【常陸国】元吉田の吉田神社|水戸市【三の宮】

この記事でわかること
  • 由緒
  • しだれ桜の見頃
  • 兼務社も含めた御朱印のいただき方

wata

ども!いばらき観光マイスターのwata(@wata_ibamemo)です!

水戸市の吉田神社がさまざまな工夫で参拝者を迎えています。

桜の季節、茨城の寺社には一本桜が植えられていますので、この時期は特に楽しいお参りができます。

吉田神社にも社殿の前に見事なしだれ桜があります。じつは実際に開花しているのを見るのは初めて。目立つ場所にあるので気になっていた方も多いのではないでしょうか。

この記事では吉田神社の由緒と名桜をご紹介します。夜のライトアップも撮影しましたのであわせてお楽しみください!

吉田神社とは

吉田神社境内

吉田神社境内

由緒

吉田神社の由緒をざっくりとご紹介します。

顕宗天皇から仁賢天皇の代/485〜498年
創建
日本武尊が東征の帰路に創建
元慶2年/878年
延喜制名神大社に列格
建久4年/1193年
造営・遷宮
後鳥羽上皇が国史に勅し改造・同年12月に遷宮
弘長元年/1261年
正一位へ
亀山天皇により従一位から正一位へ
天正4年/1576年
扁額を贈られる
誠仁親王から第三宮と記した扁額を贈られる
慶安元年/1648年
朱印が下される
家光から「吉田宮印」を下される
明治6年/1872年
県社列格
昭和20年/1945年
社殿焼失
米軍の空襲により社殿焼失
昭和23年/1948年
社殿再建
昭和39年/1964年
社殿増改築
昭和47年/1972年
社務所、参集殿竣工
昭和48年/1973年
本殿、拝殿、屋根の銅板葺替

水戸市の吉田神社は常陸国の三の宮

ご祭神は日本武尊やまとたけるのみこと。この漢字は古事記ではなく日本書紀の表記ですね。2つの神話では描かれ方が大きく違いますから、どんな意味があるのか気になるところ。

さいきん、境内に尊のイラストが展示されていました。うーん、イケメン。これは新展開ですね。

鹿島神宮(一の宮)のタケミカヅチ、静神社(二の宮)のタケハヅチはいずれも武神。三の宮のヤマトタケルも戦う神ですね。常陸国の神はなぜか戦闘能力高めです。。

神社でいただいた由緒には次のようになこともありました。

由緒

古来常陸国内第三社とも呼称される。
尊が東征の帰途、常陸を過ぎて兵をこの朝日山に留めて憩わせた故事を以って、この地に神社を創建し尊を奉祀した。
尊のご休憩の場所は今日も三角山と称し境内見晴台の一角を占め、神聖な処として伝え残されている。
当社古文書によれば、創建の年記は顕宗天皇(485年)と仁賢天皇(498年)の御代に遡る。

どうして座った場所が神聖になってしまうのか。それは古い神道で「偶然には神が潜んでいる」と考えられていたからでしょう。

朝日山は朝日三角山遺跡としていまもあるのですが、残念ながら樹々が生い茂っていて見晴らしはさほど良くはありません。

アクセス

水戸駅から車で10分ほどの宮内町の高台にあります。

一の鳥居

一の鳥居

一の鳥居の周辺に車は停められません。向かって左手に高台に上がれるスロープを利用して駐車場に向かってください。

名称 常陸国第三宮 吉田神社
住所 茨城県水戸市宮内町3193-2
駐車場 多数あり
Webサイト 公式サイト
instagram

参道

御神燈に挟まれた参道

御神燈に挟まれた参道

お参りは一の鳥居をくぐり左右をご神燈で挟まれた参道を進みます。

日本武尊ゆかりの朝日山

日本武尊ゆかりの朝日山

比較的急な階段を登ると左手に朝日三角山遺跡。もとの名前は三角山で、尊が美しい朝日を見たことで朝日山と呼ばれるようになったそうです。

さらに進むと駐車場。吉田神社は車でいらっしゃる方が多いので、一の鳥居に気づかないことも多いでしょう。

随神門

随神門

手水舎の竹の柄杓

手水舎の竹の柄杓

随神門

正面に見えるのは随神門。悪いものが神社に入るのを防いでいます。右手に手水舎があるのですが、こちらにも注目。竹でつくられたユニークな柄杓が用意されています!

