大國玉神社の鍬の祭(桜川市)

お正月の神社といえば元旦祭ですが、桜川市の大國玉おおくにたま神社は一味違いました!

くわの祭といって五穀豊穣を祈願するんです。こうしたお祭り自体は珍しくありませんが、真冬にするのは驚きですよね。

この記事では1月3日に大国玉神社で執り行われた鍬の祭をご紹介します。とても和やかな雰囲気なのでどなたでも楽しめると思います。

氏子でなくても見学できますので、面白そうでしたらぜひ足を運んでみてください!

大國玉神社とは

大國魂神社社殿

大國魂神社社殿

大國玉神社は桜川市の大国玉にあります。式内社旧郷社。古くからこの地の信仰のよりどころだったのでしょう。

創建は明らかになっていませんが、続日本後記に837年(承和4年)に官社になったことや845年(承和12年)に従五位下が授けられたことが記されています。また三代実録によると861年(貞観3年)に従五位上が授けられました。

1699年(元禄12年)には水戸黄門(光圀公)から旗とはたほこが奉納されました。幡はお寺で使われるものですよね。むむむ。どんな意味があるのでしょうか。。

ご祭神は大國主おおくにぬし命、武甕槌たけみかづち命、別雷わけいかづちです。別雷命は雨乞いの神様として有名。五穀豊穣を祈願されることも多いですよね。鍬の祭でも活躍するのでしょうか。

鳥居と独特な注連縄

鳥居と独特な注連縄

鳥居のしめ縄、とてもユニークですよね。のれんみたい。利根町の蛟蝄神社とよく似ています。

駐車スペースは鳥居の脇に2台ほど。氏子の方々は社殿の左側から境内に入って邪魔にならないところに駐車するようです。

境内には氏子の方々と見学者がそれぞれ10人ほど。決して多くはありませんが、近年メディアに取り上げられて増えているのだとか。

拝殿

拝殿

おまつりの準備が着々と進む中、先にお参りを済ませました。拝殿と狛犬は新しく見えます。古くておごそかもいいですが、新しい建物は爽やかで素敵。

拝殿の左手に見えるのが鍬の祭の舞台です。ふふふ。楽しみ。

wata

通常、御朱印は神社右脇の宮司宅でいただけますが、この日は祭礼で忙しそうでしたので別の機会としました
MEMO
東京の大國魂神社とは別の神社です

鍬の祭

例年1月3日に執り行われる鍬の祭。どんなお祭りか境内の案内から引用します。

鍬の祭(鍬打祭)

村指定無形民俗文化財
昭和五十四年十一月五日指定
毎年正月三日に当神社で行われている行事で田遊びの神事ともいわれている。このお祭りに使用する翁の古面や牛面は中世の頃の作といわれている。
年頭に氏子崇敬者の家内安全と五穀豊穣を祈願する予祝行事である。
社殿の前庭に榊の小枝を敷き田所となし、古式にしたがって「春鍬打ち」「畦づくり」「水切り流し」「牛口伝」「しばふみ」「田ならし」「種まき」「早苗とり」「お田植え」から「お中食」と農作業の仕ぐさをしながら唱え言をして豊作を祈願する古くから本社に伝わるお祭りである。
桜川市教育委員会

農業を知らないわたしは米作りをイメージしましたが。。鍬は根菜類を収穫する際に使います。根菜は冬でもとれますので田よりも畑の豊作を祈願した神事かもしれません。

鍬の祭の会場

鍬の祭の会場

祭の舞台です。サカキを敷き詰めて新田に見立てています。ここで宮司が農作業を演じるんです。写真中央の奥に面があるのを分かるでしょうか。

2種類の面

2種類の面

面は2種類ありますが、使われたのは右側だけ。しわしわのお顔。。紛れもなく翁ですね!左はずいぶんとお若いような。翁よりやや明るい色なので比較的新しいようです。

牛のお面

牛のお面

牛のお面もありました。牛は田畑を耕すために活躍しましたので、見守ってくれているのでしょう。お面は中世の作といわれています。(翁の面も含む)

氏子の方々が社殿でご祈祷をすると、いよいよ面の出番です!

翁を演じる宮司

翁を演じる宮司

耕す仕草

耕す仕草

田植えの仕草

田植えの仕草

足元をふみふみしたり、耕したり。種を巻いたり、稲を植えたり。大真面目なんですが、ちょっぴりコミカルな感じも。なるほど『田遊び』の神事です。

おひつとお椀登場

おひつとお椀登場

おひつに豆を入れているようす

おひつに豆を入れているようす

祭の最後におひつに豆を投げ入れる催しがあります。おひつが開いている間にどれだけ豆が入ったかで、その年が豊作になるか決まります。今年は開いている時間が長めでいい成果だったようです。

パチンコみたいで面白かった。。

最後にいただけるもち米

最後にいただけるもち米

おひつには炊いたもち米が入っていました。投げ入れた豆と一緒に参詣者でいただきます。さすがに冷めてしまっているのですが、けっこう美味しかったです♪

食べ終わるとお開き。お土産にみかんをいただいて解散となりました。伝統行事ですが、氏子の皆さまが終始笑顔でいらしたので心温まりました。参加できてよかったです!

参詣者の家内安全も祈ってくださるありがたい行事です。お正月休みを利用して足を運んでみてはいかがでしょうか。

wata

わたしは神事で豊作を思わせる「○○のにおいが、ぷんぷんとする〜」のセリフがすごく好きです!
MEMO
祭は午後1時スタートとのことでしたが、実際には12時30分頃からだったと思います

さやど廻り祭

なんと鍬の祭の翌日(4日)にもお祭りが!さやど廻り祭といいます。

さやど廻り祭
村指定無形民俗文化財
昭和五十四年十一月五日指定
毎年正月四日早朝に行われる神事である。
詳しい名称は「大國玉神社末社七十五社御宮渡巡行」と呼ばれるものである。
大国玉地内に祀られて当社の末社を氏子崇敬者の有志が大榊と大太鼓を先頭にして走りながら巡行し、家内安全と五穀豊穣を祈願する お祭りである。
帰社後、甘酒を頂き、「神宝日出五穀豊熟福田之祓」の御神符を受ける。
この行事に参加すると年間無病息災であるといわれている。
桜川市教育委員会

こちらも毎年同じ日程です。早朝というのが厳しいですが、行ける方はチャレンジしてみてください!

アクセス

名称 大國玉神社
住所 茨城県桜川市大国玉1
駐車場 無料あり
Webサイト 茨城県神社庁内

まとめ

桜川市の大國玉神社は常陸国の式内社。毎年1月3日に鍬の祭を執り行います。

鍬の祭は五穀豊穣を願うおまつりで翁の仮面をかぶった宮司が農作業の仕草をします。最後はみんなで豆やもち米をいただいてお開きとなります。

氏子でなくても参加できますので、ぜひご見学ください。

茨城新聞が公開しているダイジェスト動画でおおまかな雰囲気は掴めると思います♪

最後におまつりにお誘いいただいたりん(@rin1070)さん、誠にありがとうございました!

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