東蕗田天満社の桜と御朱印|八千代町

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wata

ども!いばらき観光マイスターのwata(@wata_ibamemo)です!

おもてなしに溢れた美しい神社にお参りしてきました。八千代町の東蕗田ひがしふきた天満社です。

神職の方となにかお話をしたり丁寧な接客を受けたわけではありません。でも、参拝者を思いやる気持ちが伝わってきて印象深かったです。

桜や初夏の季節も美しいと評判の神社です。この記事では神社のご祭神や由緒、話題の御朱印についてご紹介します。

この記事でわかること

  • 由緒と御祭神
  • 参道の桜の見頃
  • 御朱印のいただき方
東蕗田天満社
東蕗田天満社

由緒

正応元年/1288年
創建

2月18日、小字本田にあった道真公の小祠に白川家へ懇願して得た神像画と縁起書をもとに北野天満宮から勧請して創建。
当地の成就寺の住職善海の見た霊夢により、北野天満宮から勧請して創建したともいわれる。(善海の先祖は蕗田家の大祖である正善)

慶長9年/1604年
黒印地拝領

伊奈備前守忠次より黒印地3石を拝領

宝永5年/1708年
神階正一位を授かる

神祇領地卜部朝臣兼敬より正一位の拝受の宣旨あり

明治2年/1869年
合併

琴平神社、大平神社を合併

明治39年/1906年
山林編入

山林6反3畝21歩を境内に編入

明治40年/1907年
村社列格
明治42年/1909年
合併

八幡神社および雷電神社を合併

大正元年/1912年
境内払い下げ

山林4町2反1歩の境内を払い下げ

昭和27年/1952年
宗教法人設立
享保10年/1725年
鳥居建立

享保19年/1734年
本殿造営

天保8年/1837年
拝殿建立

享保19年/1734年
本殿造営

文久3年/1863年
水舎建立
明治35年/1902年
記念碑建立

道真公一千年祭の記念碑を建立

大正14年/1925年
大正14年/1925年
神楽殿新築
昭和15年/1940年
旗枠建立

皇紀2600年を記念して氏子が旗枠建立

昭和28年/1953年
屋根銅板葺
昭和47年/1972年
一の鳥居(北側)建立
昭和56年/1981年
手水舎建立
昭和62年/1987年
一の鳥居(南側)建立

主祭神は菅原道真すがわらのみちざね。道真公は実在の人物。平安時代に学者・政治家として活躍しました。とても優秀な人物で大陸の混乱を察知して遣唐使を廃止したことでも知られています。

左遷先で亡くなったため、死後に怨霊になったと恐れられ「天満大自在天神)」として祀られるようになりました。神号から「天神さま」なんて呼ばれることも多いですね。

一般的には学問の神様として有名ですよね。受験生がお参りするイメージがあります。神社の栞によると次のような信仰もあるそうです。すごい!

農耕の神(雷神)、学問の神、道徳の神、文道の太祖、詩歌や和歌の神、書道の神、芸能の神、子供の守り神と仰がれ、特に学業成就や無病息災には高いご神徳があり、その歴史を以って崇敬を集めております。

ご祭神/東蕗田天満社栞

由緒を見ると江戸時代に卜部氏より神階を授かっていますので、神社条目に沿った祭祀をしていたことがわかります。住職の霊夢によって創建したという伝説もあり、別当にはさらなる詳しい由緒があるかもしれませんね。

配祀神として出世や厄除けの神といわれる天兒屋根あめのこやね命と商売繁盛の神といわれる金山彦かなやまひこ命、他に誉田別命、別雷命がいます

アクセス

東蕗田天満社は八千代町の東蕗田にある神社。周辺を田畑に囲まれたのどかな場所にあります。

圏央道の坂東ICを下りて約10分(9.5km)。県道20号から県道56号にぶつかったT字を右折。500mほど進んだら案内板のあるところを右折です。

最後の右折からはとても道路が狭いので運転に注意してください。特に桜の季節は多くの対向車とすれ違うと思います。

駐車場
駐車場

駐車場は鳥居から少し離れているのでわかりにくいかもしれません。以下の地図をご参考に。

駐車スペースはとても広いです。社殿の裏側になりまして正面の鳥居までは200mほど歩きます。

名称東蕗田天満社
住所茨城県結城郡八千代町東蕗田242
駐車場あり
Webサイト公式サイト
Instagram
祭祀1月1日…元旦祭
1月25日…初天神
7月25日前の土日…祇園祭(夏祭り)
11月25日…例祭

手水舎

手水舎のビー玉
手水舎のビー玉

鳥居をくぐり50mほど歩くと手水舎があります。手を洗おうとしてびっくり!キラキラとビー玉が敷き詰められていました。キレイ。。テンションUPです♪

社殿

拝殿
拝殿

入母屋造の拝殿はそこそこ痛みが見えるものの、向拝(正面に突き出ている屋根)柱の彫り物は一見の価値アリです。

柱にこれほど大胆な彫りがあるのは珍しいですね。花の形からすると梅のようです。さすが道真公をまつるだけあります。

一般的に木鼻は獅子や獏などで装飾されますが、当社の場合は波。それとは別に龍や獅子があるのはかなり独特ですね。しかも頭だけじゃなくて胴体まであるし。一方で水引虹梁に龍や鳳凰を置かないというのも面白い。

