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阿見町の予科練平和記念館をいらしたら、ぜひこちらもどうぞ。雄翔館と雄翔園です。
いずれも陸上自衛隊・武器学校の敷地内。予科練の戦没者の慰霊のために造られました。
この記事は記念館と同じく予科練生について語り継ぐ雄翔館と雄翔園をご紹介します。記念館については以下の記事からどうぞ。
雄翔園
雄翔園は予科練平和記念館から歩いて200mほどにある庭園。記念館の入り口を正面に見て左手側です。車でお越しの場合は記念館に駐車(無料)できます。
陸上自衛隊・武器学校の敷地にありますので、途中守に衛らしき自衛官がいらっしゃいます。手続きは不要なので挨拶をしてお進みください。
昭和41年に建てられた予科練の碑(予科練二人像)です。戦没者・約18,564人の霊璽簿が納められています。戦没者は1名単位で確認されていますが、海外で亡くなった方もたくさんいるので正確に確認することは難しそうです。
園の中央に芝生があります。芝生は桜の花びらをかたどっていて7つの石が置かれています。予科練生の7つボタンと世界の七大洋を表現しています。
園内には、富士山、琵琶湖といった日本の名所が書かれた看板があります。また、北海道、四国などの地名もあります。これはその地から運ばれた石や木であることを示しています。予科練生が守りたかった日本の領土が、いまもあることを伝えているのでしょうか。
雄翔館
雄翔園の先に雄翔館があります。雄翔館は予科練戦没者の遺書・遺品を約1,500点収蔵、展示しています。予科練出身者、遺族などで構成される財団法人・海原会が管理しています。開館は1968年(昭和43年)。建物前にある像は海軍元帥山本五十六です。
雄翔館に残されたものには、まったく飾りがありません。事実が淡々とあって読むたび知るたびにこみ上げてくるものがあります。
館内はフラッシュを焚かなければ撮影できます。ですが、写真で知るよりも実際に目にしてわかるものだと思いまして、撮影はしませんでした。
雄翔館にあるものを一度にすべて見ることは、気持ちの面で難しいと思います。入場無料ですので、なにかの機会にふと立ち寄ってみる、ということでもいいのではないでしょうか。
予科練戦没者の平均年齢は20歳未満です。入館してすぐに若くして命を落とした予科練生のために「予科練の花嫁」人形が飾ってあります。言葉で言い表せないものがあります。。
アクセス
名称 | 雄翔館 |
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住所 | 茨城県稲敷郡阿見町青宿121−1 |
入場料 | 無料 |
駐車場 | あり(予科練平和記念館) |
Webサイト | 予科練平和記念館内 |
記事は筆者の主観が多分に含まれております。
誤解や情報が古くなっている場合があることをご了承ください。