【石塚美咲】地元での芸能活動について

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wata

ども!いばらき観光マイスターのwata(@wata_ibamemo)です!

茨城県常総市を拠点に音楽・司会・タレント活動をしている石塚美咲(@misaki_21jan)です。

コラム第2部は、私が活動の場を都内ではなく地元中心にした理由、長く活動して気づけたことや心がけていることをお話させていただきます。

都内での活動に積極的でなくなった理由

16歳から歌手になろうと決意し、歌・芝居・ダンス・司会のレッスンを受けながらライブ出演などの活動を開始。18歳から作詞作曲を始め、20代前半頃までは、当時の師のブッキングで都内のライブハウスなどで歌っていました。

しかし、来てくださるお客様は主に茨城県から東京へお越しいただくのです。「だったら、茨城県でライブしたらいい。」それが率直な私の感想でした。

そこから、「地元のひいき目がある状態でさえ応援していただけない私なら、県外へ出ても需要はないだろう。」と思うようになり、まずは地元で自分自身を磨くことにしたのです。

有難いことに、ネット環境が整備された時代で、楽曲の制作もデータでやり取りができましたから、なおさら「都内へ移住しよう」と考えませんでした。わざわざ都内に住むより、レッスンやレコーディングの時など、本当に必要な時だけ行けばいい。

さらに、常総市が都内まで約1時間の距離だったことが決断を後押ししました。結果、経済的にも、心情的にもゆとりが持てたと思います。

地域を知ると地元が好きになる

18歳から、茨城県つくば市の観光大使である「つくばの梅娘」を務めたり、いばキラTVの前番組である「いばらきインターネット放送局」に出演し、茨城県の名所をご紹介してきました。

そのことをきっかけに、なんの根拠もなく知らぬ間に植え付けられていた「茨城は田舎で何もないところだからダメだ」と言った概念が覆されました。私はただ「何もない」と思い込み、茨城県のいい所を「知らなかった」だけなのです。

きっと、私と同じようにただ知らないだけで「茨城はなにもないから」と口癖になっている人達に、なんとか魅力を再発見していただけないものか。その思いで、観光PRや観光番組でのレポーター・ナレーター、TVやラジオ出演の仕事をするようになったお蔭か、「すごく伝わってくる」とお褒めの言葉をいただけるようになり、いつしかしゃべる仕事が定着していきました。

芝居や司会のレッスンを受けてきたこともあると思いますが、何より私に向上心を与えてくれた「茨城県の魅力」が大きな転機だったと思います。




仕事を続けるために信頼関係を築く

都内で活動していた時は、念頭に「会うのは1度きりかもしれない」というのがありましたし、年齢や事務所に所属していたこともあって人脈の構築にそんなに一生懸命になれませんでした。

しかし、独立し地元を拠点に開業すると決めると「これから長期的に仕事を続けるためにはどうしたらいいか」を考え、行動するようになります。そうすると、自然と積極的に地域と関わっていくようになります。

「地元のイベントや、いつか地元の会社が迎える何十周年記念式典などの際に司会やライブで呼んでもらえる人になりたい。」そんなことを構想すると、まずはその土地に愛され信頼を得なければいけません。そのために1つのお仕事をいただいたら、また次回も起用していただけるように、精一杯努力をします。

また、有難いことに「地元だし応援するよ!」と気にかけてくださる方も多く、人づてにお仕事をいただくことも多々あり、「まずは、地元の皆様に認めてもらわなければ他県へ出ても通用しない」と地方での活動に重きを置いてきました。その思いは少しずつ成就していると感じています。

生活態度にも変化があります。生活のほとんどの行動に責任を持つようになり、いつどこで、私を知っている方とすれ違っているか分からないので、自然と人当たりがよくなりますね。(笑)とてもいい傾向です。

ただし、甘んじてはいけません。狭い地域での仕事ですから、悪い評判も広まるのは早いはずです。気を抜くことはできません。

仕事の範囲で地域貢献

私は、司会の仕事で毎年開恒例や、何度も開催されるイベントを担当することが多いのですが、マイクを通じてきちんと心から皆様をおもてなしをする事に自信があります。

これは地方での仕事に限らずですが、「本日ご参加いただき誠にありがとうございます。今日1日、沢山の笑顔が生まれますように」という気持ちと、「また来年もご来場くださいますように」という願いを込めて司会をします。

また、イベント開催の苦労や出演者側の気持ち、そしてお客様の立場をすべて経験しているので、「どなた様も気持ちよく過ごせるように」言葉を選びます。

私が地方でイベントの司会を担当することで、「また来年も参加したい!」と集客効果にプラスになるように努めています。勿論、イベントを運営する皆様の努力が最大の集客力ですが、その皆様の頑張りをしっかり代弁しマイクでお届けするのが私の司会の仕事です。

そして、飲食店でよくライブをさせていただくのですが、これも私が長期的に地元で仕事を続けたいという構想からです。

開催を引き受けてくださるお店は通常営業と異なり、ご苦労を掛けてしまうのですが、メリットがいくつかあると思っています。

ライブ開催の地元へのメリット
  1. 私のファンの皆様に店舗の場所や味を知っていただく

    始めて立ち入る施設やお店はちょっと勇気のいるものですが、みんなで入れば怖くないものです

  2. 私のファンの皆様以外の方にも私の活動を認知していただける

    ライブの告知などをさせていただくので、普段施設やお店を利用している方にも私を知っていだだく機会を設けられます

  3. 施設やお店、地域衰退の回避

    ライブ告知や開催を通じて少しでも施設やお店を周知できると思っています

少しでも長く営業していただければ、地域衰退を避けられますし、私もライブができる場所を地元に残せるのです。
 

活動意欲が沸く

自分の仕事を通じて地域とどう関わりが持てるか。

例えば飲食店であれば地元の食材を使い「地産地消」を推奨する。同じようなことが音楽でもできるのではないか。音楽を通じて地域のものを取り入れ発信することで地域活性化に貢献できるような取り組みがしたいと思いました。

2015年の水害後、自宅の復旧作業と修繕費の支払いに追われ楽曲の制作活動は全くできずにいました。2017年4月になりようやく楽曲を制作できるようになります。その時思ったのもやはり私の住む「常総市へ音楽で何らかの還元ができる取り組みがしたい」というものでした。

そこで、市内の「一言主神社」と「千姫」を題材にした楽曲を作ることにしました。少しでも、常総市に興味を持っていただいたり、観光誘致に繋がればと思い、それぞれ一言主神社は「例大祭」が行われる9月に、千姫は「千姫まつり」が開催される4月に季節を合わせ曲を作りました。

そして、その楽曲を常総市の旧水海道小学校にあった日本最古のスタインウェイ&サンズ社のピアノ(現茨城県立歴史館管理)で演奏してもらい、茨城ゆかりのアーティストと共に現在CD制作を行っています。

そうすることで、私自身が各地でライブをする際に「一言主神社」「千姫」「日本最古のピアノ」について触れ回ることもできるのです。

今回、2018年11月30日~2019年2月1日までクラウドファンディングを行い、沢山のご支援をいただきました。これは、私のCD企画について沢山の「賛成」をいただけたものと思っています。

「自分ひとりの為ではなく、誰かの為になるなら頑張れる」ことがあります。地域活性化を願うことで前進することがあります。今回のCDもそうですし、今の私に活動意欲を与えてくれるのも地元で活動しているからこそ得られたのだと思っております。