「真壁のひなまつりはスゴイ!」茨城県民ならなんども聞くはず。でも、女の子のおまつりなので、あんまり興味なかったんです・・・。
私の心が動いたのは、たぶん、快晴の冬空と急な代休のせい。平日の昼間から一人でおひなさまを見ていた男は私くらい。。おかげでじっくりと真壁を知ることができました♪
真壁の方々はとても親切。ひな祭りも食事も楽しめましたよ。2018年は3月3日(土)までなので機会があればぜひ!
2019年のひなまつり情報は以下をご参考にどうぞ。
真壁のひなまつりとは
真壁のひなまつりは有名ですが、歴史は長くありません。はじまりは平成14年。「寒い中、真壁に来てくれる人をもてなせないか」の一言から、ひな人形を飾るようになりました。
はじめは有志が飾るだけでしたが、それを見ていた方々が自主的に飾り始め40軒ほどに。ひな人形は回を重ねるごとに増えていき、5年目には160軒に到達。あっという間に名物行事になっていました。
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ひなまつり会場
ひな人形を飾っている会場はパンフレットにあるだけで約200!3分の1見るだけで3時間ほどかかりました。先々で話しかけてくれるので、ついつい会話が弾んでしまいます。
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注目の展示
たくさんのひな人形がありますが、ぜんぶ見るのは大変。そこで、特にスゴイと感じた展示をご紹介します!
石田金物店の押し絵とつるし雛
真壁の方々も「あそこはすごい」とうわさするのが石田金物店。たしかに店内入口付近のつるし雛は見事の一言。色鮮やかで形もきれい。華や動物、人形など種類も豊富です。
もうひとつ驚くのが押し絵です。着色した布を重ね合わせてつくっています。横から見ると立体的なのがわかりますね。すごく面白いと思いますが最近の方はあまり作らないとのこと。伝統の技術です!
あらゆる展示がハイレベル。お立ち寄りいただきたい場所です。
佐藤寝具店の甲冑と手作り雛
佐藤寝具店は甲冑を飾っています。最高にかっこいいので毎回立ち寄ります。
茨城新聞でも取り上げられた『ねずみの嫁入り』も可愛らしくて好きです。よく見ると表情が楽しげ。思わず笑顔になります。
鮮やかな着物を背景にしたおひなさま。とっても素敵です!
髪床細島と池田字彫工業
ねこちゃんがいますので、ぜひご覧ください。しかも、やたらイケメン。こちらは池田字彫工業の作品。背景は確かに石ですが、お雛さまも石なのでしょうか。
髪床細島はお雛さまと手作り雛(きつねの嫁入り)を一緒に展示しています。ちょっと不思議ですが、細かくて丁寧な作りに感動♪
いずれも、一般の方々とは思えません。すべて無料なのでじっくり楽しみましょう!
切り絵
ひな人形に合わせて、ちょいちょい切り絵があることに気が付きました。駐車場から中心街に近づくにつれて増えていきます。大和町のムラカミ書店でその理由を聞いてみました。その回答はズバリ・・・
「切り絵でまちおこしをしようと思っています!」
ひなまつりでまちおこし、と思いきや、実はもうひとつの作戦を実行中。あとでわかったのですが、私が訪ねた方は真壁 切り絵の会の会長。なにも知らず失礼しました
すぐそばの学習塾の先生がみなさんに教えているそう。町中の行灯に切り絵があるのですが、みなさんが毎月手作りしています。現在はお雛さまですが、このあと桜や鯉のぼりに変わっていきます。
「切り絵は面白いけど、下絵は難しくて・・・」そんなことも仰っていましたが、みんなでワイワイやるのが楽しいとも。
同じ地区にもうひとつある本屋川嶋書店にも、奥さんの切り絵が店先にあります。店内にはさらに嗜好性の高い切り絵が・・・わかるとドンドン見つけられますね。
切り絵講師の竹蓋年男さんの作品は高久家に展示されています。大きくて立派なので見応えあります!
すいとん
なるほど、お雛さまに切り絵かー。と思っていたら、まだあります。
すいとんです。私は初体験。ふるかわ食堂では「けんちん汁に丸めたうどんを入れたようなもの」と教えていただきました。分かりやすい。。真壁ではお店によって色々な種類が用意されています。変わり種を探してみても面白そうですね。
個人的には食事というよりも間食のようでした。値段も安いので、歩き疲れたらすいとんで暖まりながら休憩する。そんな楽しみ方もいいですね!
ところで、すいとんを食べようとしたときのこと。お店に背の高いおじいさんが入ってきて、私のすいとんを見るなり「俺が戦争のときに食べたやつより美味そうだな!」
歳は80歳くらいでしょうか。すぐに笑って去っていきましたが、なにも言えませんでしたねえ。。心のなかでは感謝していたんですよ。そういう思い出のある方もいらっしゃるのですね。
番外編:薬王院
真壁の町並みは素敵ですが、薬王院も負けていません!
薬王院は山中なので車が必要です。2月中旬はあまり人がいませんでしたが、本当に素晴らしいお寺です。ひな人形を忘れるくらいの絶景も待っていますよ!


町中を楽しんだら大自然はいかがでしょうか。立派な仁王門に巨樹に囲まれた境内。やっぱり真壁はすごい町!
雨風がない日は、弁天池でお雛さまたちが舟あそびをしています。少しずつ流れていくのですが、それがなんとも癒やされます。そばにベンチもありますので、のんびりと眺めてみてください♪
アクセス
名称 | 椎尾山薬王院 |
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住所 | 茨城県桜川市真壁町椎尾3178 |
駐車場 | あり |
まとめ
真壁のひなまつりは平成14年からはじまりました。160軒を超える会場でひな人形を展示。真壁の人たちが温かく迎えてくれます。
個性的な人形もおもてなしの心あってこそ。街では切り絵やすいとんなどもアピールしていて一緒に楽しめます。イベント期間中の土日は大変な混雑になりますので、できれば平日がオススメです。
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