鷲子山上神社|御朱印・宝くじのパワースポット|栃木県・常陸大宮市

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ども!いばらき観光マイスターのwata(@wata_ibamemo)です!

この記事でわかること
  • 鷲子山上神社の由緒
  • パワースポットで宝くじがあたるといわれる理由
  • 御朱印のいただき方

茨城有数のパワースポット 鷲子山上とりのこさんしょう神社へお参りしてきました!

ゴールデンウィークも混雑していましたが、秋もなかなか。紅葉の名所なんです。もともと宝くじが当たるといったご利益で人気の神社ですから、なおさらですね。

この記事では常陸大宮市の鷲子山に鎮座する鷲子山上神社についてシェアします♫

鷲子山上神社とは

鷲子山上境内

鷲子山上境内

由緒

大同2年/807年
創建
大蔵坊宝珠上人が諸国遍歴中に四国の阿波国(徳島県)に立ち寄り、製紙業が盛んであることを知り、紙漉きの技術と共に守護神である天日鷲あめのひわし命を朝日嶽(旭嶽)の霊地に勧請して創建。
当初は鷲権現と称す。
天長5年/828年
配祀
里で疫病が流行。病死者続出のため大巳貴命と少彦名命の二柱を配祀。
二柱の神威により疫病は鎮まり、三柱の神は日音、下野、陸奥の住民の崇敬を集める。
康平7年/1064年
奉納
源義家、当山に宿泊し戦勝祈願。奥州征伐の大任遂行後、太刀を奉納
建久8年/1197年
寄進
源頼朝、社殿修理のために永銭15貫文を寄進
天正15年/1587年
寄進
佐竹義胤、25町歩の地を寄進
天文21年/1552年
現在地に遷座
慶安元年年/1648年
朱印地を授かる
徳川家光より朱印地20石を賜る
天明8年/1788年
本殿建立
文化12年/1815年
楼門建立
明治5年/1872年
村社列格
明治10年/1877年
郷社昇格
明治34年/1901年
随身像修復
平成2年/1990年
文化財指定
本殿(附棟札2枚)と随神門(附棟札1枚)が県指定文化財になる
平成10年/2000年
文化財指定
カヤが県指定天然記念物になる
令和2年/2020年
随身像修復

ご祭神は天日鷲あめのひわしです。それに大巳貴おおなむち命と少彦名すくなびこな命を配祀しています。

天日鷲命は阿波国の忌部氏の祖神といわれます。『古語拾遺』によれば太玉ふとたまの配下で天の岩戸神話でも活躍をしました。

当社周辺では古くから製紙業が営まれておりましたので、カジノキ・麻といった植物を植えまたたく間に成長させるという天日鷲命はもっとも土地に適した神ではないでしょうか。

水戸黄門ゆかりの『西ノ内和紙』の発展にも大きく寄与したことでしょう。「鷲」で「和紙」が発展。。ダジャレじゃなくて言霊信仰の賜物です!

また、近年当社は「金運が上がる」「宝くじが当たる」パワースポットとして知られています。ご祭神がフクロウ(の姿)をとされることから、「不苦労」のご利益が得られるのだとか。

実際に高額当選する方がたくさんいらっしゃるようなので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。境内ではちょっとした「当選マニュアル」もいただけます。

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この神社のシンボルといえば巨大なフクロウ像!お参りすると「不苦労」になるといわれています
注意

お参りの時間には注意しましょう。朝は9時前、夕方5時頃になると神社の方々が撤収し、セキュリティを設置しています。つまり警報が鳴ります。

初心者向けの『古語拾遺』

アクセス

名称 鷲子山上神社
住所 栃木県那須郡那珂川町矢又1948
駐車場 無料
電話番号 0287-92-2571
Webサイト 公式サイト
茨城県神社庁
年間行事 1月1日…元旦祭
4月17日…例大祭
8月15日…みたま祭り
11月第3土曜日…夜祭り
※その他

鳥居

GWの鳥たちの展示

GWの鳥たちの展示

駐車場から社殿に続く鳥居へ進むと左右に社務所や仲見世が見えます。こちらはGWのときのようすで鳥たちが展示されいました。意外と素早くてちと怖い。

鳥居

鳥居

真っ赤な両部鳥居。手前には茨城県と栃木県とある立て札。そう、じつはこの参道の中心が県境なのです。よりにもよってこんなところが境とは!

そのため、両県に神社が鎮座しているということで社務所も2つあるんです。珍しいですよね〜

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神社周辺には観光スポットや神社が少なめです。道の駅で情報を集めてから周るといいですよ!

水掛け不苦労

水かけフクロウ像

水かけフクロウ像

手水舎のお隣には水掛け不苦労があります。フクロウの像に水をかけてから、優しくなでて幸福を願います。明るく笑顔ですることが重要!

