wata
4月も中旬を過ぎると、桜の話題が減ってきますね。ソメイヨシノが終わって山桜や八重桜の出番です。ソメイヨシノは明治以降によく植えられたので、もともと日本の桜といえば山桜などでした。江戸時代より前の日本の春をイメージするなら、むしろこれからの時期がいいのかもしれません!
というわけで、茨城町にある山桜(シロヤマザクラ)・大戸のサクラを見てきました。なんと、水戸黄門こと第2代水戸藩主・水戸光圀も愛していたといいます。
最近、茨城町を歩くようになりましたが、注目できる町だと思います。いろいろと珍しいものも見つけていますので、素晴らしい桜と一緒にご紹介します。
国指定の天然記念物『大戸のサクラ』
茨城県は巨樹王国と呼ばれます。温暖な気候で水も豊かなので、樹々が大きく育ちやすいそうです。神社を巡っていると、とても大きな樹をよく見かけるので納得できます。
大戸のサクラです。撮影したのは4月15日。毎年の見頃は4月20日ごろだそうです。ちょっと早かったですね。樹齢は500年以上、1932年に国指定の天然記念物になりました。老齢の桜であることは確かですが、今年もしっかりと花を咲かせています。わたしは充分に大きいと思いますが、かつてはさらに巨大でした。
現在の大きさは、根本の周囲が7m、高さが約15mです。しかし、平成2年に建てられた看板には、根本の周囲が約10.4m、高さが15mとあります。そして、同じ看板に大正時代ごろは、約1,000m(約300坪)の範囲に枝をひろげていたとあります。それだけの大きさとなると、きっといまよりも根本が太くないと耐えられないですよね。時代とともに少しずつ細くなっているようです。
老いていることがわかりますが、一方でこの桜がとても大切にされていることも伝わってきます。桜の周りにはたくさんの花々が植えられていて、おじいちゃん(桜)が子どもや孫たちに囲まれているようです。お隣のお家が写ってしまうので花だけご紹介しますが、大戸のサクラがとても賑やかで楽しい老後を過ごしているように感じました。大きくて立派。そして、長い歴史のある桜ですが、そうした雰囲気に心がなごみました。
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4月22日に撮影した大戸のサクラ
1週間後の4月22日。たまたま近くを通りましたので、再び足を運んでみました。
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おまけ まさかの動物発見!
大戸のサクラのそばに鳥居を発見しました。夷針神社という初めて聞くお名前。神社のことは別に書くとして、参拝を済ませた帰りです。目の前に横切ったものがあります。
「!?」
この写真でわかる方いるでしょうか。「見たことあるけど、この鳥なんだっけ?」としばらく考えたのですが、その場で思い出せませんでした。家に帰ってGoogle先生で調べてみると・・・。
キジの♂でした。キジは昔話の桃太郎に出てくるアレです。道端で見かけるような鳥だと思っていませんので、びっくりしました。さらに驚くのが、茨城町の友人にこの出来事を話すと「普通」との返事。Twitterでも情報集めましたが、よく見かけるそうで・・・( •̀ㅁ•́;)
茨城町にはいろいろな名物があると思いますが、キジは間違いなく貴重な鳥です。なにせ、かつては1万円札にも描かれていますからね。みんな大好きなはずです。目撃情報が多数なので、こんどしっかりと撮影してみたいです。
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アクセス
名称 | 大戸のサクラ |
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住所 | 〒311-3114 茨城県東茨城郡茨城町大戸1539 |
駐車場 | あり(サクラの目の前に3台程度駐車できます。) |
Webサイト | 茨城県教育委員会 |
記事は筆者の主観が多分に含まれております。
誤解や情報が古くなっている場合があることをご了承ください。