まっくら観音〜高騎山 勝福寺(河内町)

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wata

ども!いばらき観光マイスターのwata(@wata_ibamemo)です!

まっくら観音。この名前でどんな観音様を想像するでしょうか。

わたしはお参りする場所を選ぶとき、御朱印をきっかけにすることが多いです。御朱印をされている寺社は強い信仰のない方であっても受け入れてくれると思うからです。

用事があって訪れた河内町周辺で検索してみると。。出てきました。勝福寺しょうふくじ。別名『まっくら観音』。しかもWebサイトがやたら充実している。。これはと思いレッツご参拝。

この記事では河内町の勝福寺のユニークなお寺運営や御朱印などをご紹介します。

まっくら観音 勝福寺とは

河内町の勝福寺は真言宗智山派のお寺。公式サイトから由緒を引用します。

勝福寺について

何事にも勝って福が授かる寺
開基:江戸時代寛文年間(1670年頃)
開山:祐圓上人
当山は、古来より祈願寺として知られております。それは寺名のごとく「何事にも勝って福が授かる寺」といわれ、一心にお参りすれば福が向いてくると云われているからです。
勝福寺公式

たいへん力強い名前です。勝つの大事!

ご本尊は大日如来像です。しかも2体。それぞれ金剛界大日如来胎蔵界大日如来を表しています。金剛界はいわゆる現実世界。胎蔵界は金剛界を包むもうひとつの世界といったところでしょうか。宇宙のすべてを意味しているといっても過言ではないでしょう!

まっくら観音は、ご本尊とは別に祀られている観音様のことです。むかしは50年に一度しか公開されませんでした。いまは毎年の縁日(8月9日)に御開帳されるんですけどね。かつてお寺の参道が松の木に囲まれていて『まっくら』だったことも由来だとか。

それでは境内をご紹介します。お参りしたとき、ご住職からお話を伺いましたのでちょっと詳しめにいきますよ♪

wata

勝福寺は檀家を持たないスタイル。さまざまな催しを通して仏様の教えを広めています。Webサイトの立ちあげは県内でもっとも早かったとも
MEMO

勝福寺の観音様はまっくら観音と心願観音の2体。心願観音は一生懸命祈れば心の願いを叶えてくれるといわれています

境内

勝福寺入口

勝福寺入口

午前9時30分頃に訪問。とてもわかりやすい入口ですよね。桜はおとなりの土師はし神社。かつての村社で茨城県神社庁にも登録されています。

山門、駐車場、霊園

山門、駐車場、霊園

入口から100mほど進むと右手に駐車場、左手に霊園があります。

霊園ははるかぜ墓苑といってどんな方でも供養していただけます。ペットと一緒の埋葬もできるそう。駐車場は20台くらい停められそうな広々としたもの。壁画に可愛らしい金魚が。。後ほどご紹介します。

山門

山門

山門

山門には『開運厄除』。文字に使われている朱色にも厄除けの意味があるんですよね。

足元には立て札。なになにお寺でマルシェですと。。ご住職のお話によると、お寺で商売するのは織田信長の時代からあること(楽市楽座)。多くの方が自然に集まる場所ですから、合理的かもしれませんね。

ヨガ教室は毎月第1、第3火曜日に開かれています。ヨガは仏教と同じようにインドから伝わりましたから、面白い企画だと思います!

本堂

境内

境内

山門をくぐってゆるーくカーブした参道を進み本堂へ。暖かくなってだんだん植物たちが育ってきているようです。

本堂

本堂

それにしても立派です。平成16年に再建されました。ちょうどご住職がいらっしゃって中をご案内いただきました。撮影もOKとのことで遠慮なくパシャリ。

本堂中

本堂中

見えないと思いますが、一番奥にあるのが2体の大日如来像。腕の組み方が違うので注目してみてくださいね。

五鈷杵

五鈷杵

その手前には五鈷杵ごこしょが置かれています。五鈷杵を撫でたあと、自分の悪いところを撫でると良くなるといわれています。

五鈷杵は弘法大師(空海)が肌身離さず持っていた仏具で、魔を打ち砕く武器です。勝福寺の節分会では皆さんにお配りするそうです。欲しい。。

ご本尊の左手に『まっくら観音』があります。ふだんは扉を閉じていますので、お姿を見ることはできません。8月9日の縁日に見れますので、ぜひ足を運んでみましょう!

天井絵

天井絵

天井絵

本堂の天井絵。美しい3人の天女が漂っています。このアングル、どうやって撮影したか想像できますか?

じつは本堂で仰向けに寝そべっています。天井絵は、それが正しい見方なのだとか。だれもいなかったので遠慮なくやりました。早い時間にお伺いしてよかった。貴重な体験です。。

金魚ちゃん

金魚ちゃんのちょうちん

金魚ちゃんのちょうちん

本堂の上から吊るされているのは、勝福寺の公式キャラクター 金魚ちゃんです。

かわいいですよね。土浦市出身の小林由季さんのデザインです。

金魚はおめでたいお魚として考えられているそうです。魔を払う朱色をしていますからね。中国から伝来したという点では仏教ともゆかりがあります。

金魚ちゃんは勝福寺の御朱印や駐車場の壁画にも登場しています。写真のちょうちんは年3回(除夜祭、節分会、縁日)飾られます。

こちらが実際に縁日で飾られていた様子です。Photographers710のmuneki(@mumuKnight)さんからお借りしました。優しくて暖かな灯りです。わたしも見たい!

1つ3,000円でどなたでも奉納OK!次の縁日には200以上の縁日が泳ぐそうです。楽しみですね〜!

御朱印

勝福寺の御朱印(金魚ちゃん付き)

勝福寺の御朱印(金魚ちゃん付き)

勝福寺の御朱印は2種類。公式キャラクターの金魚ちゃんのあるものとないものです。写真は金魚ちゃん付きなので500円の御朱印料です。(なしは300円)

わたしは交通安全のためにステッカーとお守りもいただきました。セットだと2,000円のところ1,000円に!

こんな愛らしいキャラクターのいる御朱印は珍しいですね。2019年の1月から登場しました。それに『両部大日如来』の文字もとっても珍しい!

本堂右手に受付の立て札がありましたので、そちらのしたがって寺務所をお訪ねください。

アクセス

名称 高騎山 勝福寺(まっくら観音)
住所 茨城県稲敷郡河内町羽子騎9番地
駐車場 あり
年間行事 2月3日…節分会
8月9日…ご縁日
8月17日…お布施餓鬼
12月31日…除夜祭
Webサイト 公式サイト

まとめ

河内町にある勝福寺の御本尊は大日如来。2体の如来像を祀っています。『まっくら観音』は御本尊とは別にお祀りしている観音様の愛称です。

檀家を持たない勝福寺はさまざまな催しで人々に慕われる信仰を広めています。また、デザインやテクノロジーを活用した布教を行うユニークなお寺です。