wata
夏は万灯の明かりをたくさん見ますね〜。優しい明かりなのでどれも好きですが、県南のつくば市でも楽しむことができました。
それも会場は国指定の史跡です。ロマンティックな明かりになること間違いなしっ!期待に胸を膨らませて足を運んでみました。
この記事ではつくば市の平沢官衙遺跡で開催された万灯夏まつりをご紹介します。毎年8月中旬〜下旬に1日だけ開催されます。その頃になったら催事名でぐぐってみてください♪
平沢官衙遺跡とは
まつり会場となる平沢官衙遺跡はつくば市の平沢にある史跡です。奈良時代頃に群の役所があったとされ、国指定の文化財(史跡)です。
その頃、いまの茨城のあたりを常陸国といいました。国は郡に分かれていて、郡は里に分けられていました。現代に置き換えると県、市町村、その下の住所という感じですね。
国の役所は国衙、郡の役所は群衙といいました。平沢遺跡は筑波郡の役所があったということなんですが。。それだったら『平沢群衙遺跡』ですよね。
じつは群衙の確証がとれないので官衙と呼んでいます。いま遺跡にある建物は復元されたものなんですが、配置や寸法がキッチリしているのでお役所と考えられているんです。
史跡なので遊具などはありません。広い敷地なのでお散歩にくる親子は多いですけどね。
秋になるとつくば物語(コンサート)の会場になるなど、イベントで使われることもしばしば。貴重な史跡を知ってもらおうと様々な取り組みをされているようです。ご紹介する万灯夏まつりもそのひとつでしょう。
wata
常陸国の国衙は石岡市にありました。石岡の『国府』は国衙と国衙で働く役人の住む地域を合わせたものです。
万灯夏まつり
万灯夏まつりは毎年開催しており、今年は8月17日(土)でした。地元の小・中学生と有志の方々が万灯を作り、夜に明かりが灯されます。
会場で見物したり駐車するのは無料です。車で来ることになると思いますが、最寄りのICは土浦北で125号を走り20分ほどです。
この日、通常の駐車場は利用不可。遺跡の裏のあたりに臨時駐車場が用意されていました。数にして50台はいけそう。周辺に案内の方がいたので迷わず停められました♪
わたしは18時頃に到着。会場はそこそこ来場者がいて、いい感じで日が落ちてきてました。楽しみっ!
おまつりのタイムスケジュールは次の通りです。
よさこいソーラン(北条ソーラン)
南米音楽(常陸の風)
ステージの部分は順番を入れ替えていたようです。ほどよくゆる〜い運営。かき氷の無料配布があったようですね。この時間は子どもたちの賑やかな声がたくさん聞こえました。
ライトアップと点灯は18時からですが、まだまだ明るいですよね。暗くなって美しさを感じるのは19時過ぎです。
終了時間(20時)までにろうそくが終わるかもしれませんので、19:30頃には会場にお越しになるとよいかと思います。
wata
万灯の点灯
19時になると急に暗くなりました。ろうそくの明かりが別世界にいざなっているようです。
行灯は200基ほどになるそう。夏祭りや新元号を祝うメッセージが多く見られました。通路は粗めの石畳で舗装されていて、子どもが歩きやすくなっています。
終わり頃の時間はずいぶん雰囲気が変わっていたことでしょう。ささやかですが、古代に思いを馳せながら楽しめるおまつりでした。
イベント概要
名称 | 平沢官衙遺跡 万灯夏まつり |
---|---|
住所 | 平沢官衙遺跡 茨城県つくば市平沢353 |
日程 | 2019年8月17日(土) ※雨天・強風の場合は翌日に順延 |
駐車場 | 遺跡の裏の方にあり ※通常の駐車場はスタッフ用 |
主催 | NPO法人 平沢歴史文化財フォーラム・つくば市教育委員会 |
まとめ
つくば市の平沢官衙遺跡は奈良時代の頃、筑波郡のお役所のあった場所とされています。
お盆の頃になると、毎年万灯夏まつりを開催しています。地元の子供による行灯が並べられ、史跡を彩ります。
無料で参加できますので、ぜひ遊びに行ってみてください♪
参考文献
常陸国風土記/編:財団法人 常陽藝文センター
記事は筆者の主観が多分に含まれております。
誤解や情報が古くなっている場合があることをご了承ください。
寺院巡りにどうぞ
御朱印巡りをされる方へ