妙香寺と丈六薬師如来立像(美浦村)

この記事でわかること
  • 周辺の天台宗との関係について
  • 丈六薬師如来像について
  • 御朱印のいただき方

wata

ども!いばらき観光マイスターのwata(@wata_ibamemo)です。
あまり知られていない美浦村のお寺をご紹介します♪

江戸時代までのお寺には「本末制度」がありました。本寺に対して末寺があり、簡単に言うと先輩後輩のような上下関係です。(簡単すぎるっ!詳しい人怒らないで)

いまは廃止となりましたが、時折振り返ってみるとなかなか興味深かったりします。この記事では美浦村の妙香寺みょうこうじをご紹介します。じつはすごい由緒のお寺かも?というお話です。

妙香寺とは

妙香寺山門

妙香寺山門

妙香寺は美浦村の土浦に位置する天台宗の寺院です。

『美浦村史』、『うるわしき美浦村』、境内の案内をもとに妙香寺の由緒をざっくりとご紹介します。

なお、境内の薬師堂はもともと別の場所にありましたが、便宜上まとめておきました。

應永元年(1394年)
薬師堂建立
恵教によって蔵後(現:美浦ゴルフ倶楽部の一画)に開山
永禄5年(1562年)
創建
承応によって開山
元禄5年(1692年)
中興
寺伝によると尊海によって中興されたとあるが、同寺の過去帳に尊海の名前はなし。
ただし、過去帳に別の名があることから同時期に中興された可能性は高い。
宝永2年(1705年)
色衣が許可される
宝永3年(1706年)
薬師像、大規模な解体修理
文政9年(1826年)
本堂焼失
天保7年(1836年)
本堂再建
明治30年(1897年)
薬師堂倒壊
薬師堂が暴風雨で倒壊。
薬師如来像は本寺へ移される。
昭和33年(1958年)
薬師像が県指定文化財となる
昭和50年(1975年)
日光・月光菩薩新たに奉安
昭和58年(1983年)
板碑が村指定文化財となる
平成21年(2009年)
本堂・薬師堂再建
天保30年(2018年)
鐘楼堂・梵鐘再建
天保31年(2019年)
山門再建

ご本尊は釈迦如来ですが、薬師堂の安置された薬師如来の方が有名です。「丈六の薬師」と呼ばれる巨大な像で迫力満点(!?)となっております。

ところで、美浦のお寺を周ると天台宗の寺院がとても多いことに気付きます。これは江戸崎不動院(稲敷市)の信仰が篤く、周辺に末寺が多数できたためです。

ですが、妙香寺はその中でも特別です。不動院の寺伝に「不動院のはじまりは安中の土浦」とあり、不動院の前身は妙香寺ではないか、という説があるんです。

妙香寺の板碑(村指定文化財)には「康永4年(1345年)7月 日」と銘がありますが、不動院の中興よりも古いのですべてはここからはじまったのでは?と思わせるんですよね。

wata

「丈六」は「一丈六尺」のことで約4.8mです。ビッグ!

アクセス

駐車場は本堂の隣に用意されています。陸平貝塚や文化財センターの方に坂を登っていき、途中で左折です。

境内の東側に陸平貝塚公園の広大な駐車場がありますので、そちらを利用される方が多いかな?

住所にある「土浦」は土浦市と混同しそうですよね。じつは両方とも「土砂が積もってできた土地」という由来まで同じだったりします。

名称 瑠璃光山 薬樹院 妙香寺(天台宗)
住所 茨城県美浦村土浦2060
駐車場 あり

山門

再建された山門

再建された山門

前述の由緒にある山門が神社で言うところの一の門。過ぎて100mほど進みますと平成30年に新築された山門です。菊花紋がカッコいい!

境内は非常に新しく、そして丁寧に整備されていて庭園のようです。近年、一斉に整備が進んだので特に美しく感じますね。

秋に参拝したときには真っ赤な彼岸花も見れました。球根から育つ彼岸花は人の手が加わらないと咲きませんので、参拝者、そして先祖供養にいらっしゃった方を迎えているのでしょう。

鐘楼堂

鐘楼堂

鐘楼堂

石段を上り山門をくぐると右手に鐘楼堂が見えます。見ての通りピカピカ!平成30年(2018年)に再建されたばかりです。

梵鐘は第二次世界大戦で徴収されてしまいましたが、信徒の浄財により75年ぶりに境内へ帰ってきました。

前述の山門と鐘楼堂は高岡建設(千葉)が建設。梵鐘は小田部鋳造(桜川市)が鋳造しました。小田部鋳造は関東で唯一梵鐘を鋳造しているんですよ。

鐘楼堂の天井

鐘楼堂の天井

近づいてみると。。天井にかわいらしい干支が!ほのぼのしますね。

本堂

本堂

本堂

本堂も再建からまだ10年ほどなので真新しく感じます。見るからに広々していて大変気持がいいです。

江戸時代の頃から大きかったようで、その頃は檀家が60軒、5〜7人の僧侶が修行できるほどの規模だったとか。

ご本尊の釈迦如来はこちらに安置されているかと思います。

薬師堂と丈六薬師如来立像

薬師堂

薬師堂

ご本尊にお参りしたらぜひ薬師堂も。驚きのサイズの薬師如来像(丈六薬師如来立像)が安置されています。

丈六薬師如来立像

丈六薬師如来立像

県内最大級の仏像ということで、仏像としては迫力アリアリですね。

室町時代の作といわれています。どんなに少なく見積もっても400年以上の歴史。。長く見ると600年以上でしょうか。

わたしは少し前に事故で怪我をしてからお薬師さま参りを意識するようになりました。

事故も怪我もいくつかの偶然が重なってのことなのですが、また偶然が重なるかもしれないと思うと不安なんですよね。

でも、それは人間だれしも同じことで、昔の人も同じように日々に不安を抱えながら生きてきたと思うと少しだけ気が楽になります。

このお薬師さまは長い年月そうした人たちの願いを聞いてきたのでしょうね。

wata

薬師如来は手に薬つぼを持っていますよ。
一瞬で見分けられるとかっこいいですね。
MEMO
村指定文化財の板碑も薬師堂内に安置されています。

御朱印

妙香寺の御朱印

妙香寺の御朱印

御朱印は参道左手の庫裏でいただけます。御朱印料は300円。

ご本尊の書き置きで日付を書き加えてくださいます。関東九十一薬師霊場の77番目にあたるんですね。村内の海源寺も同霊場に寺名がありました。

余談ですが、この日は改元から間もなかったので「平成と書いてしまうところだった〜」なんてお話をしました。法事の予定は改元後も平成で通すので、ちょっと混乱気味だったようです。

新時代の晴れ晴れとした日に参拝できてとても心地よかったです♪

まとめ

この記事のまとめ

  • 妙香寺は信太郡の天台宗のはじまりとなったかもしれない
  • 薬師堂に巨大な丈六薬師像が安置されている
  • 御朱印は参道左手の庫裏でいただける

参考文献

美浦村史/美浦村史編纂委員会
うるわしき美浦村/美浦村編纂委員会
茨城の寺(四)/今瀬文也

関係報道

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