【弓田不動尊】ポックリ不動尊の慈光寺|坂東市【北関東三十六不動尊霊場】

この記事でわかること
  • 由緒・御本尊について
  • 平将門との関係
  • 御朱印のいただき方

wata

ども!いばらき観光マイスターのwata(@wata_ibamemo)です!

ポックリ逝きたいですねぇ!!というと、かなりヤバい人ですが、なるべく苦しまずにというのは正直なところ。

まぁ、わたしの場合はあと50年くらいしたら考えるとして、いわゆる「ピンコロ」を望む声は太古の昔からあったかと思います。

そんな人々の拠り所が、今回ご紹介する坂東市のポックリ不動尊(正式名称は慈光寺じこうじ)。将門公ゆかりのお寺なので近くの国王神社などとあわせて参拝してみてはいかがでしょうか。

平将門と国王神社|坂東市

慈光寺とは

慈光寺

慈光寺

由緒

天平18年/746年
創建
行基菩薩の高弟が衆魔降伏の道場、真理融通の勝地として不動尊を安置して創建。当時は法相宗に属し知恩院と称する
鎌倉時代初期
寺号を改める
伝教大師の法孫・俊仍しんじょう上人が下総に派遣され、現岩井市の泉福寺を薫ずるに至り、当山も天台宗に帰属し寺号を慈光寺に改める
天正4年/1576年
堂宇炎上
下妻城主・多賀谷氏と弓田城主・染谷氏の合戦に巻き込まれ堂宇炎上。阿弥陀堂と不動明王の尊像は焼失を逃れる。不動明王を阿弥陀堂に仮安置する
天明3年/1783年
本堂再建
岩井郷の名門・中山傅右衛門の材料寄進により本堂再建
昭和6年/1931年
冠木門建立
昭和25年/1949年
茨城百景に選定
昭和60年/1985年
本堂再建&社号標建立
本尊の不動明王

本尊の不動明王

本尊は不動明王ふどうみょうおうです。明王の中ではもっともポピュラー。山のように不動だから不動明王。『北斗の拳』の山のフドウとか『デビルマン』の不動明なども多分ここから。。

不動明王は主に密教(真言宗と天台宗)で信仰されています。密教は遣唐使の空海と最澄が持ち帰りましたから、日本で広く信仰されたのは8世紀の終わり頃からですね。ただ、奈良仏教も密教を取り入れていたとか。そのため法相宗でも信仰することがあります。

密教には仏が変身するというユニークな思想があります。「自性輪身」「正法輪身」「教令輪身」の3種類があり、学校の先生のように生徒にあわせて姿かたち、指導方法を変えるのです。

不動明王は大日如来の教令輪身。教令輪身とは救いがたい者に対して地獄を見せながら強引に教化する姿です。いわば鉄拳制裁で導くわけですね。

当不動尊は平将門たいらのまさかど岩井(石井)の館の鬼門除けとして帰依したといわれています。思えば将門公も治世の乱れを正すために戦ったので明王のような側面がありました。将門公の胴体が眠るという神田山の延命院では「大威徳将門明王」として祀られているのがその証拠。。

平将門の胴塚がある延命院|坂東市

仏像に興味を持ったらこちら

アクセス

圏央道の坂東ICを下りて約5分。周辺は民家と畑なので細い道となっております。運転にお気をつけください。

駐車場は充分な広さなのでご安心ください。

名称 明王山 慈光寺
住所 茨城県坂東市弓田388
駐車場 あり
Webサイト 北関東三十六不動尊霊場(公式)

冠木門と大銀杏

冠木門

冠木門

境内の入口にあるのは冠木門。鳥居のように見えますよね。昔は武家屋敷の門などに使われていましたので宗教性はあまり高くないようです。

昭和初期に建立されたのが面白いですね。当時、このような形はどのような意味を持っていたのでしょうか。

参道左の銀杏

参道左の銀杏

参道をまっすぐ進むと不動堂なんですが、ちょっと左にずれると大銀杏がそびえ立っています。

なんでも本尊の不動尊が天正の火災に遭わなかったのは銀杏の中に隠されたからだとか。どの銀杏なのかはハッキリしませんが、こちらの大木だったりして。

実際こうして保護されていますから、ぜひ一度お目にかかっていただきたいですね。できれば青々とした夏か紅葉の秋がよろしいかと思います♪

不動堂

不動堂

不動堂

冠木門をまっすぐ進むと不動堂。ご本尊の不動明王が安置されています。

年季の入った建物だと思いますが、所々色合いが明るく、たびたび改修されているかと思います。ガラス張りなのはもちろん近年のことでしょう。

参拝記念の額

参拝記念の額

奥の方はよく見えませんでしたが、通路の上部に「ポックリ不動尊参拝紀念」の額が置かれていました。額には千社札のような木札が50枚ほど。おそらく参拝者のお名前が並んでいます。

社殿や堂宇に勝手に貼る千社札は許されないと思いますが、このようにご住職公認であれば大変結構なこと。ご年配の方々の切なる思いがお寺の歴史の一部になっているようです。

さて、こちらのお不動さんは将門公も帰依したということなんですが、そうすると公もあまり苦しまずに「ポックリ」だったのでしょうか。だとすればほんの少しだけ救われる思いますね。

本堂と鐘楼

本堂

本堂

不動堂の右奥の方に本堂があります。伝教大師の像に迎えられて参拝。

当寺の本尊は不動明王となっておりますが、天台宗は特定の本尊を信仰しているわけではないということで、「南無阿弥陀仏」と唱えました。

伝教大師像

伝教大師像

阿彌陀仏(阿弥陀如来)は浄土宗、浄土真宗の本尊ですね。自分の名を念じる者を分け隔てなく救うといわれる阿弥陀仏は、じつは仏教界においては画期的な存在。なんともありがたいことです。

鐘楼堂

鐘楼堂

せっかくなので境内を少しだけ散策。立派な鐘楼堂。勝手には叩きませんよ。お寺によっては「時の鐘」とされている場合がありまして、勝手に叩くと時間を誤解させてしまうかもしれません。(過去にやらかしかけたので慎重)

境内には花々が植えられていて心地いいですね。もうちょっと早く行けばユリの見頃だったかと思います。

季節を楽しめるお寺なので、また坂東にきたときにはしっかりと思い出すようにしたいですね!

御朱印

慈光院の御朱印

慈光院の御朱印

慈光寺の御朱印です。ご本尊の不動明王に「ポックリ」とついているのがいいですね。本堂右手の庫裏でお声掛けください。

北関東三十六不動尊霊場の35番となっています。最後の36番は同じ茨城県内の不動院(通称:板橋不動尊)です!

まとめ

この記事のまとめ

  • 元法相宗の寺院。現在は天台宗で千年以上の歴史があると言われる
  • 平将門は本地の不動明王を館の守本尊としていた
  • 御朱印は本堂右手の庫裏でいただける

参考文献

茨城の寺(四)/今瀬文也

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