ちなみに例年1月25日、この社殿で初天神が執り行われます。初天神について神社のブログから引用します。

この初天神祭というお祭りは、年が明けて初めての天神様の縁日である25日に斎行するお祭りです。
天神様(菅原道真公)は、お生まれの日も、お亡くなりになった日も25日であり、毎月25日は天神様の縁日とされております。
新年最初のこの日は菅公の御霊を御慰めし、また氏子地域の皆様方と新年のお祝いをいたしました。

東蕗田天満社、初天神祭/東蕗田天満社~女性神職さんの梅風日記~

まさに縁日。道真公が亡くなった時代は旧暦でしたが、現在わたしたちが使う新暦でも25日に天神祭を斎行するのですね。

流造の本殿
流造の本殿

流造の本殿。こちらも立派な彫刻がありますのでぜひご覧いただきたいところ。

屋根を支える鬼
屋根を支える鬼

肉眼だとちょっと厳しいのですが、屋根を支える鬼がいます。かなり苦しそう。

アップにするとこんな感じ。なんか羽が生えているみたい。それはともかくこうした天邪鬼の彫刻は同町内の野爪鹿嶋神社の本殿でも見られます。同じ職人が携わっていたりして。

境内社

境内社
境内社

いくつもある境内社。わたしが注目したのは立て札!すべての境内社の前に立てられていて、どんな神様を祀っているのか一言で説明していました。

神様の祀り方や捉え方は神社ごとに違いますから、神様に詳しい方もそうでない方にとってもありがたい配慮です。それに社務所では各社の御朱印も頒布しております。

ひとつだけ境内社をご紹介します。写真は南側の鳥居から拝殿に向かい途中、左手に鎮座している大日だいにち神社です。ご祭神は天照あまてらす大御神。立て札では「総氏神であり太陽の神」と説明されています。

アマテラスは皇祖神にあたり日本でもっとも有名な神様です。神社でお祀りするのは当たり前と思うかもしれませんが、じつはその総本営ともいえる神宮(伊勢神宮)は古くは私的な願いごとを禁止していました。

それが中世になって御師と呼ばれる伝導者によって布教され、内宮・外宮に対する信仰が庶民の間で広まったのです。各地の「神明社」はその一旦ですね。

また、神仏習合の時代はアマテラスの本地仏は大日如来とされました。アマテラスは大日如来の垂迹神(化身)という考え方です。もしかしたらこちらの社号はその頃の名残なのかもしれませんね。

夜桜ライトアップ

夜桜ライトアップ
夜桜ライトアップ

東蕗田天満社がもっとも輝くのが桜の季節です。裏参道の桜並木が一斉に開花するときに立ち会えたら感動モノです!夜になるとライトアップもありますので、神社のブログやinstagramはチェックしておきましょう!

品種はソメイヨシノなので例年であれば4月上旬が見頃です。長い年月をかけて美しい境内となりましたので感謝しながら撮影しましょう〜!

2019年は4月1日に満開の発表がありました。ライトアップの時間帯はおおよそ午後5時30分〜22時30分です

御朱印

東蕗田天満社(通常)の御朱印
東蕗田天満社(通常)の御朱印

東蕗田天満社の御朱印です。本殿の東側にある社務所で拝受できます。ただし、受付日と時間には制限がありますのであらかじめ公式サイトで確認しておくとよいでしょう。

令和6年現在は午前9時から午後4時まで(季節によっては5時まで)、月曜日がお休みとなっております。

御朱印一覧
御朱印一覧

当社は通常御朱印の他に境内社や見開きの御朱印など豊富な御朱印を扱っております。季節や行事限定もありますのでたいへん多くのファンが訪れます。

書き置きはその場で拝受できますが、帳面の場合は待ち時間が1時間を超える場合も。どれくらい待っている方がいるか聞いてから依頼するといいでしょう。

また、御朱印だけなくオリジナル御朱印帳も頒布しております。通常サイズ(大判)は桜柄でたいへん鮮やか。他に横長と同サイズのポケット式(書き置き用)があります。

横長のオリジナル御朱印帳は県内ではとってもレアです。上の写真は『黒竜』で社殿の彫刻をモチーフとしています。裏面には道真公の歌があり、龍は公を慕って大宰府に飛んでいるイメージなのだとか。

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御朱印と御朱印帳は日々増えております。新作は公式サイトでチェックです!

境内社の御朱印は疫社二社、東照宮、雷神社、八幡神社、稲荷神社、三峰神社、大日神社

フォトギャラリー

まとめ

・東蕗田天満社は八千代町の神社。菅原道真公を祀っている
・桜並木は県内有数の春の名所
・御朱印は社殿右手の授与所でいただける。種類豊富で待ち時間が1時間を超えることもある

参考文献

茨城県神社誌|茨城県神社庁

この記事で紹介した本はこちら