曹洞宗の別格地 長福寺|大子町

この記事でわかること
  • 由緒と本尊
  • 観音霊場について
  • 御朱印の種類・いただき方

wata

ども!いばらき観光マイスターのwata(@wata_ibamemo)です!

国道118号で大子町に向かう中、頃藤で大きな山門があるのをご存知でしょうか。山門は長福寺ちょうふくじのもので門を見るたび大子町にやってきたなぁ、という気持ちになります。

門のことを知っている方は多いと思いますが、お寺となるとどうでしょう。じつは曹洞宗の別格地であり、スペシャルなお寺といえます。

今回は大子町の頃藤に位置する長福寺についてシェアします。いくつかの霊場に数えられているので、霊場巡りや御朱印巡りをしている方も参考にしてください。

長福寺とは

長福寺

長福寺

由緒

長元2年/1029年
開創
梅閑律師、長福山に観音菩薩像を安置して律院を開創
文明元年/1469年
改宗
領主佐竹氏の一族で舘城主の小川和泉守義房が耕山寺(常陸太田)から大通詮甫禅師を招き曹洞宗に改宗
文明2年/1470年
転地
小川和泉守寺基を舘に移す
永正3年/1506年
転地
二世亀山和尚、佐竹義勝と現在地宮平に移転す
安永6年/1777年
火災により全堂焼失
※大書院は直ちに再建
天明3年/1783年
再興
安永の火災から6年で本堂、万丈、廊下を再建
文化元年/1804年
山門および僧堂等を建立
同年、御朱印除地を許される
文久2年/1862年
奥の院焼失
山火事により奥の院(三光院)焼失。
後に観音堂を建立し十一面観音および千手千眼観音、百体観音を安置
明治40年/1907年
再興
泰石道痴大和尚、石川県の天崇寺より移り、没収された山林を払い下げ、山門瓦麹、諸堂大改修、墓地増設、史上最初の洞上法系大鑑を著し中興を達成する
昭和16年/1941年
造園開始
池、更に瀧を配した庭園造りをはじめる
昭和28年/1953年
本堂屋根瓦工事、向拝増築、本堂前石段改修
昭和48年/1973年
各境内整備
梵鐘、鐘楼新築、本堂庫裏改修、参道舗装、駐車場整備、その他開山五百年祭を催す
昭和52年/1977年
本堂前石積整備
昭和54年/1979年
開創九百五十年報恩法会
※同年築地屛を設く
昭和58年/1983年
水子地蔵苑・駐車場設く
昭和62年/1987年
山門屋根銅葺・庫裏新築
平成4年/1992年
八尊仏堂新築
平成5年/1993年
奥の院焼失
後に再建
平成10年/1998年
本堂屋根銅板瓦棒葺に改修・本堂前石段敷石工事
平成11年/1999年
歴住墓地無縁塔の整備・帰真塔(納骨供養塔)建立
平成13年/2001年
三十三観世音菩薩建立

ご本尊は釈迦如来しゃかにょらいです。また、常陸三十三観音霊場として十一面観音を、奥久慈大子七福神の霊場として寿老神が安置されています。

曹洞宗の長福寺は当初律宗としてはじまったんですね。梅閑律師ばいかんりっしなる人物については不詳ですが、保内郷(いまの大子町)の男体山、鼻欠け山に道を開いた開拓の祖といわれてます。

寛文3年(1663年)の開基帳によると、朱印高15石で檀徒が1700人以上もいました。旧跡の三光院も除地18石と立派なので幕府と領主の両方に庇護された古刹といえるでしょう。

上記の寺歴からだとわかりにくいですが、当初は長福山(女体山と呼ばれた)に建てられ、次に舘城の城郭に、そして宮平(現在地)と移っています。長福山には三光院がいまもあるそうですよ。

MEMO
当寺の本寺は耕三寺(常陸太田市)、末寺に賢瑞院(福島県塙町)と常安寺(常陸大宮市)でした。

アクセス

最寄りICは常磐道の那珂IC。下りて約50分と遠いのですが、大子町の入り口に位置しておりますので比較的近いということで。。

国道118号から山門や本堂を見れますが、通り沿いのあるのではなく一端上小川駅(水郡線)の方に下りていき、突き当りを右折していきます。

駐車場は境内に広々と用意されているので問題なく駐車できます。

名称 東勝山 長福寺
住所 茨城県大子町頃藤3357
拝観時間 9:00-16:00
駐車場 あり(無料)

