2月17日(水)『うなぎ地蔵』(城里町)の記事を公開しました。次回更新は2月21日(水)の予定です。

ご利益は子宝?おさんぽしながら筑波山の巨石信仰に触れてみました♬月水石神社と飯名神社編〜(つくば市)

月水石神社の社殿

筑波山の標高は877m。山としては低い方ですが、日本百名山に数えられる人気の山です。美しい自然のほかに、豊かな歴史や文化を持っていることが理由です。

筑波山・・・一言で語るのは難しいです。信仰は山岳信仰からはじまって、仏教も神道も盛んでした。万葉集ではたくさんの歌に詠まれていますので、当時から有名だったのでしょう。江戸時代には参詣ブームがありました。そういえば、幕末に天狗党が決起したのも筑波山でしたね。

今回はそんな筑波山の巨石信仰に触れてきました。実はこれまで知らなかったことです。珍しい(?)神社にもお参りしてきましたので、少し変わった筑波山の楽しみ方をご紹介します!(๑•̀ㅂ•́)و✧

ムクムクさんぽ

お散歩1

今回は単身ではなく心強いガイドがいました。ナキネの浅野祥子さんです。わたしが参加したイベント『ムクムクさんぽ』の企画もされています。イベントの概要をナキネのWebサイトから引用します。

ムクムクを飛び出して筑波山の麓さんぽ!
筑波山麓の2つの巨石信仰の神社。飯名神社と月水石神社を巡り歴史と文化に触れてみよう。6千万年前に隆起してできた筑波山。古代の人々の想いが詰まった筑波山。麓を歩き、筑波山との関わりを五感を使って感じてみよう。
子供から大人まで、皆んなでゆっくり歩くムクムクさんぽ。
2017.11.25 ムクムクさんぽ

ムクムクは筑波山の標高100mほどの位置にあるシェアスペースです。さんぽの他に、ワークショップやの農業体験、音楽イベントなども開催しています。

また、ナキネは『360度!色んな角度から筑波山を楽しむ』をテーマにガイドをしています。楽しく、詳しく、安全に見て回れるのが良いところです。

スタート〜シェアスペースムクムク

シェアスペースムクムク外観

スタート地点はムクムクです。2つの神社をお参りしたあと、山のふもとの方まで下りてから戻ってくるコースです。距離は1.5kmほど。子どもたちと一緒にの〜んびり歩きましたので1.5時間かかりました。

というわけで、さんぽスタート♬

筑波山神社 一の鳥居

筑波山神社一の鳥居

筑波山神社の一の鳥居です。ムクムクはこの鳥居のすぐそばです。

鳥居はつくば道の途中にあります。つくば道はつくば市の北条から筑波山神社まで続いていますが・・・それもそのはず。つくば道は、江戸時代に中禅寺(いまの筑波山神社)を増改築するための運搬経路として整備されたのでした。筑波山が江戸城の鬼門(北東)にあたるので、不吉なことが起こらないように大切にされていたんですね。

鳥居から上は神域といって神社の一部です。そのため、筑波山神社御座替祭では神輿がこの鳥居の場所まで下りてきます。かなり広い境内です(^_^;)

MEMO
鳥居の前に市営駐車場があります。無料で7台まで止められますので、お参りや山登りをする際に便利です。月水石神社にも駐車場がありますが、わかりにくい上に2台しか止められません。こちらをオススメします。

駐車場名 筑波山麓筑波駐車場
駐車可能台数 7台
トイレ なし
住所 つくば市筑波568番地
Webサイト つくば市公式サイト内

道ばたの巨石たち

花崗岩

山腹の道路は整備されていますが、ゴロゴロと大きな岩を見かけます。

筑波山の岩は大きく分けて2種類です。山頂付近にあるはんれい岩と山腹や麓にある花崗岩かこうがんです。写真の岩は花崗岩ですね。御影石みかげいしとも呼ばれます。

花崗岩は斑れい岩よりも壊れやすいです。壊れたものは重力にしたがってふもとの方へ転がります。大きくて硬いものほど勢い良く転がりますから、標高100mほどのこの位置にあるのは大きい方です。

この花崗岩、約6000万年前にできました。クラっとしますが本当です。大むかしにあったマグマが固まったものなんです。それが自然と隆起して山になったのが筑波山です。斑れい岩は花崗岩よりもさらに古くにできています。スケールが大きい話ですね!

