石井神社と星の神 香香背男の伝説(笠間市)

知る人ぞ知る星の神・香香背男かかせおの伝説。ざっくりでも把握しておくとお参りが楽しくなることでしょう。

悪者が巨大な岩に姿を変えて抵抗するが、最後は砕かれて各地にちらばる。。殺生石にも似たこの伝説。むかしから多くの方々に関心を持たれていたようです。なんだかドラゴンボールっぽいので、わたしも大好き。

この記事では香香背男伝説にゆかりのある笠間市の石井神社をご紹介します。

石井神社とは

拝殿

拝殿

石井神社は笠間市の石井に鎮座しています。国道355号と県道1号が交差する道路沿い。友部ICもしくは笠間西ICからだと15分ほどですね。

創建された年はハッキリしていませんが、社伝には大同2年(807年)に再建されたとあります。

そして石井神社の非常に興味深い伝説が以下です。

その昔、葦原中國の大みか山には高天原に従わない香香背男という星神がいました。そこで鹿島の神(武甕槌命)と香取の神(経津主命)が派遣されましたが、香香背男は二神を寄せ付けない圧倒的な武力で抵抗を続けました。

それどころか奇妙な術で岩に姿を変えて巨大化していき高天原に到達する勢いでした。二神は事態を打開すべく、建葉槌命を派遣しました。命は家来に美しい着物を着せて香香背男の注意をひくと、その隙に近づき金の靴で思い切り蹴りつけました。

命の力はすさまじく大岩は砕けて各地に飛び散っていきました。そのひとつが現在の笠間市の石井に落ちたといわれます。

笠間の民話に記載されていますが、日本書紀が元になっています。

石井神社のご祭神は建葉槌たけはつちです。石のある地に命を祀ることで香香背男を永遠に封印できると考えられているようですね。

建葉槌命は常陸国の二の宮・静神社のご祭神としても知られています。そちらでは織物の神という要素が強いのですが、当社では健脚神としても祀っています。

金色の靴で香香背男を蹴飛ばした神として足腰が強い神=健脚のご利益があるとするのは納得。そして面白い!

wata

最強の二神で倒せなかった相手を破った建葉槌命はどんな神なのか。香香背男がどんな存在だったかを辿るとなんとなく見えてきますよ!
参考 星神の伝承石井神社公式
MEMO
香香背男が飛び散った場所は諸説あり、石神社(東海村)、手后神社、風隼神社(いずれも城里町)、星宮神社(笠間市)などとされます。

駐車場

駐車場

駐車場

境内の西側。社殿のとなりに7台ほど停められる駐車場があります。道路から少し歩道を走ってから境内に入るので、運転に注意してください。

また、北側の旧保育所跡も駐車場です。

鳥居

鳥居

鳥居

真っ赤な鳥居(両部鳥居)は一度見たら忘れられないインパクトがあります。平成29年(2017年)に建立されたばかりです。

旧鳥居は明治34年(1901年)に建立されました。釘を使わずに木と木を組み合わせつくる宮大工の技術が使われており、歴史的な価値も大きかったのですが。。老朽化と震災の影響によって建て替えとなりました。

扁額の『石井大明神』は明治以前の呼び方でしょう。再建であえて同じ名称を用いたのは興味深いですね。

旧鳥居の土台を利用した休憩所

旧鳥居の土台を利用した休憩所

現在の鳥居の左手に置かれた石は旧鳥居の土台だったそうです。参拝やお散歩の際の休憩所として腰掛けることができますよ。

御神木

御神木

御神木

鳥居をくぐり、手水舎で清めて社殿へと進むと、左手に立派な欅があります。石井神社のご神木です。

樹齢数百年ともいわれる大木でして、もともとは二本の木だったそうです。長い年月をかけて一方がもう一方を巻き込み、一本の大木となりました。

枝はだいぶ落ちてしまったようですが、幹の方はしっかりしているようですね。

『斎庭の稲穂』の石碑

『斎庭の稲穂』の石碑

御神木の隙間を覗くと、なにやら石碑が見えます。解説によると瓊々杵尊が天照大神から斎庭ゆにわの稲穂を授けられている様子です。天孫降臨のワンシーンですね。

社殿

拝殿

拝殿

入母屋造りのシンプルな拝殿。拝殿の戸は昨年の台風で飛ばされてしまいました。明るい色なのは新しく設置されたためですね。

本殿

本殿

流造の本殿です。掲げられている絵馬から天明8年(1788年)に再建されたと考えられるそうです。

ふだん中を拝見できることは少ないですが、神社のブログを読んでいると年間行事が多く賑わっているようすもありました。こんどはお祭りの日に足を運んで見てみようかな♪

おまけ:御手洗

御手洗

御手洗

石井神社のかつての境内はいまよりずっと広かったようです。

鳥居から数百メートル離れたところに御手洗があり、参道もそれだけの長さがあったと考えられます。

御手洗をご覧になるには、鳥居の南にある石井南の交差点をさらに100mほど南下。すると東側に続く細い農道があります。農道を50mほど歩くと右側に立て札があり、その下の方に御手洗があります。

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一度見つけたら次は簡単に見つかると思います。農道は交差点とコープの間ですよ!

健脚守

健脚守

健脚守

御朱印をいただこうと社務所を訪ねたところ、健脚守の案内が目にとまりました。

ご祭神にちなみ足腰の健康を祈念されたお守りです。

筑西市の「桐乃華工房」さま手作りのミニ下駄に、宮司が焼印と装飾をあしらったハンドメイドのお守りです。
健脚守/石井神社公式

下駄がなんとも可愛らしいですよね。建葉槌命は金色の靴を履いていたので、黄色い鼻緒がいいかなと思いましたが。。石井神社といえば真っ赤な鳥居。赤をチョイスしました。

いつまでも健康に歩き続けられるように、お守りの力も借りながら気をつけていきたいと思います♪

御朱印

石井神社の御朱印

石井神社の御朱印

石井神社の御朱印です。初穂料は300円。

社殿の右手にある社務所でいただけますが、ふだんは社務所のいらっしゃらないことが多いです。その場合は書き置きとなります。

お正月に参拝した際には「初春」の文字を加えていただきました。お心遣いが嬉しいです。ご祭神の特性を伝える「健脚神」も素敵ですよね。

MEMO
もし、遠方からお越しで御朱印帳に直書きを希望される場合には、お電話かFBのメッセージでご相談できるそうです。

アクセス

名称石井神社
住所茨城県笠間市石井1076
駐車場境内西側に数台駐車可(利用の際には社務所に声掛け)
他、境内北側の保育園跡地に40台ほど駐車可
電話番号0296-72-4385
Webサイト公式サイト
Facebookページ

まとめ

笠間市の石井神社は香香背男を破った建葉槌命が祀られています。

石井は石に化けた香香背男の体の一部が落ちた場所とされ、建葉槌命によって封印する意味があると思われます。

健脚の神を祀る神社としてユニークなお守りを配布しています。健康に歩けることを願うこともオススメです!

参考図書

茨城県神社誌/茨城県神社庁
笠間市の昔ばなし/編:笠間市文化財愛護協会

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