山門

山門

山門

文化元年(1804年)に建てられたという山門。圧倒的なサイズなので車で国道りながらも注目してしまいます。

町の公式サイトから解説を引用します。

 山門は、三間一戸の二重門です。柱は、欅丸柱12本で、柱と柱を頭貫(かしらぬき)で結び、斗拱(ときょう)を組んでいます。二階には、高欄付きの回縁(まわりえん)があります。屋根は、入母屋造で銅板葺です。
長福寺山門/大子町(公式)

屋根に乗っているのはシャチ(鯱)でしょうか。シャチといっても海にいる凶暴な哺乳類ではなく、「シャチホコ」と呼ばれる虎や龍の頭に魚の同体を持つ架空の生き物の方。

シャチホコは火除の神とされていますので、天明のような火災が二度と起きないように祈願されてのことでしょう。シブい銀色でかっこいいです♪

庭園

境内の池

境内の池

参道の途中、ちらりと見える庭園に惹かれてついつい寄り道。境内の池、好きなんですよね。水の音に癒やされ近づくだけで清められそう。

一葉観音

一葉観音

中央に座すのは一葉いちよう観音です。一葉観音は中国から帰国する道元(曹洞宗の開祖)を嵐から救ったとされる観音さま。曹洞宗ゆかりの観音菩薩なので知らない方は多いかも。

wata

東国花の寺に数えられるお寺なのでシャクナゲが見頃を迎える5月中旬から6月上旬を狙ってお参りするのもいいと思います!

本堂

本堂

本堂

大変立派な本堂です。屋根の大棟部に並ぶ3つの寺紋。そのうち両脇の2つは五七の桐と久我竜胆なので曹洞宗の紋。中央にあるのが佐竹扇(五本骨扇に月丸)。当寺の改宗や転地には佐竹氏が関係していますのでゆかりの紋といったところですね。

曹洞宗は宗派としては後発なので、権威とはやや距離を置いていました。佐竹氏やその一族が重用した背景は興味深いところがありますね。しがらみが少ない分、扱いやすいといった理由があったのかもしれません。

聖観音像

聖観音像

正面やや右手にあるのは聖観音でしょうか。シンプルな出で立ちで蓮華を持っています。

当寺は律院として開創した当初から観音霊場であり観音菩薩を本尊としています。江戸時代は水戸三十三観音霊場に数えられ多くの参拝者がいたそうですよ。

鐘楼堂

鐘楼堂

それと観音堂に安置されているという百体観音ですが、西国三十三観音、秩父三十四観音、坂東三十三観音の移しだそうです。一箇所で百箇所の観音巡りができるという。。すごすぎますね。

wata

受付(本堂右手)で声掛けをすれば本堂を開けてくださいます。奥久慈大子七福神の寿老神を見たい方もお願いしてみましょう。

御朱印

釈迦如来の御朱印

釈迦如来の御朱印

寿老神の御朱印

寿老神の御朱印

十一面観音の御朱印

十一面観音の御朱印

大悲閣の御朱印

大悲閣の御朱印

長福寺の御朱印は4種類です。

  1. 釈迦如来…曹洞宗の本尊
  2. 寿老神…奥久慈大子七福神
  3. 大悲閣…観音菩薩を安置する霊場を意味する
  4. 十一面観音…当寺の本尊であり常陸三十三観音霊場を意味する
受付

受付

御朱印は本堂右手の受付で9時〜16時(12〜14時を除く)にいただけます。

まとめ

この記事のまとめ

  • 本尊は釈迦如来と十一面観音。開創から約千年の歴史がある
  • 佐竹氏や江戸幕府によって庇護され、朱印地15石を誇った
  • 御朱印は本堂右手の受付でいただける

参考文献

茨城の寺(四)/今瀬文也
御朱印で巡る茨城のお寺

お寺巡りの初心者におすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA