常磐百景 坂野秀司さん講演会〜常陸国筑波 観桜会 一本桜の世界(つくば市)

2019年1月20日(日)。つくば市で記憶に残る講演会がありました。Webサイト『茨城県の桜』を運営する坂野 秀司さかの しゅうじさんの『常陸国筑波 観桜会 一本桜の世界』です。

一言で表すなら、桜を通じて茨城の素晴らしさを知る講演。おおげさに聞こえるかもしれませんが、正確に表現していると思います。

この記事では講演でわたしが特に感動したことをご紹介します。坂野さんは今後も講演や情報発信を続けますので、ぜひTwitterやFacebookなどでフォローしてください。

講演会『常陸国筑波 観桜会 一本桜の世界』とは

講演会概要

講演会概要

坂野さんの講演が開催された場所は、つくば市のつくばイノベーションプラザ。つくばエクスプレスのつくば駅から歩いて10分ほど。いわゆるつくばのセンターです。

主催はNPO法人スマイル・ステーション。講演会は楽楽大学の活動の一環で定期的に開催しています。楽楽大学について公式サイトから引用します。

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楽楽大学/NPO法人スマイル・ステーション

教えられることがあるなら誰でも先生になれるユニークな企画。しかも会場は満員!素晴らし過ぎる。。

講師の坂野さんは茨城の桜のスペシャリスト。平成24年から7年間、県内全域の桜を撮影して記録に残しています。公開された写真は数、質ともにトップでしょう。ぜひ運営サイトをチェックしてください。

講演時間はおよそ2時間(休憩あり)。巨大スクリーンに桜の写真を写しながら、茨城の桜、歴史、人々の想いをお話されました。

坂野さんのお写真はとても美しい!それを大迫力で楽しめるなんて。。この感動を言葉で表現できないのが残念。体験するしかありません!

wata

今回は茨城の魅力を写真で発信するPhotographers710なないちまるの協力もあって、講演中なんども感嘆の声が聞こえました。本当にすごかった〜!

歴史講話

講演会会場

講演会会場

講演は2部構成。1部は歴史講話からはじまりました。茨城の桜は歴史的に見ても重要な意味があります。その価値は茨城県に留まりません!

例えば、日本最古の花見の記述は常陸国風土記にあります(場所は筑波山)。奈良時代の721年に編さんされた書物ですから、じつに1300年の歴史があることに!

平安時代には古今和歌集を編さんした和歌の達人 紀貫之きのつらゆき後撰和歌集ごせんわかしゅうで常陸国の桜の名所 桜川の歌を詠んでいます。紀貫之自身は茨城を訪れたことはありませんが、お祖父さんがお隣の下野国で国司をされていたので耳にしていたのかもしれませんね。

室町時代には時の将軍 足利義教の命によって世阿弥が謡曲『櫻川』を完成。教科書に名前が出るような偉大な人々も茨城の桜を知っていて大切にしているんです。

身近な存在が他方で評価されているのはピンとこないかも。。でも、事実。客観的に見ても茨城の桜は素晴らしいんです。

スライド上映

スライド上映

少し視点を変えてみましょう。なぜ、坂野さんははじめに歴史の話をしたのでしょうか。じつは坂野さんが桜に興味を持ったきっかけは福島県の三春滝桜。『すごい桜』ですから茨城の『すごい桜』の紹介からはじめてもおかしくありません。

大きい桜、古い桜、きれいな桜、有名な桜。だれもが驚くような写真をお持ちなので、はじめにそれを出せばたくさんの方の興味を引くはず。。

そうしなかったのは、茨城の歴史あっての茨城の桜だからだと思います。

じつは桜の歴史は人の歴史と同じです。どうして人里に桜があるのか。それは人が植えたからです。茨城県の桜はむかし茨城県にいた人々が植えた桜。我々の先祖の遺産なんです。

桜には目に見えない素晴らしさがあります。知っておくと美しさをより楽しめますよ!

wata

茨城と福島の桜では品種が違うこともあって単純に比較できないそうです。福島はエドヒガンザクラとエドヒガンシダレザクラ、茨城県はヤマザクラをはじめ多くの品種が咲きます!

茨城一本桜番付

桜の一本一本に人々の想いが詰まっている。そう考えると改めて注目したくなりますよね。

茨城一本桜番付

茨城一本桜番付

坂野さんは茨城の一本桜番付の制作を行っています。一本桜はお寺や神社などに一本だけ植えられた桜。一本だけ植えられた桜には並木などよりさらに強い想いが。。

一本桜の紹介は講演のメイン。270枚の写真を約40分にわたり解説してくださいました。植えられた時代や場所、品種を観察すると当時の人々のことが伝わってきます。

写真がスライドすると「おお〜!」「あの桜か。。」といった声が聞こえました。講演中ですが、思わず話したくなったのでしょう。思い出があるのだと思います。

桜は古代から人間と同じように生命を繋いできました。桜には両親がいて子どもを生みます。講演の後では単なる植物とは思えない共感が生まれました。春が楽しみです!

一本桜につきましては、すべてではありませんが坂野さんのWebサイトで紹介されています。番付表も無料でダウンロードできますので、ぜひご覧ください。

桜川市地域おこし協力隊の活動報告

大川さん活動報告

大川さん活動報告

講演会の2部では桜川市の地域おこし協力隊 大川 奈奈おおかわ ななさんの活動報告がありました。桜川市は県内でも有数の桜スポット。大川さんは市内各地の情報発信をしながら桜を使った地域おこしをされています。

大川さんが桜川市で活動をはじめたのは平成30年2月。その2年前からご自身のブランドで桜に関連した活動をされていました。桜つながりのご縁があったんですね。

桜の歴史は人の歴史です。人がいなければ桜を見ることも、伝わることも、生まれることさえありません。

地域おこし協力隊の活動によって移住者が生まれればそれだけ可能性が広がります。また、人々が経済的に豊かになれば保存や発展に大きく貢献できるでしょう。

講演で紹介されていた地域の資源を活用した商品化やイベントはさまざまな意味で大きなチャレンジ。ただし、成功すれば見返りが大きいですから、桜川市を楽しむ県民として応援しています!

会場アクセス

名称常陸国筑波 観桜会 一本桜の世界
会場 つくばイノベーションプラザ大会議室
茨城県つくば市吾妻1丁目10-1
時間13:40〜15:40(開場13:15)
駐車場有料あり
開催日2019年1月20日(日)
Webサイト茨城県の桜
茨城県の桜(イベントレポート)
常磐百景Instagramアカウント
常磐百景Twitterアカウント
常磐百景Facebookページ
NPO法人スマイル・ステーション

まとめ

茨城の桜はむかし茨城にいた人々が植えた桜。一本一本に意味があり、大切にしたい存在です。

坂野さんの講演ではそうした桜を紹介し、楽しむ方法を伝えていました。WebサイトやSNSなどでも情報発信をしていますので、ぜひ春を楽しむためにお役立てください。

※今回の記事のお写真は坂野さんから許可を得て利用しております。ご協力ありがとうございます。

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