wata
電車とSLの違いをご存知でしょうか。
電車は電気で走り、SLは蒸気で走ります。蒸気機関車(Steam Locomotive)の頭文字をとってSL。蒸気は石炭を燃やした熱で水を沸騰させて起こすんですよ〜。
こんなことを書くのは先日SLに乗ったから。じつは茨城県にSLが走っているんです。県内で乗れるのは下館駅だけ。SLは初体験なのですごく感動しました!
この記事ではSLもおかと下館駅をご紹介します。寒暖の厳しくない春や秋にオススメです♪
SLもおかとは
茨城県でSLに乗るなら真岡鐵道のSLもおかです!
下館駅と茂木駅をつなぐ真岡線に土日祝だけ登場します。詳しい日程は公式サイトでご確認ください。たまに運休しますのでTwitter(@mokasl)も確認しておきましょう。
停車駅は以下のようになっています。始発から終点は大体1時間半くらいです。
SLは上り、下りともに1日1本です。「どうやって帰ってくるの?」とご心配されるかもしれませんが、電車が走っていますので大丈夫です。待ち時間も長くないですよ♪
それでは茨城の下館駅から乗車します。この日はSLで真岡駅まで行き、キューロク館を見学したあと電車で戻ってきました。往復2時間くらいの小旅行でした。
下館駅
県南在住のわたしにとって電車といえば常磐線。下館駅に馴染みはないのですが、水戸線や常総線といったローカル線も走っているのでファンが多いそうです。
下館駅の開駅は明治22年。130年近くも歴史があるんですね。
広くて安そうな南口の有料駐車場に停めました。12時間以内なら300円。安心ですね!
車を下りて下館駅へ。電車は土浦駅と水戸駅くらいしか利用しないので、ローカル線の駅舎は風情があるように感じます。
駅舎に入るとすぐ左手に階段。上がって道なりに進むと改札がありました。
SL初体験なので窓口で尋ねると、ここではなくSLの走る1番線で乗車券を買うそうです。
人通りが少ない通路をテクテクと進むと。。SLらしき車両を発見!
わかりにくいですが、「ようこそ」の看板の下に駅員さんがいて乗車券を販売していました。
行き先を伝えて料金を支払います。真岡駅までだと550円でした。子どもだと半額近くになります。
あとで知ったことなのですが、SLを乗るには乗車券の他にSL整理券が必要です。整理券は乗車券と一緒に購入できますが、JR東日本でも購入できます。
もし、ここで買い忘れても社内で購入できますのでご安心ください♪
wata
10:35が近づくと親子たちが続々とホームにやってきました。
少しすると『シュッシュ』とSLが分厚い水蒸気の音を鳴らしてゆっくりと動き出しました。1番線に到着するために一旦前方に進み、バックしながらホームに横付けするんです。
みなさんが先頭車両に移動したのでわたしも。。ほとんどの子どもはSLを知っていても実物を見たことはないでしょうね。子どもが知るとしたらきかんしゃトーマスかなぁ。
今回乗車するSLはC11形。昭和21年(1946年)に製造されました。もともと新潟県で走っていたものを真岡鐵道が譲り受け、平成10年から運行しています。
発車までの間、多くの方が記念写真を撮っていました。大きな望遠レンズを持った方も数名。性能は電車のほうが優れているのでしょうが、年代を問わず愛されていますね。
山と積まれた石炭。操縦席周辺にぎっしりとあるバルブや計器類。金属の匂いが。。なんかいい!
ずっと見ていたいのですが席がなくなっては大変と乗り込みました。先頭車両の近くはほぼ満席。見たところ、やはり親子が大半でした。
車内にエアコンはなく扇風機と窓から入ってくる風のみ。。真夏は40度近くになるので乗るのがきついそうです。。
SLは予定時刻に出発。シューシュー音を鳴らし、がやがやとした車内で独特の口調のアナウンス。景色がゆっくりと流れていきます。
SLを乗っていて気がついたのですが、車両を見た方はなぜか手をふるんですよね。遠くで見ている方もそう。電車にない文化ですごく面白い!
ガタゴト大きな音を建てながら進んでいきます。窓は開けっ放しで正解。ひんやりとした外気が本当に気持ちよかったです。
木々すれすれを走るので葉っぱのガサゴソとした音が聞こえてきます。そしてときどき顔に冷たいしぶきが。。後で聞いたら蒸気が外気で冷やされて水滴に戻るのだとか。
真岡駅まで約30分間。きれいな景色を眺めながら風やSLから聞こえてくる音を楽しむ。やかましさを感じるものの非常にリラックスできました。
車の移動でも風景や音を楽しめると思っていましたが、ぜんぜん違っていました。やっぱり運転しているときは集中していて疲れるんです。なにも考えないって最高ですよ!
真岡駅
茨城以外の話題は初めてかも。。真岡駅に到着です。
さすがSLもおかのお膝元。SLを中心とした市のアピールがすごかったです。駅自体がSLの形をしているんですね!
駅のとなりにはキューロク館があってSL9600形(キューロク)と客車のスタフ4425を展示。どちらも中に入ることができます。そのお隣にはD51(デゴイチ)もあるのでSLファンにはたまらないでしょう!
キューロク館ではコーヒーやアイスクリーム、SLグッズを販売していますが。。驚いたのは春崎野乃花ちゃんの存在。ふーむ、これはあとでじっくりと。。
土日祝であれば、10:30、12:00、14:30にキューロクが動きます。短いレールを二往復、うち1回は車両が連結します。4才以上300円で乗車できますよ〜。
駅には観光情報がたくさんありますし、お土産も購入できます。わたしは石炭っぽい揚げ餅を買いました。塩味が効いていてすっごくおいしい!
ここからバスやレンタサイクルで市内観光することもできます。電車とバス、そして自転車で観光。車に慣れてしまった人こそ楽しめると思います。
ほどよく運動していい休日にしてください♪
アクセス
名称 | 下館駅 |
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住所 | 茨城県筑西市乙86 |
駐車場 | 周辺に有料あり |
Webサイト | 真岡鐵道公式 |
まとめ
下館駅はSLもおかの始発駅。土日祝日に運行されます。
ホームで乗車券とSL整理券を購入してから乗りましょう。
真岡駅にはキューロク館やレンタサイクルなどがあります。
体を動かしながらいい休日をお過ごしください。
記事は筆者の主観が多分に含まれております。
誤解や情報が古くなっている場合があることをご了承ください。