雨引千勝神社〜雨引の道案内の神(桜川市)

美しいあじさいで大賑わいの雨引あまびき観音。もし、車でお参りされるなら、ぜひ途中の雨引千勝ちかつ神社もご一緒に。

道案内の神様・猿田彦さるたひこを祀る神社で趣のある境内です。ちょっぴりミステリアスなところもあるので、色々と想像することができますよ♪

この記事では桜川市の雨引千勝神社をご紹介します。大きな神社ではありませんが、由緒やご祭神について考えてみてはいかがでしょう。

雨引千勝神社とは

雨引千勝神社は桜川市の本木に位置しています。バスのある雨引観音に近いのですが、山の麓にあるのでお参りするなら車かと思います。

由緒を境内の立て札から抜粋します。

雨引千勝神社

大同2年(807)の創建で、祭神は道案内と産業の神様で知られる猿田彦命を祀り、千勝大明神と呼ばれていましたが、明治6年(1873)神社の名を雨引千勝神社と改められました。
神社の紋章(菊水)は、常陸の国に来た楠氏が戦勝祈願のため、菊水の紋を木に彫り奉納したものです。
環境庁茨城県

補足すると、ご祭神は『鹿島』から勧請されました。旧社名は千勝大明神といい、明治6年の社名変更に伴い村社に格付けされています。

菊水の紋とのゆかりは深く、明治までは菊水の紋入りの旗や幕が奉納されていたのだとか。

笠間藩は有事の際に必ず参拝しましたので、『南朝派』『戦勝祈願』は神社のキーワードかもしれませんね。

一の鳥居と御神木

一の鳥居と御神木

一の鳥居と御神木

一の鳥居は駐車場から少し離れたところにあります。来た道を少し戻ることなりますが、100mほどなのですぐに見つけられると思います。

鳥居の後ろがご神木。樹高15m、幹周り6mにもなる見事なけやきです。幹からバッ!と伸びている枝がかっこいいですよね。バッ!

茨城県神社誌だと応仁年間(1467-1468年)に藩主お手植えとありますが、その時代に藩はなかったような。。

二の鳥居

二の鳥居とシイ

二の鳥居とシイ

二の鳥居は駐車場の前なので皆さん通られることでしょう。

鳥居の後ろにそびえ立つはシイです。幹周り3.7mほどの大木。しめ縄があるので、こちらをご神木と思っている方が多いかも。手水舎の隣りにあって存在感がすごい。。

永正年間(1504-1521年)に領主のお手植えといわれています。

社号標とあじさい

社号標とあじさい

途中の社号標。梅雨の時期はあじさいと一緒に撮れます。

社務所に人がいらっしゃることは少ないですが、近所の方が境内の整備にいらっしゃっていますよ!

社殿(拝殿・本殿)

拝殿

拝殿

素朴な拝殿ですね。入母屋造です。近づくとライトがつきます。写真ではわかりませんが、屋根にはしっかりと菊水の紋。

奉納された翁と般若の面

奉納された翁と般若の面

翁と般若の能面。。翁は五穀豊穣を祈願する意味があると思いますが、般若は。。

怖い顔してますけど、なんらかの信仰があるのでしょうか。雨引観音の『マダラ鬼神』のように。

本殿

本殿

本殿です。猿田彦命をお祀りしているわけですが。。

いつもお世話になっているりんさんのブログに興味深いことが書いてありましたので以下に抜粋。由緒にある『鹿島』から勧請されたことについてです。

鹿島地区で道案内の神を祀る神社といえば、神栖市に鎮座している東国三社の1つである息栖神社、こちらは岐神を御祭神としています。

この岐神、道の神として塩土老翁神や猿田彦神と同じものとされる事もあります。

という訳で、この事をもって断定はできませんが息栖神社から勧請した可能性は大いにあるのではないでしょうか?
雨引千勝神社(桜川・本木)/山地の住人

わたしも『鹿島』は鹿島神宮や鹿嶋(市)ではなく鹿島郡のことだと思います。息栖神社は神栖市に鎮座していますので鹿島に含まれます。

岐神は航海を守護するイメージがありますけどね。

それと千勝神社の社名も気になります。同じ読み方の近津神社とは無関係でしょうか。津には船着き場という意味があって、山中ではふさわしくないので変えられたとか。

名前といえば、雨引にも注目です。一般的には祈祷で雨を呼び寄せた雨引観音の伝説にちなんで地名に使われるようになったといわれますが。。

天も『あま』と読みますよね。『天から引いてきた』から天孫降臨を連想できませんか。天皇の先祖は天(高天原)から降臨したという神話です。

瓊瓊杵ににぎ尊の降臨を案内したのは猿田彦命。つまり猿田彦命は『天引』の神なんです。

。。色々書きましたが、真相はまったくわかりません。ただ、猿田彦命が道案内の神とされていることは間違いありませんので、人生の岐路でお参りするのはよいかと思います。

とても心落ち着く境内ですので、雨引観音のお参りとあわせてどうぞ!

御朱印

雨引千勝神社の御朱印

雨引千勝神社の御朱印

雨引千勝神社の御朱印です。初穂料は300円。

社殿の左手にある社務所でいただけます。

ふだん社務所にご不在ですが、祭礼やお正月(おそらく3日まで)はいらっしゃいます。

アクセス

名称雨引千勝神社
住所茨城県桜川市本木270
駐車場あり

まとめ

雨引千勝神社は道案内の神とされる猿田彦命をお祀りしています。

鹿島から勧請されたことから、息栖神社(岐神)との関係が考えられます。また、地名(雨引)にも関連しているかもしれません。

御朱印はお正月や祭礼の際にお参りするとをいただけると思います。

参考図書

茨城県神社誌/茨城県神社庁

みんなのお焚き上げ

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