しだれ桜と社殿

しだれ桜と社殿

随神門の先にはしだれ桜と社殿があります。少々の曇り空もなんのその。見事に咲いていてまさに華やか!桜のお話はこのあとにして、まずはお参り。。

社殿

社殿

吉田神社の社殿は戦後に再建されたので比較的新しいです。というのも先の大戦の際、水戸の地は空襲によって焼け野原になってしまいました。吉田神社も例外ではなく、社殿と共に境内が焼かれてしまったんです。

歴史は一旦潰えてしまったといえるかもしれませんが、多くの信仰のある方々によって再建。形は変わっても大切なものは後世に伝えられています。

しだれ桜

吉田神社のしだれ桜

吉田神社のしだれ桜

春の吉田神社といえば社殿前のしだれ桜に注目。いわゆる一本桜です。

この桜は戦後に植えられたので樹齢はおよそ70年ほど。大きいですよね。高さは10mくらいあるでしょうか。平和の象徴であり、当時の方々が将来になにかを残したいと願ったのかなと想像できます。

今年は例年よりも早めの開花で3月26〜27日辺りがピークだったそう。わたしは30日に撮影したので、葉緑が多くなっています。ちょうど剪定が終わったあとでしたので、枝ぶりがスッキリ。また来年、美しい姿を拝見したいですね。

吉田神社はしだれ桜の後に一の鳥居の周りのソメイヨシノが開花。さらに少しすると駐車場のヤマザクラも咲くので、1ヶ月近く桜を楽しめます!

縁結びの笹

縁結びの笹

縁結びの笹

社殿の左後方に水戸黄門(光圀公)ゆかりの縁結びの笹があります。この笹は光圀が自ら植えた笹で、利き手と反対の手で笹を結ぶと願いが叶うといわれています。

縁結びとのことですが、人と人だけでないようです。また、「笹を結ぶ」とのことですが、実際にはおみくじが結ばれていたような。

少々見つけにくい場所なので、社務所で聞いてみてもいいと思います。社務所の窓口からだと少し見える場所なんですけどね。

ライトアップ

夜の吉田神社

夜の吉田神社

しだれ桜のライトアップは見頃の少し前からスタート。2019年は3月17日〜31日。時間は18時〜22時です。実際には時間きっかりではないので、日没の頃と覚えておきましょう。

夜の神社。人手が少ないので少々怖いのですが、この独特の雰囲気がなんともいえません。ぼんやりと輝き参拝者を導く御神燈。異世界への扉が開けそう。。

夜の朝日山

夜の朝日山

朝日三角山遺跡は写真よりもずっと暗いです。実際には石柱はほとんど見えないかと思います。

随神門をくぐって社殿の前に。。

ライトアップされたしだれ桜と社殿

ライトアップされたしだれ桜と社殿

非常に静かな境内。この時間は少し雨が降っていましたので春とは思えない寒々しさでした。

それでも桜はあるがままの姿で咲き続けるだけ。生きることの美しさを感じます。

ライトアップは神社のご厚意によって近年はじまりました。他の桜よりも早めですので、お近くにいらしたらぜひご覧ください!

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期間の終わりの頃はすでに散っている可能性がありますのでお気をつけください

御朱印

吉田神社の御朱印

吉田神社の御朱印

吉田神社でいただける御朱印は豊富です。本務社の吉田神社のほか、以下をいただけます。

  1. 吉田天満宮(境内社)
  2. 銭谷稲生神社|兼務社|水戸市浜田1-6-33
  3. 金山稲荷神社|兼務社|水戸市元吉田町1429
  4. 金比羅神社|兼務社|水戸市白梅4-7-16
  5. 水戸神社|兼務社|水戸市笠原町994
  6. 八阪神社|兼務社|水戸市本町3-6-29

社殿の向かって左手にある社務所でお声掛けください。

豊富な限定御朱印、そして美しい御朱印帳が人気です。『飛び出す桜』御朱印帳は話題になりましたね。ぜひ、チェックしてみてください!

wata

社務所で兼務社の所在地マップが配布されていますので、いただいておきましょう〜♪

【2023年3月15日終了】キャッシュレスサービス

アンドペイのアプリで神社のQRコードを読むところ

アンドペイのアプリで神社のQRコードを読むところ

御朱印の初穂料は、先日の茨城新聞で報道されたアンドペイを試してみました。

アンドペイは常陽銀行の口座を使ったキャッシュレスサービス。スマホのアプリを使うことで現金を使わず支払いができるんです。

まずは神職の方にアンドペイで支払いたいことを伝えます。神社側でスマホを持ってきてくれますので、そこに表示されたバーコードをアンドペイのアプリで読み込みます。

支払内容を確認して間違いがなければ『お支払い』をタッチ。これで決済完了です!いまのところ県内の神社では吉田神社だけのサービス。先進的な取り組みですね。

このとき、スマホの準備に時間がかかっていましたが、今後はどんどんスピーディーな対応になると思います。

お守りや祈祷などの初穂料にも対応しています。今後はお賽銭もこうしたサービスを利用するかもしれませんね!

まとめ

この記事のまとめ

  • 吉田神社は常陸国の三の宮
  • しだれ桜は3月中旬に開花。夜はライトアップあり
  • 御朱印は社殿左手の社務所でいただける。兼務社も同じ

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