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徳川斉昭は水戸黄門。ピンとくるでしょうか?ふつうは徳川光圀ですよね。
『黄門』は江戸時代まであった中納言という役職の別称。藩主の多くは中納言なので、第9代水戸藩主の徳川斉昭も水戸黄門。斉昭は激しい性格から烈公とも呼ばれています。
烈公は光圀の次に有名な水戸藩主でしょう。歴史好きには幕末の尊皇攘夷派の中心として、県民には偕楽園を造ったことなどが知られています。
先日、烈公お気に入りの広浦を訪ねてきました。茨城町の涸沼を一望できる場所です。この記事では烈公と名勝広浦をご紹介します。
広浦公園
烈公が広浦を愛していたのは水戸八景に選んだことでもわかります。水戸八景は水戸藩の美しい場所を8つ選んで詠んだもの。特にお気に入りだったのでしょう。
歌を詠んだり、藩校(弘道館)をつくったり、庭園(偕楽園)をつくったり。。穏やかそうですが、一方で攘夷派の中心だったというのが面白いですよね。
個人的には烈公は非常に賢くて外国の情報も多く手に入れていたことから、誰よりも当時の日本に危機を感じていたのではないかと思います。
広浦秋月の石碑
広浦公園には烈公(斉昭)が読んだ広浦秋月が石碑としてあります。
浪の色も空にかよひてすめる夜の月の光も広浦の月
美しい涸沼ですが、斉昭はその中でもお気に入りがありました。秋の夜に水面に映る月です。和歌はその月を詠んだもので、藤田東湖や会沢正志斎と一緒でした。信頼できる家臣がいたので気分もよかったのかも。。
大杉神社
広浦といえば大杉神社。本営は稲敷市にあります。
この地は江戸時代に天然痘が流行しました。困った人々はまさに神にもすがる思いで稲敷市の本営から分祀しました。いまでは完全に撲滅された病気ですが、かつては不治の病。広浦の人々と困難を乗り越えた神社なんですね。
鳥居は湖岸にあります。鮮やかな鳥居と涸沼にウットリ。。
社殿は鳥居から2〜3分歩きます。道路に面しているのでこちらだけ知っている方が多いかもしれませんね。
この神社では毎年7月下旬に奉納祭あんばまつりがあります。伝統芸能を堪能できますので、ぜひ一度ご覧ください。
ラムサール条約
涸沼の水は透き通っていて綺麗です。太陽が反射して宝石が埋まっているよう。
この美しさは平成27年5月28日に登録されたラムサール条約によって保護されています。条約について茨城町のパンフレットから引用します。
ラムサール条約とは?
1971年にイランのラムサールで開催された「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」において「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」が採択されました。
この条約は水辺環境(湿地や植物)の保全を目的としており、開催地にちなんで「ラムサール条約」と呼ばれています。
世界的な自然保護の条約です。おかげさまで涸沼の絶景は維持されています!
その美しさ、観光いばらきでも紹介されています♪
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おまけ
広浦公園に来たことのある方はわかると思いますが、驚くほど猫が多い。。
公園のとなりのしじみ屋さんが飼っているようです。自由奔放に歩き回る姿。。涸沼の景色と合わせて癒やされます♪
アクセス
名称 | 広浦公園(広浦公園キャンプ場) |
---|---|
住所 | 茨城県東茨城郡茨城町下石崎1651 |
駐車場 | あり |
電話番号 | キャンプの予約 029-293-7441 |
Webサイト |
茨城町観光協会 涸沼自然公園ガイド |
うなぎや
広浦にお越しになったらうなぎやを思い出してください。地元の方々が通う銘店です。広浦公園からだと歩いて5分以内。お昼は行列になるのでお早めに。
うなぎ、ふっかふかです!いくらでも食べれそう。あぶない。。涸沼のしじみを使ったしじみ汁はとてもあっさり。あまじょっぱいうなぎのタレにすごく合います〜♪
店内から涸沼が見えることも魅力ですね。価格帯は高めですがお客さんでいっぱい。お腹も満たされて広浦を満喫できますよ!
まとめ
茨城町の広浦は第9代水戸藩主・徳川斉昭が愛した場所。特に秋の夜に涸沼に映る月がお気に入りで水戸八景に選びました。
現在、涸沼はラムサール条約で保護されており、豊かな自然が維持されています。釣りやキャンプを楽しむ方も多く、涸沼でとれたヤマトシジミは大きくて味が濃いと好評。
広浦の豊かな自然と大切な歴史。いつまでも守り続けて欲しいと思います。
記事は筆者の主観が多分に含まれております。
誤解や情報が古くなっている場合があることをご了承ください。
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