境内にフクロウの像がたくさんありますが、いずれも同じような願い方。なぜ、笑顔なのかわかりませんが、たしかにその方が神様も気持ちよく叶えてくれそうですね。

福亀

福亀石畳

福亀石畳

手水舎まできたら石畳に注目してください。じつは亀がいるんです!よーく見ると、左側に亀の頭、手前に水かき(手)が。。福亀石畳ふくがめ いしだたみです。

鷲子山では古くから亀に対する信仰や伝承があります。石畳の他には亀井戸なるものも。むかし、水不足で悩んでいたとき「井戸を掘って亀の形をした石を沈めなさい」という御神託があって、その通りにすると水が湧き出てきて人々を救ったそうです。

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亀は長生きの象徴でおめでたい生き物。ぜひ見つけてみてくださいね!

楼門・安養閣

楼門(安養閣)

楼門(安養閣)

楼門・安養閣あんようかくです。

文化12年(1815年)の建築、表側に随神像、裏側に金剛力士像(仁王像)があります。まさに神仏習合ですね!

随身像(右大臣・左大臣)は享保6年(1721年)に江戸の仏師原田左京によって作られました。明治時代に何度か修復され、最後の修復は明治34年(1901年)。

近年、像の痛みが激しかったので氏子の方々の基金によって2020年2月に修復されました。

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シーズンには合格祈願のぼりが並びます。フクロウは知的な鳥ですから、その知性にあやかろうとする方も多いのでしょう

フクロウの石段

フクロウの石段

フクロウの石段

社務所から拝殿までの石段は96段です。往復すると2×96段。296ふくろうなので、フクロウの石段と呼ばれています。こだわっていますね。。

拝殿

拝殿

拝殿

拝殿です。両脇には二匹のフクロウ像があります。こちらのフクロウ像も優しくなでるとご家庭にご利益があるといわれます。

拝殿後ろの本殿は県指定文化財。三間社流造の銅板葦、千木・堅魚木を配し、向拝があります。

当社は常陸国に属し江戸時代は水戸藩領でしたが、国境ということもあって鎌倉時代末期には下野国の中央部に勢力圏とした武茂氏(宇都宮氏支族)により統治されていました。現在も県境に位置し両県から影響を受ける面白い神社ですね。

三本杉社

夜祭り前の三本杉社

夜祭り前の三本杉社

11月にこの社の前で夜祭りという重要なお祭りがあります。開山以来の伝統のお祭りで、古来の作法で続けているそうです。じつは祭りの日の朝に撮影。

お祭りの最後には『ゆでたまご』を食べます。。不思議ですよねぇ。理由は分かりませんが、こうしたものは続けることに意味があると思います。現代の理論ですべて説明できないからこそ大切なんですよね。

鷲子山上神社のカヤ

巨大なカヤ

巨大なカヤ

樹齢600年の巨木。カヤは南方で育つ木です。この神社はカヤが育つ環境としてはギリギリで、これより北では育たないとか。でも、いまだに元気いっぱいに緑色の葉をつけています。県が指定した天然記念物です。

日本一のフクロウ像

最後になりましたが、ぜひ見ていただきたい写真を。境内の本宮に手前にあります。

奥宮の鳥居とフクロウ像

奥宮の鳥居とフクロウ像

鳥居をくぐって、階段をのぼると・・・

日本一の大フクロウ像

日本一の大フクロウ像

日本一の大フクロウ像!地上7mの高さです。像の下には”フクロウ御柱”があって、心を込めて叩くとご利益があります!

フクロウは不苦労のほか、福老ともされ、大変縁起のよい鳥。いろいろなご利益がありますが、境内では「宝くじに当たった!」という声をたくさん紹介しています。

体験談の書かれた紙には、”コツ”のようなものもあります。笑顔でフクロウ御柱をたたいた、境内の亀戸の神水をいただいた、宝くじを冷蔵庫に入れた。。フムフム。ちょっと不思議なことも書かれていますが、面白くていいですね。

わたし自身は参拝でご利益を期待しているわけではありませんが、こうして神社やお寺で楽しむことは大歓迎です。本当にご利益かもしれませんし、ぜひ、たくさんの方に来てもらいたいです!

本営

本営

ついでのようになってしまいましたが、こちらが本宮です。古くはこちらに本殿があったそう。たくさんのフクロウに囲まれていて、なんだか賑やかな雰囲気です♪

県内で「宝くじがあたる」と有名なのは、当社と大宝八幡宮(下妻)、酒列磯前神社(ひたちなか市)です。それぞれ趣があって心穏やかに参拝できると思います。

【関東最古の八幡様】大宝八幡宮|御朱印・宝くじと金運のご利益|下妻市




御朱印

鷲子山上神社の御朱印

鷲子山上神社の御朱印

鷲子山上神社の御朱印です。

神社のシンボルふくろうと県境であることが書かれています♫いただけるのはお守りなどを販売している栃木県側の社務所です。お守りなども一緒にいただけますよ。

MEMO

御朱印は朝の9時頃にいただけました。おそらく受付はじめの時間です。

まとめ

この記事のまとめ

  • 鷲子山上神社は紙作りの守護のためにできた
  • ご祭神が鳥(フクロウ)なので不苦労のため金運上昇するとされる
  • 御朱印あり。朝9時頃から受付開始

参考文献

茨城県神社誌/茨城県神社庁

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