2月21日(水)『茨城に美人はいない都市伝説』(常陸太田市)の記事を公開しました。次回更新は2月24日(土)の予定です。

『耳の病にご利益のある』日本唯一の神社!耳守神社と耳千代姫の伝説(小美玉市)

イラスト『耳千代姫』

小美玉市には日本でただひとつのユニークな神社があります。耳守みみもり神社です。社名どおり、「耳の病にご利益がある」と云われています。

大通りから外れているので、知っている方しか足を運ばないでしょう。でも、他にはないご祭神を祀った神社です。耳に不安のある方はお参りされてみてはいかがでしょうか。

今回は耳守神社と神社の縁起(民話)をご紹介します。とってもありがたいお話なので、興味がわいたらぜひ足を運んでみてください♪

民話『耳千代姫』

耳守神社は小美玉市の栗又四ケくりまたしかにあります。建てられたのは、いまから1000年以上前。面白いのは建てられたきっかけが民話となって語られていることです。

神社のご祭神もやっぱり日本で唯一。。。すべては民話『耳千代姫』にありますので、早速ご紹介します。

むかしむかし、いまの栗又四ケは平国香たいらのくにか(甥は平将門)の孫である飯塚兼忠によって治められていました。

兼忠には妻と可愛らしい娘がいました。娘は千代姫といい両親からとても大切に育てられていました。

しかし、千代姫は兼忠から話しかけられても返事をしないときがあります。千代姫は耳がきこえなかったのです。兼忠は千代姫が育つにつれ、娘の将来が心配になりました。また、千代姫も自分が他の人と違うことに気付きはじめました。そこで、兼忠夫婦は娘のためと覚悟を決めて、熊野の神様に断食をしながら願掛けをしました。

それから数日すると千代姫が驚いた表情で夫婦のもとにやってきて、なにかを伝えようとしました。言葉にできませんでしたが、千代姫の耳はきこえるようになったのです。

千代姫の耳はだれよりも優れていました。そんな千代姫のことを里の人々は親しみを込めて「館の耳千代様」と呼んでいました。

千代姫が33歳を迎えると、ささいな病が次第に悪化して不治の病となってしまいました。死期を悟った千代姫は「自分が死んだらこの地に神社を建ててください。わたしはそこで里の人々を耳の病から守りたいのです」そう両親に伝えると、そのまま息を引き取りました。

その後、千代姫の遺言どおりに神社が建てられ『耳守神社』と名付けられました。神社の神事は代々飯塚家が引き継いでいきました。

というわけで、耳守神社のご祭神は耳千代姫こと千代姫命です。このお話は境内の石碑に書いてあります。漢字とカタカナで書かれていて一見難しそうですが、実はちゃんとわかります。ぜひ読んでみてくださいね。

ただ、残念ながら1590年に飯塚氏が佐竹氏に滅ぼされてしまったので、代々の歴史は途絶えてしまいました。でも、飯塚氏に変わって地元の方々が神社と神事を引き継いでいました。そのおかげで、1983年に神社を再建することができたんです!

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地元では耳守神社を「みみっちょ神社」ともいいます。「みみっちょ」は耳千代姫のことです

耳守神社とは

それでは伝説の神社に足を運んでみましょう。神社には駐車場がありません。でも、鳥居の正面に空き地がありますので、そちらに数台であれば駐車できますよ。

耳守神社鳥居

鳥居です。堂々と日本一社と書いてありますね。いまはわかりませんが、神社が改築された1982年の時点では、耳守神社の他に「耳の病にご利益」のある神社はなかったそうです。

耳守神社社殿

シンプルで落ち着いた社殿です。手前の狛犬は「くわっ」と目を見開いたユニークな顔をしています。ちょっと歌舞伎を連想させますね。現在は21軒の氏子の方々が守っています。

耳守神社扁額

扁額へんがくには『赤城宗徳』の名があります。茨城県の元衆議院議員です。かつての岸内閣で官房長官や防衛庁長官を歴任しました。立派な方ですね!どんな関係があるのか気になります。

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岸内閣の岸信介きし のぶすけ総理大臣は、現在の総理(安倍晋三)のおじいさんですよ〜。実は民話のある石碑にも名前があります

竹筒の絵馬

耳守神社の絵馬は竹を短く切って、願い事を書いたものです。絵馬の両端に紐を通して、それを社殿にかけます。変わってますよね。観光協会によれば「耳がよく通るように」という意味だそうです。「耳」は端のことだと思います。

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ただし、絵馬は神社に用意されておりません。ご自宅で用意して持ち込みます。

写真でご紹介できればよかったのですが、皆さんの願い事がありましたので撮れませんでした。観光協会のサイトにありますので、そちらからご覧ください。

参考

耳守神社小美玉市観光協会

御朱印帳について

神社には常駐している方がおりません。でも、御朱印帳はいただけます。同じ小美玉市内にある素鵞そが神社に行きましょう。公式サイトによれば「ご縁」があって授与しているそうです。

参考

御朱印素鵞神社公式

名称 素鵞神社
住所 〒311-3423 茨城県小美玉市小川古城1658番地1
電話番号 0299-58-0846
駐車場 あり

まとめ

耳守神社は日本で唯一、耳にご利益があるとされる神社です。ご祭神は耳千代姫命。もともと耳が不自由だった少女でした。神様に救われたことから、同じ悩みを抱えた方を救おうとご祭神になりました。

お参りの際、神社用の絵馬を奉納するなら事前に用意する必要があります。竹を自分で切って願い事を書きましょう。また、御朱印帳は耳守神社ではなく素鵞神社でいただけます。

ちょっと場所がわかりにくいですが、お参りすると気持ちが落ち着くかと思います。お近くに来た際にでもぜひ♪

・・・それにしても、耳守神社を紹介している観光協会のサイトは面白いです。よその自治体では、神社やお寺を「歴史」と紹介しますが、小美玉は「パワースポット」。。。キレイな写真と簡潔な文章もいいですね。眺めているだけで楽しめます。

参考

ようこそ小美玉市へ(トップページ)小美玉市観光協会

アクセス

名称 耳守神社
住所 〒311-3434 茨城県小美玉市栗又四ヶ2051
駐車場 なし。ただし神社の正面にある空き地に数台駐車可