神紋は五七の桐!神岡稲荷神社|北茨城市

この記事でわかること
  • 神社誌に掲載された由緒
  • 神紋について
  • 御朱印のいただき方

だれもが名前を聞いたことある稲荷神社は、茨城県内だけでも数え切れないあるんですよね。とても覚えきれません。

でも、代表的な稲荷神社は決して多くありませんので、県民であれば抑えておきたいもの。

今回はそのうちのひとつ、北茨城市の関南町上神岡に鎮座する神岡かみおか稲荷神社をご紹介します(正式名称は『稲荷神社』)

神岡稲荷神社とは

神岡稲荷神社

神岡稲荷神社

由緒

後冷泉天皇の御代/1045-1068年
創建
下総の僧・鍳栄が山城国伏見稲荷にて御分霊を拝授し創建
天文16年/1547年
社殿造営
地頭 山城守岩城忠次郎隆照により本殿拝殿を造営
明暦元年/1655年
鳥居・玉垣寄進
奥州 湯長谷の城主・内藤豊前守信照が戦勝を祈願し鳥居と瑞垣を寄進
享保7年/1722年
正一位へ(神祇管領)
大正5年/1914年
大鳥居建立
大正6年/1915年
拝殿倒壊
大正15年/1926年
拝殿再建
昭和2年/1927年
社号標建立
昭和15年/1940年
石垣改築

御祭神は稲荷神社ではお馴染みの倉稲魂うかのみたまです。

由緒には下総や奥州など常陸国以外との関係があって面白いですね。ちなみに創建は次のようなミステリアスな出来事があったそうです。

 後冷泉天皇の御代、下総の僧鍳(?は?に目を横にして金の上に入る字)栄、山城国伏見稲荷にて御分霊を拝授し、奥州行脚の途中、当地に宿泊す。枕中に神託あり『永く此処に鎮座せん。』依って清浄の地を得んと高岡(ボンデン山) より、御幣を投げ上げ、落下した処が現在の境内地である。此処に社殿を建立し、御分霊を鎮斎した。
稲荷神社/茨城県神社庁

『当地』とありますが、具体的には郷士の丹清右衛門尉のお家です。丹氏は前九年の役(1051-1063年)で源頼義の奥州征伐軍を案内したのだとか。

頼義と義家親子は県北の神社の由緒にたびたび登場しますが、奥州を平定させた後、戦に協力した者たちに自腹で恩賞を与えたので武士から特別視されています。源平合戦で源氏が結束できた要因はそうした仲間意識の強さでしょう。

下総の僧侶も奥州に向かう途中だったとありますよね。戦の真っ最中、あるいは平定後ですからどんな目的があったのか興味深いことです。

アクセス

駐車場前の公園

駐車場前の公園

常磐道の北茨城ICを下りて約20分(約20km)。電車だと大津港駅からタクシーで7分(約3km)ほどです。おそらく車で行くことになるでしょう。

専用駐車場はありませんが、通りから少し入ったところにある公園に停められます。カーナビを利用するなら『神岡上街区公園』を目的地に設定してもよいかと思います。

南側鳥居

南側鳥居

駐車場から本殿に向かおうとすると写真のような鳥居です。

社殿の正面にあるので一の鳥居になると思いますが。。大鳥居が西側にありますので、そちらから参拝していきます。

名称 (神岡)稲荷神社
住所 茨城県北茨城市関南町神岡上594
駐車場 あり
祭礼 1月1日…歳旦祭
2月1日…厄除祈 願祭
2月初午…初午祭
10月10日…例祭
11月15日…七五三祝祭鍳
11月24日…献穀祭
Webサイト 茨城県神社庁

鳥居

社号標と鳥居

社号標と鳥居

鳥居や社号標は初午に建立されたとありました。祭りの日にたくさんの思いを込めたことが想像できます。

社号標の社名の前にはなんとあるのでしょうか。草書体、読めずに無念。

参道

参道

社殿の向きと異なる方角にありますので、きっと移されてきたのでしょう。

手水舎

手水舎

手水舎

鳥居から100mほど進むと左手に手水舎が見えてきます。小さいながら、いつも真っ赤な大漁旗が並べられていて活気を感じます!

大津港の「福栄丸」と書いてありますね。大津といえば式内社とされる佐波波地祇神社が鎮座していますが、豊漁祈願なら稲荷神社といったところでしょうか。

社殿

拝殿

拝殿

立派な入母屋造の拝殿です。神紋は五七の桐。日本国政府と同じですね。

五七の桐は県内で見ることが少ないかと思います。拝殿を造営したのは岩城氏となのですが、岩城氏の家紋にはないような。。岩城氏と関係の深い伊達氏は使用しています。あと豊臣秀吉の家紋でもありますので、家臣の佐竹氏と関係しているかも。

神社の由緒には不明な箇所が多いですが、神紋をたどると造営時の背景などがわかりそうですね!

茨城県内でもっとも多い神社は稲荷神社だと思いますが、境内社として小さく建てられることがほとんど。稲荷神社の本務社は少なく、有名どころでは笠間稲荷、女化稲荷、四郎介稲荷あたりかと思います。神岡稲荷はそれらと並ぶほど立派な社殿なので個人的にはすごく印象的ですね。

本殿

本殿

本殿も個性的です。よく見かける流造ではありませんよね。ひさしのようなもの付いているので春日造っぽいですが、屋根や間口が違います。

築450年以上、ほんとによく残ってきたと思います。今後も大切にしていきたいですね。

大銀杏

銀杏の大木

銀杏の大木

社殿の正面には市の文化財に指定されている銀杏がデカデカとあります。なんか生きてそうな雰囲気。。(本当に生きてますけど)

推定樹齢は驚異の500年!古木特有の「乳」も見られます。

樹齢を考えると社殿の造営と同時期でしょうか。寺社の境内には日本の象徴として桜を植えることが多いのですが、銀杏もよく見られますよね。そちらにはどんな想いが込められているのかな〜

御朱印

神岡稲荷神社の御朱印

神岡稲荷神社の御朱印

神岡稲荷神社の御朱印です。初穂料は300円。

住所は書けませんが、宮司宅でいただけます。駐車場から案内板が出ていますので迷うことはないと思います。

ご不在の場合もありますので、どうしてもいただきたい場合はお電話してから行くといいですよ。県神社庁のサイトに連絡先が記載されています。

まとめ

この記事のまとめ

  • 神岡稲荷は東北地域との関係が深い
  • 神紋は五七の桐
  • 御朱印は宮司宅でいただける

参考文献

茨城県神社誌/茨城県神社庁

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