護符で厄除け 山倉神社|筑西市

この記事でわかること
  • 由緒とご祭神について
  • 多くの崇敬者がいる理由について
  • 御朱印のいただき方

wata

ども!いばらき観光マイスターのwata(@wata_ibamemo)です!

「氏神」は時代によって少し意味が違っていますよね。もとは氏、つまり血の繋がった一族の神として祀られていましたが、いまではそうした信仰はほぼなくなり土地の神の意味で使われています。いわゆる「鎮守社」と同じです。

しかし、神社の歴史をさかのぼると、たま〜に氏神だったということがわかります。それが今回紹介する筑西市の山倉やまくら神社。一風変わった神社としてお参りしてみてはいかがでしょうか。

山倉神社とは

山倉神社

山倉神社

由緒

天文年間/1532〜1555年
創建
鈴木家の氏神として、千葉県香取郡山田町山倉鎮座の山倉大神の分霊を鎮祭
明治5年/1872年
社殿造営
明治7年/1874年
改称
山倉六天王の尊称を山倉大神に改める
明治27年/1894年
社号標建立

ご祭神は以下の三柱です。

  1. 高皇産霊たかむすび
  2. 建速須佐男たけはやすさのお
  3. 大物主おおものぬし

もとは鈴木家の氏神ということで私的な神社だったかと思います。しかし、昭和40年代発行の茨城県神社誌に目をやると氏子90戸に対して崇敬者が6,000人!一体何が!?

また、境内の看板に次のような興味深いことがありました。

病除除災の神威赫々、県外栃木県、福島県にも崇敬層広く「厄病除の神」と年間数千人の参拝者がある。授与する護符(生鮭むし焼粉末特殊調整)は幼児のかん虫封じ。内臓疾患による微熱さましの著効がある。

「虫封じ」は道教に由来する呪術的な民間療法。庚申や月待といった信仰などと同様に修験者によって広められました。祈祷ではなくて護符で封じるのがユニークですね。神職さんのお話ではこの護符が評判になって崇敬者が増えたとのことです。

明治初期まで称した「六天王」は仏教の第六天魔王に由来し、主に修験道で信仰されました。明治元年の神仏判然令(神仏分離)のあとは神世七代の六代目である淤母陀琉おもだる神・阿夜訶志古泥あやかしこね神に置き換えられることが多かったようです。大子町の近津神社などはそうですね。

明治初期は陰陽道(明治3年)と修験道が廃止(明治5年)となりました。日本の信仰の大きな転換点であり、当社の改称(明治7年)もその表れなのかもしれませんね。

wata

山倉神社の社号は本営の鎮座地「山倉」に由来するようです!

アクセス

北関東自動車道の桜川筑西ICを下りて約20分。道の駅グランテラス筑西からだと約10分です。

最寄り駅は水戸線の川島駅。神社まで1kmほどなので徒歩もありではないでしょうか。

駐車場は。。境内の宮司さん宅に駐車可能と聞きますが、私は停めたことがありません。すぐ近くの稲荷神社(児童館と同じ敷地)が駐車しやすいのであわせて参拝してはいかがでしょうか。

名称 山倉神社
住所 茨城県筑西市小川1528
駐車場 あり?

鳥居

四脚門

四脚門

神社の出入り口といえば鳥居!

しかし、よく見るとなんかちがーう。屋根があるし、壁と繋がっています。冠木門かと思いましたが、屋根があって足が四本ですから四脚門でしょうか。お寺ではよく目にする形ですね。

門前の石柱

門前の石柱

手前にはこんな石柱がありました。「山倉大神講社分社」と読めますね。講社というのは信仰者のコミュニティー。江戸時代に先達などと呼ばれる修験者が各地に信仰を広め講ができたといわれます。

講が寄進した狛犬

講が寄進した狛犬

講は世間話や問題の話し合いなども行われたので、必ずしも宗教性が強い集まりとはいえません。娯楽的な要素も充分に含んでいたかと思います。

wata

講社は20人程度の集まりで栃木や福島にもありました。境内の石灯籠や狛犬の寄進者としても記録されています♪

しだれ桜と神楽殿

しだれ桜

しだれ桜

境内はあまり広くありませんが、見どころはいくつもあります。

参道の右手には巨大なしだれ桜。高さの割に幹はまだ細いので樹齢は若いようです。ソメイヨシノより少し早く開花しますので3月下旬が見頃でしょうか。

神楽殿

神楽殿

その反対側に位置するのが神楽殿。こちらはで毎年11月26日の秋の例大祭「山倉さんの秋まつり」で神楽が奉納されます。

2020年はコロナ禍であっても開催されました。人々の心の支えですからなによりです。「かわしまconnect」にその時のお写真があるのでぜひご覧ください。

ところで、本営の山倉大神によると護符に鮭を用いるのは「災いをサケる」意味があるのだとか。まつりの時期に鮭が遡上するのも関係しているのでしょう。

当社も偶然なのか東西に勤行川と鬼怒川が流れており、秋には鮭の遡上が見られます。稲荷神社の狐が収穫の時期に現れる縁起物とされているように、例祭に合わせて現れる鮭は神獣扱いなのかもしれませんね!

社殿

拝殿

拝殿

当社の最大の特徴は拝殿にあるのではないでしょうか。比較的新しい社殿ですよね。以前は寄棟造だったのでこだわりのモデルチェンジ!?

神明造に見えますが、拝殿と本殿が別なのでちょっと違うかも。雪が降る地域には多いそうですが、茨城ではレアですよね〜

扁額

扁額

ガラス張りの拝殿はたくさんの日が差し込んでいて非常に明るく、従来の社殿のイメージとずいぶん違うかと思います。ちなみに御朱印はこの拝殿で書いていただけます。

本殿(覆屋)

本殿(覆屋)

本殿は覆屋に囲まれています。覆屋を作ったということは古い本殿を保護する目的とも考えられますね。本殿が残っているなら。。うーん、覗いてみたい。

御朱印

山倉神社の御朱印

山倉神社の御朱印

山倉神社の御朱印です。「大神」は本営の社号と同じですね!

拝殿右手に授与所がありますが、ふだんは不在なのでインターホンかお電話でお声掛けしていただくことになるかと思います。

まとめ

この記事のまとめ

  • 千葉県の本営から分霊して創建。もとは鈴木家の氏神だった
  • 護符の人気により崇敬者が広がったといわれる
  • 御朱印は拝殿右手の授与所でいただける。不在の場合はインターホンかお電話から訪ねてください

参考文献

茨城県神社誌/茨城県神社庁

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA