を築城した際に正福寺とともに廃寺となりましたが、鎌倉時代の初期に忠円が再興したとあります。

秀悦は四国讃岐(香川県)の人、忠円は河内国(大阪府)の人といわれています。忠円の再興以前についてはほとんどなにもわかっていません。

山号が”医王山”なのでご本尊は薬師如来です。おそらく病気除けとして多くの信仰を集めたことでしょう。如来像は立像と坐像の2体が国指定重要文化財となっています。

wata

笠間氏はどうして自ら廃寺にしたのに再興を認めたんでしょう。正福寺は藩主が悪夢にうなされたせいとか伝えられていますが、果たしてこちらは。。ちょっぴりミステリーですよね。

行き方

岩谷寺にお参りするならほぼ車となります。市街から大きく外れてはいないのですが、細くわかりにくい道が続きます。

文化財公開のパンフレットを引用しますので参考にどうぞ。

駐車場は広くて整備されていますので非常に停めやすいです。ご安心ください。

山門

山門

山門

前述の通り、岩谷寺の伽藍のほとんどは文政11年の火災で焼失しました。残っていたのがこちらの山門です。

建てられたのは明和6年(1769年)。じつに250年もの歴史を持っています。

舗装された道路が近代的ですが、木々や苔がいい感じ。10月下旬のこの日はやや紅葉していますね。もう少ししたら更に美しくなりそうです。

本堂

本堂

本堂

本堂を撮影しようとしたら「にゃーん」と黒猫がフェードインしてきました。

あとでお伺いしたところ本寺には12の保護猫がいるそうです。人によってくるのは一匹だけなんですが、特に恐れているわけでもないので普通に歩いています。

本堂は昭和40年(1965年)に建てられました。けっこう新しく見えますよね。中は非常に風通しがよく爽やかでした。お参りした後、御朱印を待っていたらトコトコとにゃんこが。。

堂内の猫

堂内の猫

この日は縁側で薬師堂の方に歩いていく参拝者をのんびりと眺めていました。かわいい。

旧薬師堂

旧薬師堂

旧薬師堂

本堂の左手にあるのが旧薬師堂です。文化財の薬師如来像はもともとこちらに安置されていました。明治に建立されたようです。

しかし国指定の重要文化財になるにあたって像は収蔵庫に移設されました。たしかに重要なものを置くには少々心もとない。。

整備された近代的な本堂とは違う味わいがありますよね。わたしはこの苔の感じとか傘のような特徴的な屋根はとても好きですよ。

蟇股には三つ葉葵が彫られていたと思います。水戸藩、特に光圀公あたりが大事にしていたのかもしれませんね。

境内の石仏

境内の石仏

近くにはいくつも石仏があります。苔にまみれたお姿もなかなかいいものです。

MEMO
以前の薬師堂は江戸時代の元禄8年(1695年)に笠間藩主だった本庄宗資が30両を寄進して建立しました。

収蔵庫

収蔵庫

収蔵庫

指定文化財が安置される収蔵庫です。みなさんがお目当てとする木造薬師如来立像木造薬師如来坐像はこちらです。

一緒に十二神将像も並んでおりますので他の収蔵庫よりも広い気がします。

収蔵庫の中は撮影禁止なのですが。。文化財公開のスタンプラリーを4つ以上集めるといただける景品が文化財のお写真(ポストカード)なんです!

というわけでそちらを引用してご紹介します。

木造薬師如来立像および坐像(国指定中重要文化財)

木造薬師如来立像および坐像

木造薬師如来立像および坐像

木造の薬師如来立像と坐像です。いずれも国指定重要文化財。そして笠間時朝が寄進した笠間六体仏に数えられています。

立像は建長5年(1253年)に彫られたと明記されています。作者は不明ですが、鎌倉時代半ばに鎌倉で活躍した仏師と考えられるのだとか。

ヒノキ材の寄木造で漆箔が施されています。玉眼がはめ込まれているようですが、185cmもあるので視力の良くないわたしにはあまり見えない。。

しかし近くで見ると衣のしなやかさに驚かされます。一瞬仏像なのかな?と思うほど写実的。光背が少し欠けているのは残念ですが、よくぞ現代に残ってくれたという感じです。

坐像は立像よりも古く12世紀末の作と考えられています。ヒノキ材の寄木造。やはり漆箔が施されています。

わたしは光背が好きですね〜よく見ると飛天がいるんです。くっつけたんじゃなくて彫っているのがスゴすぎる。これが出来ると思って彫り始めた仏師半端ない!

像の高さは82.7cm。台座については鎌倉時代に何箇所か直されているようです。

wata

薬師如来の見分け方はカンタン。片手に薬壷を持っているかチェックです!

御朱印

岩谷寺の御朱印

岩谷寺の御朱印

岩谷寺の御朱印です。御朱印料は300円。

この日はかさま文化財公開の特別な日でしたので、本堂前に御朱印の受付がありました。御朱印料を納めたら御本尊にお参りをして堂内で御朱印をいただきます。

秋のお参りでしたので文字マークがありますね。もう少しするとさらに色づいて美しい境内になると思います。

アクセス

名称医王山 護命院 岩谷寺
住所茨城県笠間市栗栖2696
駐車場あり
年間行事 1月1日…護摩供養
4月8日…花まつり(六堂まいり)
8月12日…施餓鬼供養
毎月第1日曜日…写経の会(1月、8月休み)
毎月8日18日…御詠歌の会

まとめ

この記事のまとめ

  • 境内の猫はさまざまな事情で保護された子たち
  • 毎年4月8日と2年に1度の文化財公開で薬師如来像を公開する
  • 御朱印あり

参考図書

茨城の寺(三)/今瀬文也

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