桃源郷芸術祭2019開催〜地域おこし協力隊主催のアートイベント|北茨城市

記事内に広告を含みます

wata

ども!いばらき観光マイスターのwata(@wata_ibamemo)です!

『芸術によるまちづくり』を進める北茨城市で桃源郷とうげんきょう芸術祭(@tougenkyo_art)がはじまりました。

昨年から気になっていたこのイベント。今年のチラシを見るとかなり規模が大きく、実際に見てみたいな〜と思っていました。

今回が2回目なので、まだイベントをご存じない方が多いかも。というわけで、わたしが足を運んだ初日のようすをご紹介します。

イベントは3月10日(日)まで平日も含めて開催しています。ぜひこの機会に北茨城市に遊びに行ってください♪

桃源郷芸術祭とは

桃源郷芸術祭会場

桃源郷芸術祭会場

桃源郷芸術祭は北茨城市の『芸術によるまちづくり』の一環として開催されるイベント。2019年は3月2日〜10日まで毎日開催。時間は午前9時30分〜午後5時。入場は無料です!

作品の展示や販売、ワークショップにライブステージとアートのことならなんでも揃っています。作家も大勢参加(特に土日)しますので、作品についてその場でじっくりお話が聞けますよ♪展示作品は合計で150にもなるとか!

それもそのはず、桃源郷芸術祭のキャッチコピーは「作家に会える、話せる、好きになる。アートに手が届く。」なんです!

会場は富士ヶ丘の期待場とARIGATEEありがてぇの2ヶ所。期待場は廃校となった旧富士ケ丘小学校を改装して誕生した『芸術の広場』。ARIGATEEは市内のアーティストインレジデンスです。どちらも会場自体に魅力がありますので、のちほどじっくりとご紹介します。

北茨城市と芸術は深い関係。東京美術学校(現:東京藝大)の初代校長・岡倉天心は五浦の景色とおいしい魚が気に入って移住。その後、教え子の横山大観木村武山も修行のために移住。また童謡『ななつの子』『赤い靴』『シャボン玉』などの作詞を手がけた野口雨情うじょうは磯原町(現:北茨城市)出身。

北茨城市は、いまも多くの芸術家が生活しながら作品をつくっています。創作しやすい環境があるのかもしれませんね。

桃源郷芸術祭の特徴を3つあげます。

桃源郷芸術祭の特徴
  1. 会場は改装した小学校と古民家丸ごと
  2. 開催期間は9日間と長め。日によって出展や販売、ステージイベントが異なります
  3. たくさんの作家が会場に滞在。見るだけじゃなくてお話も楽しめます!

初日はたくさんの方が訪れていましたが、のんびりした雰囲気もしました。自然に囲まれた広々した会場だったからでしょう。

会場へのアクセスは車か無料巡回バスになると思います。北茨城市の公式ツイッターが詳しく紹介していますのでご覧ください。

wata

主催の地域おこし協力隊は皆さん芸術家。それを市が共催として全面バックアップする珍しいスタイルです!
MEMO

会場のほとんどは撮影OK。来場者の映り込みなどに気をつければ許可いただけると思います

期待場

旧小学校を改装した『期待場』

旧小学校を改装した『期待場』

常磐道の北茨城インターチェンジを下りて20分ほど走ると芸術祭の会場『期待場』です。

到着は10時頃。誘導されて駐車すると音楽が聞こえてきました。オープニングセレモニー中だったようで、曲は米米CLUBの浪漫飛行。米米CLUBボーカルの石井竜也さんは北茨城出身。期待場の名付け親でもあるんです。

期待場の廊下

期待場の廊下

校舎の中はご紹介しきれないほどのボリューム。体験、展示、販売に分けることができますので、それぞれご紹介します。

体験

『和』ハーバリウム体験ブース

『和』ハーバリウム体験ブース

桃源郷芸術祭は作家との距離が近いイベント。ワークショップは随時開催されるものが多く、気軽に参加できて女性や子どもに人気でした。

1F講座室のワークショップはどのテーブルも美しい。。見ただけでワクワク〜!

陶芸&ジェルキャンドル

陶芸&ジェルキャンドル

こちらは陶芸&ジェルキャンドル。中のかわいらしいお地蔵さんは天心焼です。植物などで装飾してからジェルを投入。キレイなまま長く楽しめるんです。

ワークショップはこの部屋に限らず、作家ごとに行っている場合があります。公式サイトにワークショップの場所や内容、料金などが掲載されています。どれくらいの時間がかかるかもチェックしておきましょう。


参考
ワークショップ・企画桃源郷芸術祭公式

展示と販売

天心焼の販売

天心焼の販売

展示と販売はセットの場合が多いですね。キレイに並んでいるから、どれも欲しくなっちゃう。。

苔のアート

苔のアート

特に気になったのが、こちらの苔を使った作品。ホント癒やされます。この色最高。管理する自信がなかったので見るだけでしたが、小さいの買っとけばよかったと後悔。。

Grateful Tie-Dye Factoryの展示&販売

Grateful Tie-Dye Factoryの展示&販売

絞り染めのタイダイも素晴らしかったです。この色や模様、どうやって出すかわかるでしょうか。染める前に布を折りたたむところから技術があるのです。時間未定ですがワークショップもされていたんですね。参加すれば謎が解けるかも。。