月水石神社

月水石神社で解説

鳥居から15分ほど歩くと月水石神社があります。樹々に囲まれて落ち着いた雰囲気です。

月水石神社のご祭神はイワナガヒメです。神話では妹のコノハナサクヤヒメと共にニニギノミコトと結婚する予定でした。でも、ニニギノミコトはイワナガヒメを受け入れませんでした。2人の姫と結婚すれば、子孫は石のように長い命をもち花のように美しく繁栄するはずでしたが。。。。ニニギノミコトはさかのぼると天皇の先祖にあたります。人間(天皇)の命に限りがあるのは、そのような理由と語られています。

wata

イワナガヒメは醜かったから結婚できなかったと言われます。でも、美的感覚ではなくて、縄文顔、弥生顔のような顔つきの違いだったのかもしれないとお話がありました。岩と花ですから、美しさは感じ方次第という気がしますね

月水石神社の社殿

社殿です。見える部分は社殿を囲っている建物です。一応社殿ですね。

この神社では年に1回、お祭りの日にを食べるそうです。卵を食べることで子宝に恵まれるとか。どうしてそのようなご利益があるのか。それは社殿の裏手にあるご神体と関係があります。

月水石神社のご神体

ご神体の巨石です。大きくて硬い斑れい岩です。巨石には一箇所穴があって、そこから月に一度赤い水が流れるという伝説があります。それが女性と結びついて、お参りすると婦人病や不妊症にご利益があると言われています。

かつてこの神社の周りに水辺があったそうです。月、水、石が揃う場所だったんですね。

MEMO
  1. ご祭神はイワナガヒメ。石のように長い命を持つ
  2. お祭りでは卵を食べる。子宝に恵まれるご利益があるとされる
  3. ご神体は巨石。女性を連想させる伝説がある

名称 月水石神社
祭神 磐長姫命いわながひめ
住所 茨城県つくば市沼田
駐車場 あり。2台まで。神社の入口付近

飯名神社

飯名神社は月水石神社から少し下ったところにあります。この辺は意外と道路が整備されています。住んでいる方々はみんな車を利用しますので、凸凹では困りますからね。足元は安定していますが、それでも傾斜がきついので大変です。翌日足腰にきました(^_^;)

飯名神社の鳥居前

月水石神社からだと飯名神社の裏手から入ってしまうので、正面に回り込みました。立派な鳥居が迎えてくれます。

ご祭神は保食神うけもちのかみ宇迦之御魂神うかのみたまのかみと同一視される食物の神です。ただ、江戸時代に祀られるようになった弁天様のほうが人気なのだとか。弁天様は市杵嶋姫命いちきしまひめのことですが・・・本物の弁天様が登場するのは仏教です。神仏習合の時代を感じますね。

飯名神社2

社殿の側面にある由来記を読んでいます。神社の創建ははっきりしません。でも、常陸国風土記に名前が出るので、7世紀後半からの8世紀前半にはあったようです。

飯名神社は例祭が有名です。年明けの初めての巳の日に開催します。来年(2018年)は2月18日(日)にあります。例大祭とだるま市についてはつくば、本物!夢特区のブログがわかりやすいです。お祭りでは子宝にご利益のある生卵を飲みます。。。月水石神社と似ていますね。

飯名神社のご神体

社殿の裏手にあるご神体の巨石です。高さ4m、幅10mもあります。やはり斑れい岩です。この石はある時突然に割れ目ができたことから、やはり女性と結びついたそうです。ご神体の上に1mほどの縦長の石があります。常陽リビングの記事によればご神体が女石なのに対して、こちらが男石とされます。男石は花崗岩でも斑れい岩でもなく変成岩です。この周辺にない石なので、別の場所から持ち込まれたと考えられます。子宝を望む気持ちが強かったのでしょう。

なお、ご神体の上に社殿がありますが、お参りするために登るのは問題ないそうです。

男女の川

さらに裏手には男女おなの川が流れています。ここでお金を洗うとお金が増えるという伝説があります。。。例祭の日にはジャブジャブと賑わうそうですが、ふだんも同じご利益と教えていただいたので、とりあえず洗っておきました(*^^*)

MEMO
  1. ご祭神は江戸時代に祀られるようになった弁天様が人気
  2. 月水石神社と同じく子宝に恵まれるご利益がある
  3. 社殿の裏の男女の川でお金を洗うと増えると言われている

名称 飯名神社
主祭神 保食神、市杵嶋姫命
住所 茨城県つくば市臼井1番地1
駐車場 なし

ナキネのコーヒー

このあとは30分ほどふもとの辺りを歩き、またムクムクへ戻っていきました。
最後にナキネの特製コーヒーをいただいて、さんぽ終了です。

まとめ

今回訪れた筑波山の巨石信仰の神社は、いずれも子授けのご利益があると言われていました。筑波山では古代から嬥歌かがいといって、五穀豊穣を願う神事がありましたので、生産信仰につながるものだと思います。

山中の神社なのでお参りが大変かと思いきや、気軽に訪ねることができました。ほどよい運動にもなりますので、ご夫婦で訪れるのにもオススメです。できれば、今回のナキネのように案内をしてくれる方がいるといいですね。