参考
Grateful Tie-Dye FactoryFacebookページ

企画

謎解き『芸術家からの招待状』

謎解き『芸術家からの招待状』

謎解きイベントもありました。芸術家Xからの招待状

いま全国で『謎解き』が流行っているそう。桃源郷芸術祭では法政大学の建築家の学生たち(@ArcHosei)が企画と運営をしていました。

用意された謎は全部で6つ。配布される用紙をヒントに解いていくわけですが。。ゲキムズ!頑張りましたが、ぜんぶは解けず。。ただ、北茨城市について知っているとそれだけで正解がわかったり。。

謎解きは会場を歩き回ることになりますので、芸術祭を楽しみながら謎解きを楽しめます。スマホアプリのLINEを使ってヒントをもらえたりする仕組みもよく出来ていましたね。

小さな子どもが参加していましたから、もうちょい難易度低めでもよかったかな?9日と10日も開催しますので、挑戦してみてください!


参考
【茨城】【建築×謎解き×アート】北茨城市桃源郷芸術祭2019企画『芸術家からの招待状』LUCHTA

子ども手形アート会場

子ども手形アート会場

子どもの手形アートやガーランド(旗)作りといった子どもが参加できる催しもあります。ガーランドは北茨城市の海(天心記念五浦美術館)と山(期待場)をつなぐ10km目指しています。わたしも参加したので、ぜひ完成させたいです!

体育館

期待場ギャラリー入口

期待場ギャラリー入口

校舎の他に体育館も会場です。高い天井と広々した空間。床や壁もキレイに改装されて気持ちいいです。展示は非売品もありますが、ほとんどは購入できます。

期待場ギャラリー

期待場ギャラリー

和洋中、いろいろな文化を背景に作られていて、それらを考えながら眺めるもの楽しい!こちらの会場は女性の割合がとても多かったです。

石井竜也さんのART NUDE

石井竜也さんのART NUDE

石井竜也さんの作品もありました。アートヌードといってライブで作品を完成させたそうです!すごい迫力。。溶岩や雷のような大自然のエネルギーを感じさせますね!

アクセス

名称 期待場
住所 茨城県北茨城市関本町富士ケ丘756-1
駐車場 無料約60台あり

ARIGATEE

ARIGATEE外観

ARIGATEE外観

期待場の次はもうひとつのイベント会場であるARIGATEEへ。ARIGATEEは古民家『有賀邸』を改修したアーティストインレジデンス。芸術家で地域おこし協力隊の檻之汰鷲(石渡のリおさん・ちふみさん夫婦)さんが自ら改修しました!

アーティストインレジデンスとは芸術家が滞在しながら作品を作れる施設です。世界的に利用されていて、檻之汰鷲も海外で利用したことがあるんですよ。

ARIGATEEは住所があるものの、カーナビではたどり着けないかもしれません。期待場から西に進めば案内看板が立っているので頼りにしましょう。駐車可能台数は10台ほどですから、期待場からのシャトルワゴンがオススメ。

車を停めて建物の正面から入ろうとすると、なんとものどかな風景。3月になって暖かいこともあって、みなさん日なたで寛いでいました。

建物の外ではとん汁やご飯の販売がありましたが、この日は大人気で3時頃には完売御礼。わたしは。。ギリギリセーフ。ものすごく美味しいので、ぜひ召し上がってください!

ARIGATEEのギャラリー

ARIGATEEのギャラリー

ARIGATEEは檻之汰鷲さんの作品が展示されています。ふだん写真で見るばかりですが、間近だと立体的なことがわかります。絵というより造形物。板と板を組み合わせたりしています。

作品の作り方が違うと技術も違うし、作りながら考えることも違うんでしょうね。こうしたちょっとした違いや工夫が芸術。少しわかるとすごく楽しくいですよ♪

ウマイエのユニコーン

ウマイエのユニコーン

住宅の裏には、むかし馬を飼っていた小屋がありました。いまはユニコーンを飼っています。。

ウマイエ2F

ウマイエ2F

物置だった2階にあがると、そこには広々としたスペースが!この床の板を張って窓なども自作したそうです。もはや大工さんですね。

芸術は完成品だけでなくて、その過程にも大きな価値があると思います。こうした機会に見るだけでなく、触れたり聞いたりして深く知っていただくとより楽しめるのではないでしょうか。


参考
Arigateeはアーティストインレジデンス。作家が北茨城の自然のなかで制作に没頭できる環境。いきるための芸術の記録

アクセス

名称 ARIGATEE
住所 茨城県北茨城市関本町富士ケ丘2517
駐車場 無料約10台あり

まとめ

桃源郷芸術祭は北茨城市の地域おこし協力隊が主催。市内の関本町富士ヶ丘にある期待場とARIGATEEが会場です。

イベントは多くの芸術家が集まり、アート作品の展示、販売、ワークショップなどを行います。

とてものどかな環境でじっくりと作家とお話できます。会場は小学校を改装していますので、子どもたちも馴染みのある雰囲気で楽しめると思います。